ジェイミージャパン、秋ツアーに向け代表候補選手52名を発表! | ラグビージャパン365

ジェイミージャパン、秋ツアーに向け代表候補選手52名を発表!

2022/09/02

文●野辺優子


2日、ラグビー日本代表は代表候補メンバー52名を発表した。夏のツアーではNDSとの2チーム制で選手層に厚みを持たせるような取り組みが行われたが今回の秋ツアーでは1チームでオーストラリアA戦、オールブラックス、イングランド戦へ挑む。

藤井雄一郎NTD(ナショナルチームディレクター)

藤井雄一郎NTD(左)

藤井雄一郎NTD(左)


春も何試合か試合がしっかりできて、若い選手もプレーすることができて。今度またオーストラリアAと3戦、またオールブラックス、欧州遠征でイングランド代表とフランス代表と、強豪チームが続きます。しっかりいい経験を積んで、次のワールドカップに備えたいと思います。


ジェイミー・ジョセフHC

非常に今度の(秋の)シリーズを楽しみにしています。まず日本で、そしてヨーロッパで試合をします。まず、春の試合から学んだこと、そして初めてチームに参加した選手も多くいることから、そのことについてお話ししたいと思います。

ジェイミー・ジョセフHC

ジェイミー・ジョセフHC


コーチとしてまず必要なのは、より多くの選手を準備すること、テストマッチの準備をすることだと思います。来年のワールドカップのために、より多くの選手を準備しなければなりませんし選手層も厚くありません。そして、パンデミックに対処しなければなりません。つまり、どんな時でも選手を失う可能性があるということです。

経験のある選手と将来を見据えた新しい選手や若い選手を組み合わせなければならない

もう一つは、これは6月と7月に学んだこととは限りませんが、チームを選ぶときはいつも、ティア1のテストマッチに出場した経験のある選手と、将来を見据えた新しい選手や若い選手をうまく組み合わせなければならないことです。今はスーパーラグビーでの経験がないため、このような危機的状況に対応するのは難しく、その分、苦労も多いです。


ですから、私たちが選んだのは、より大所帯のチームということになります。この52人の選手を見ていただければわかると思います。ケガ人がたくさんいます。主要な選手が出られなくなることは、その選手にとっては残念なことですし、このチームにとっても残念なことですが、同時に、このチームは新たな機会を与えてくれます。新しい選手たちが入ってくることで、新たなチャンスが生まれる。(ケガ人は)コーチがどのチームを指導するにしても、どうしようもないことなので、このようにプラスに捉えようと思います。

そこで、宮崎・別府の合宿で52人の選手を準備することで、新たな視界が開けることになります。コーチングのリソースは限られていますが、多くの選手がポジションを争うことは、今後の日本ラグビーにとって良いことですが、一方で計画を立てることも難しく、私たちにとって新しい環境となりますが、それもまた楽しみにしています。

最終的に思うのは、7月から学んだ2つのことです。私たちは4回のテストマッチを行いました。ウルグアイ代表と2試合、フランス代表と2試合しましたが、ウルグアイに2勝したことは私たちのラグビーをよく表していて、私たちと同じティア2の国々にどう戦っていくかが見えました。


ただ、フランス代表に2敗したことで、最終的に自分たちは十分な力を発揮できなかったし、それが現在の自分たちの状況を正しく反映したものだと思うし、改善しなければならない点でもある。この試合に勝つために、私たちは本当に良い位置につけていた。フランスとの第2戦では、いろいろな要因で、後半は詰め切れなかった。なので、10月から11月にかけて行われるテストマッチに向けて、このような点を強化していきたいと思います。

――オーストラリアA戦はこのスコッドからメンバーを選ぶのか。そしてヨーロッパ遠征の前に人数を絞るのか。


まず、52人の選手を選出し、その中から指導することにしました。テストマッチが近づくにつれて、このメンバーをよりコントロールしやすい人数に減らしていくつもりです。いつになるかは未定ですが、初戦のオーストラリアA戦の10日前くらいになるのではないかと思います。ケガから復帰した選手次第というところが大きいですね。ご存知のように、6月、7月にケガや病気でプレーできなかった選手がたくさんいます。

