12日、ジャパンラグビーリーグワン、静岡ブルーレヴズは首位の東芝ブレイブルーパス東京に56‐26で大勝し、リーグワン4シーズン目で初のプレーオフ進出を決めた。クラブの前身であるヤマハ発動機時代は日本選手権優勝という成績を収める実績があったが、リーグワン発足と同時にプロクラブ化し、チームを作ってきて待望の結果を残した。HO日野剛志は「昨年まで8位だったけど、ここまで上がってきたという自信と勢いは必ずあるので、そこを止めないでいきたい」と試合後に話した。

本当に会心の一撃が出たなっていうようなゲームですね。今シーズンのいい時のレヴズを象徴するようなゲームだったと思います。
ーーゲームプランとしては?
いやもう、相手がどうこうっていうよりかは本当にその、自分たちはチャレンジャーだし、今シーズンここまで、昨シーズンからですけど、上のチーム、チャンピオンであったりとかのチームに対して力を発揮できる試合が多かった、そういうちーむなので、本当に今日も、上のチームに対して自分たちのラグビーをするだけ、本当に、東芝さんだからどうこうというよりは自分たちのラグビーをどう出すか。

ブレイブルーパスさんとうちって、多少カラーが似ている部分があるので、前回、ヤマハスタジアムで試合した時は、勝たせていただいたんで、今日は絶対(相手は)来るっていうのがわかっていました。だからこそ、前回勝ったから受けにまわるんじゃなくて、あくまで自分ら下なんで、もう1回パンチを打ちに行くんじゃないですけど、フィジカルな部分では絶対に負けちゃ駄目っていうのだけは意識してましたね。
クワッガ主将がいないのとか関係なく、いようがいなかろうが、チームとしてフィジカルの部分、絶対負けちゃいけないという話をしていたので、そこが前半いい入りができた要因だったかなと思います。

自陣ゴール前でもブレイブルーパスのアタックを粘り強くディフェンス
ーー手応えは?
自分たちの本当にいい時というか、やりたいことがやれる時に力を出せば、どのチムにも勝つチャンスがあるというのは、これまでの成績が証明しているし、自分たちの今シーズンの自信になっているので、それが今日は出たなという感じですね。
「クワッガがいなくてもできるんだということをみんな思ったので本当にチームとして自信になった」
ーーブルーレヴズが実力を出せる条件とかはある?
どうなんでうかね。僕達は毎試合、毎試合同じように準備をするだけなんで、あれですけど。でもやっぱりチャレンジャーの時の方がやっぱり強いですよね。受けに回るとうちってやっぱり弱いなって思います。例えば今日のブレイブルーパスさんもそうだし、ワイルドナイツさんとか、チャンピオンチームとか、そういう相手に対して、思いっきり自分たちの、もう持っているものをぶつけるだけみたいな時は力が出やすいのかなと。いろいろ考えすぎると決して、器用な選手やうまくやる選手が多いチームではないので、自分たちの強みをどう出すみたいな、そこになんかあんまり条件みたいなものは別に・・・。今日雨降ってないし(笑)。
今日はクワッガがいなくても、できるんだということを多分やりながらみんな思ったと思うので、本当にチームとして自信になったと思います。
ーーそういったチャレンジャーマインドのところはヤマハ時代から根付いてますよね
基本的に反骨心がある選手が多いですし、学生時代、別にスポットライト当たっていた選手が多いわけでも無ければ、外国人選手にしても、まあチャールズとクワッガという世界的なプレーヤーもイますけど、ヴィリアミ・タヒトゥアってカテゴリーCですけど、どこから連れてきた?みたいな。今でこそ素晴らしいキャリア積んでいますけど、マロもそうだし、別にスーパーラグビー経験しているわけじゃないし、そういうルーツを持った選手たちなんで。ハングリーに戦えるチャンジャーとして戦える時は、やっぱり強いですよね。相手がスター集団であればあるほど強いです。

ただうちはこう、まだいい時と悪い時の差がはっきりしているんで。今日は良かったですけど。プレーオフで2戦連続か、3戦連続かまだわかんないですけど、自分たちのラグビーができるように精度を高めていかないといけないかなと思っています。

ーースクラムについては
本当に一進一退の戦いだったと思います。スコアとしてはこうなりましたけど、スコアとスクラムは切り離して、やっぱりしっかり反省して評価したほうがいいかなと思っています。
ーーヤマハ時代のセットプレーの強さと藤井雄一郎監督が考えるラグビーが相まってより強くなっている感じがします
そこはおっしゃるとおりで、藤井さんは本当にすごく新しいエッセンス、どこからでも攻めるラグビー、を持ってきていただいてそれが浸透してきたし、やっぱり体現できる。外国人選手だったり,日本人の若手選手も揃って、本当にこのリーグワンができて4シーズン苦しい時期が多かったんですけど、それを耐えて、入替戦もギリギリまわらず、耐えて、それがやっと今いい方向に向かってきてるので、やっぱりも奥1回、トップ4に戻ったりだとか、そういう決勝とか、そういった舞台で優勝できるような位置に戻ってこれているので、この勢いを逃さずにチームとしてどんどん積み上げていきたい。

作田-駿介
――スピアーズの立川理道選手は「もっとうまくなりたい」と言ってましたよ。
僕ももっとスクラムが強くなりたいですよ(笑)。作田という素晴らしい後輩が入ってきて。一緒に成長させてくれているので本当にありがたいですね。そういう存在が久しぶりに現れたんで。見たらわかると思いますが、めちゃくちゃ(スクラム)強いですよ。

本当に23歳であの強さだったら本当に今後どうなるんやぐらいの素晴らしいスクラムを組めるんで。負けてられないと思うし、何かあればこう一緒に経験を伝えながら2人で。先週は1年目のPR稲葉で、今週は(伊藤)平一郎で。いろんな選手とどうやってレブズのスクラムを組んで以下みたいなところは話をしています。

ーープレーオフを勝っていくためにどういうことが必要
我々は「会心の一撃」を出せばどこにでも勝てる力があると思うんですけど、まだ4敗しているように勝てない時もあるので、勝てる打率をあげるじゃないですけど、勝ち切れるチームになる。精度の高いゲームができる。精度をあげるということは大事ですね。昨年まで8位だったけど、ここまで上がってきたという自信と勢いは必ずあるので、そこを止めないで行きたいですね。