ブレイブルーパス、全勝対決に敗れるも次につながる手応え、 | ラグビージャパン365

ブレイブルーパス、全勝対決に敗れるも次につながる手応え、

2024/03/10

文●編集部


3月9日に行われた、NTTジャパンラグビーリーグワン、ディビジョン1全勝対決は埼玉パナソニックワイルドナイツが勝利を収めた。敗れた東芝ブレイブルーパス東京は、リッチー・モウンガの先制トライ。強風が吹くコンディションで風下の前半を9点差ビハインドで折り返し後半巻き返しをかけた。

しかし逆に後半の序盤にワイルドナイツに2連続トライを喫し、19点差までリードを広げられてしまう。さらにCTBセタ・タマニバルがシンビンで一時的退場。一人少ない苦しい状況となる。それでも、FWにボールを集め、接点でゲインを切ると、ワーナー・ディアンズとタウファ・ラトゥの2トライで差を縮めた。

セタ・タマニバル

セタ・タマニバル



怪我から復帰したFL徳永祥尭

怪我から復帰したFL徳永祥尭



今季ここまで全勝で勝ち進んだチーム力をこの試合でしっかりと証明した。敗れたものの、プレーオフ進出する可能性が高い2チームだけに再戦の可能性も高い。


試合後、トッド・ブラッカダーHCは「本当に学ぶべきところが多かった」と振り返った。キャプテンであるリーチ・マイケルが欠場で、ゲームキャプテンを務めたHO原田衛バイスキャプテンも「たくさん学べることもあったので、また次の試合に活かしていきたい」と前を向いた。

東芝ブレイブルーパス東京 トッドブラッカダーHC

トッド・ブラッカダーHC

トッド・ブラッカダーHC



この試合の振り返りですけれども、すごく学ぶ部分が多かったなと思いました。2つの良いチームの素晴らしい競い合いになると思っていましたが、本当に学ぶべきところが多かったです。そのことが自分たちにとっても嬉しい材料だと思っています。強いプレッシャーの中でどうやって遂行していくかという良い教訓が得られたと思います。

アサエリ-・ラウシー

アサエリ-・ラウシー



あとは自信を持てた部分もかなりあります。落ち着いてできた部分、そしてレジリエンス(跳ね返す)の部分という意味では、選手たちはよくやってくれたと思います。レフェリーの判断の中で苦しんだ部分もありました。ただ自分たちが何をするか、さらにどうやって良くしていくかということにフォーカスしたいと思います。

ーー後半の試合の進め方について


選手たちは全く諦めていなかったですが、キックオフをノックオンしてしまったり、もう少し良い入りをしたかったというのは正直あります。(自陣からの)エグジットがしっかりできればよかったんですけど、そういうところで流れが掴みきれなかった。

そういった自分たちのミスやエラーで苦しんでしまったので、今後成長できる部分かなと思っています。私達のチームには成長したい、より良くしていきたいという選手が集まっていますので、こういったビッグマッチを経験していくことで学んでいけるのかなと思っています。

ーーなかなかワイルドナイツに勝利ができない要因と再戦もあるかもしれないので、どういったエリアで上回れば勝てると思っているか


パナソニックは本当に素晴らしいチームで付け入る隙がないというチームだからということだと思います。今日のようにこちらがミスしてしまうとそこをつけ込んでくる。パナソニックの選手たちは長い間、ずっとそのようにやってきている。

ただ最後の2分間のところで、どちらが勝つかわからないという状況まで(追い上げることが)できていました。大事な局面で一つ、二つ違う結果を得れていれば試合の結果も変わっていたことでしょう。

パナソニックと対戦するたびに自分たちが良くなっているかなというふうに感じています。試合結果でこそ負けましたけれども、自分たちはまだまだ成長できるということで自分たちの中にまだそういったところがあるというのはワクワクする材料の一つだと思って前向きに捉えています。


東芝ブレイブルーパス東京 HO原田衛バイスキャプテン

原田衛バイスキャプテン

原田衛バイスキャプテン



風も強くて非常に選手としてはやりづらいコンディションの中で、日本代表が多くいる埼玉パナソニックワイルドナイツというチームと試合できてたくさん学べることもあったので、また次の試合に活かしていきたいなと思っています。

ーー強い風が吹く風下の状況で9点差で折り返したのは、手応えがあったのでは


そうですね。風下なので我慢の前半だったなあと思ってはいたんですけど、思った以上にコンタクトで前にでれてファーストトライも取れたので感触としては良かった。




ーーその一方で後半の立ち上がり10分でなかなかスコアできなかった


最後連続で2トライ取れたんですけど、風上の中でキックをもうちょっと最初から使っていければもうちょっと優位に立てたのかなとも思いますが、通用した部分が結構多かったかなという印象です。


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