リーチ・マイケルと田村優

リーチ・マイケルと田村優


そして、まだ100%ではない状態の選手もいるので、経過を見守ることにしています。基本的には、少し不確定要素があるということです。これ以上のケガや病気がない限り、私たちが選んだメンバーから外れることはないだろうと思います。

リーチ、田村、中村、姫野といった選手をチームから外してしまうと、半数くらい非常に経験の浅いチームになってしまう。そして、そこに関しては私にできることはあまりない。前回のワールドカップ以降、多くの選手が引退しているのもあります。

ロックのポジションについてだけお話しすると、ケガ人が多い。ワクァ、ファンデルヴァルトは現在ケガをしています。3、4週間は合宿に参加できない。ムーアもケガです。6月に選んだサウマキは肩の手術をしました。7月にプレーした辻もそう(ケガ)です。

トンプソンの引退や 今後の引退を考えると、日本のロックのポジションの層の厚さはそれほどでもないし、残念なことですが、それはそれで我々に配られたカードの一部なので、それは仕方がないと思っています。

小瀧尚弘

小瀧尚弘


昨年プレーした小瀧が今回、ケガから復帰しスコッドに入りました。彼は昨年、ヨーロッパで非常に良いプレーをしてくれたし、経験も豊富。そういうわけで、ケガや引退などで少し影響があるポジションはあります。

――春はケガで選べなかった選手の名前を挙げていたが、ロック以外にもいるか。松島のコンディションについては。


例えば松田は(2月の試合で)アキレス腱断裂で9ヶ月の離脱を余儀なくされ、来年のリーグワンが始まるまでは戻ってきませんし、近鉄のマシレワは昨年、一昨年とフルバックでプレーし、非常に良いキャリアをスタートさせました。もう一人、ムーアが脳震盪で参加できなくなったのも残念です。

ジェームズ・ムーア

ジェームズ・ムーア

そのため、主要な選手の何人かが参加できないので、若い選手にまた機会が生まれるわけですが、コーチとしては、そのような事態にも対応しなければならないと思っています。そして、次の選手たちを育てていきます。

具、中村、松島、姫野といった経験のある選手に関しては皆、多くのテストマッチに出場してきましたが、かなり厳しいケガに見舞われています。そのうち具は首の手術を受けています。姫野はハムストリングを断裂しました。足首の捻挫や軽いケガとは違います。だから、彼らを復帰させるときは慎重に行いたいし、完全に回復することを確認したいと思います。そして、それは日々変化していくものです。(先週の)日曜日や月曜日にその人たちをキャッチアップしていますが、今のところ彼らはプレーできないようです。

時間もあることだし、最初のキャンプには万全の体制で臨みたいところです。10月の第1週まで試合がないので、その頃には準備万端になっているといいのですが。

――HO堀江は選ばれていませんが。


(堀江)翔太はコンディションに問題はないが、本人の意向で今回のセレクションには呼べませんでした。

10月のオーストラリアA戦までには40人くらいには

――オーストラリアA戦までにどれくらい人数を絞るのか。


人数は、ケガから復帰する選手次第ということになります。今話したような、まだ100%ではない経験豊富な選手たちが揃ってくれることを期待しているし、キャンプも我々が望むように進んでくれればと思います。40人くらいになるはずだから、10人とか12人とか、カットされる選手が出てくるだろう。

でも、7月に、ウルグアイとの第2テストマッチが北九州で行われ、その3日後には11人の選手が病気で使えなくなった。つまり、全員がそうだということです。そこには2つの意味があります。一つは、できる限り多くの選手に準備をさせること、もう一つは、常に待機している選手たちに、いつ呼ばれるかわからないから精神的な準備をさせることです。



――春は2チーム制でやったが、今回は大きな1チームでやる意図は。


そうですね、50人の選手を集めるというのが私の率直な答えです。私たちがどのようにゲームをプレーしたいのか、彼らに理解させなければならない。具体的には、ゲームプランの中でどのような役割を果たすのか、それには少し時間がかかると思います。

また、多くの選手にどうやって試合の準備をさせるかという点で、少しばかり計画が必要です。この数ヶ月間、計画を立てようとしたところ、かなり難しいことがわかりました。そこでクボタから田邊(淳)コーチに来てもらうことにしました。

サンウルブズでも、トニー・ブラウンコーチとコンビを組んでいた田邉淳(クボタ)が代表のスタッフに

サンウルブズでも、トニー・ブラウンコーチとコンビを組んでいた田邉淳(クボタ)が代表のスタッフに


彼は素晴らしいコーチでサンウルブズ時代、ブラウニー(トニー・ブラウン)との相性がいいので、選手たちの育成をサポートするために、またSC&など特別なコーチングリソースを提供してもらいます。

でも、今回は私たちにとっては新しいランドスケープ(試み)ですね。52人の選手で何試合も準備したことはないんです。だから、大人数のチームは大変だろうけど、それも仕事の一部だと思っています。


「勝ちたいし、選手も育てたい。ただ、常に勝利するつもり」

――オーストラリアA戦のメンバー編成のバランスは


いい質問ですね。特に意図はなく、まずは勝ちたいし、選手も育てたいというのが本音です。ただ選手を育てたいからと言って、そのパフォーマンスを犠牲にするようなことはしたくないと思っていて、常に勝利するつもりです。

選手たちはこれから3週間、自分たちのポテンシャルをパフォーマンスにつなげられることを示さなければならない。そして、この3週間でその評価をする必要があります。オーストラリアA戦はその準備期間ではありません。

先ほども言いましたが、強度の高いラグビーに対して選手たちが準備するスーパーラグビーのような機会がないです。この3試合の後、オールブラックスと対戦し、(その後)イングランド代表と対戦し、さらにフランス代表と対戦するのですが、この3チームは世界でもトップクラスのチームです。試合を犠牲にして、みんなにプレーする機会を与えることができるチームだとは思っていない。

だから、そうしなければならないのです。でも、さっきも言ったように、明日、コロナ感染者が出るかもしれないし、明日、ケガ人が出るかもしれない。だから、私たちは成長しなければならないのです。そして、そういうことが起こったときのために、もっと選手を増やさなければなりません。

坂手淳史を先頭にウォーミングアップを終えた代表メンバーがロッカールームに戻る

坂手淳史を先頭にウォーミングアップを終えた代表メンバーがロッカールームに戻る



最後に2つほど言わせてください。まず坂手は7月のキャプテンでしたが、彼は素晴らしい仕事をしました。彼はいつも良いリーダーでした。ここ3、4年は常にリーダーグループに属していましたが、彼は本当にチームのキャプテンとしてステップアップしましたし、今後は彼が(日本代表の)キャプテンを務めることになるでしょう。彼は、私が言うのもなんですが、傑出した存在で、選手たちのお手本になってくれました。彼は、本当に素早くチームをまとめ上げていました。彼は頭がよくて、チームや選手のことをよく理解しています。

もう一つは、前回、何人かケガ人が出たことで、新しい選手に成長する機会を与えることができました。李承信は21歳の若者ですが、これまでテストマッチに出たことがないのに、フランス代表戦で突然出場することになりました。それからSH齋藤は流の後ろにいて、あまり試合に出るチャンスがなかったが、非常に強力なパフォーマンスを発揮し、チームにとって良い状況を作り出してくれました。

新星・SO李承信

新星・SO李承信

もう一つは、前回、何人かケガ人が出たことで、新しい選手に成長する機会を与えることができました。李承信は21歳の若者ですが、これまでテストマッチに出たことがないのに、フランス代表戦で突然出場することになりました。それからSH齋藤は流の後ろにいて、あまり試合に出るチャンスがなかったが、非常に強力なパフォーマンスを発揮し、チームにとって良い状況を作り出してくれました。

ワーナー・ディアンズ

ワーナー・ディアンズ


ワーナー・ディアンズはまだ二十歳ですが、大きな選手で、懸念されるロックのポジションの厚みを作り出してくれましたし、今後も期待されます。それからガンターは、日本に来た時はまだ19歳やそこらだったかと思いますが、今でもまだまだ若いですし、日本に来て大きな成長を遂げました。こうした選手たちはそれぞれポジションで潜在能力を発揮していると思いますし、実際にハードなラグビーをさせることができれば、ワールドカップまでに間違いなくレベルアップしていると思います。


2022年秋シーズン日本代表候補52名

FW:28名

PR
淺岡 俊亮(トヨタヴェルブリッツ、1)
稲垣 啓太(埼玉パナソニックワイルドナイツ、42)
ヴァル アサエリ愛(埼玉パナソニックワイルドナイツ、23)
海士 広大 (クボタスピアーズ船橋・東京ベイ、1)
木津 悠輔(トヨタヴェルブリッツ、5)
クレイグ・ミラー(埼玉パナソニックワイルドナイツ、6)
具智元(コベルコ神戸スティーラーズ、18)
三浦 昌悟 (トヨタヴェルブリッツ、9)

HO
坂手 淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ、30)◎主将
橋本 大吾(東芝ブレイブルーパス東京、3)
日野 剛志 (静岡ブルーレヴズ、5)
堀越 康介(東京サントリーサンゴリアス、5)

HO
坂手 淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ、30)◎主将
橋本 大吾(東芝ブレイブルーパス東京、3)
日野 剛志 (静岡ブルーレヴズ、5)
堀越 康介(東京サントリーサンゴリアス、5)

FL
下川 甲嗣(東京サントリーサンゴリアス、0)
布巻 峻介(埼玉パナソニックワイルドナイツ、7)
ピーター・ラブスカフニ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ、13)
古川 聖人(トヨタヴェルブリッツ、3)
ベン・ガンター(埼玉パナソニックワイルドナイツ、5)
リーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京、75)

NO.8
姫野 和樹(トヨタヴェルブリッツ22)
ファウルア・マキシ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ、4)

■BK:24名

SH
茂野 海人(トヨタヴェルブリッツ、16)
小山 大輝(埼玉パナソニックワイルドナイツ、0)
齋藤 直人(東京サントリーサンゴリアス、8)
高橋 敏也(リコーブラックラムズ東京、0)
流 大(東京サントリーサンゴリアス、27)

SO
田村 優(横浜キヤノンイーグルス、70)
中尾 隼太(東芝ブレイブルーパス東京、0)
山沢 拓也(埼玉パナソニックワイルドナイツ、4)
李 承信(コベルコ神戸スティーラーズ、3)

CTB
梶村 祐介(横浜キヤノンイーグルス、2)
シェーン・ゲイツ(浦安D-Rocks、4)
中野 将伍(東京サントリーサンゴリアス、5)
中村 亮土(東京サントリーサンゴリアス、30)
ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ、7)
ラファエレ ティモシー(コベルコ神戸スティーラーズ、28)

WTB
髙橋 汰地(トヨタヴェルブリッツ、1)
ジョネ・ナイカブラ(東芝ブレイブルーパス東京、0)
ゲラード・ファンデンヒーファー(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ、3)
シオサイア・フィフィタ(花園近鉄ライナーズ、9)
根塚 洸雅(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ、1)
松島幸太朗(東京サントリーサンゴリアス、44)

FB
野口 竜司(埼玉パナソニックワイルドナイツ、14)
メイン 平 (リコーブラックラムズ東京、1)
山中 亮平(コベルコ神戸スティーラーズ、2

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