首位決戦の裏側―ブレイブルーパス・ハーフ団に訊く。SOリッチーモウンガ、SH杉山優平 | ラグビージャパン365

首位決戦の裏側―ブレイブルーパス・ハーフ団に訊く。SOリッチーモウンガ、SH杉山優平

2024/03/10

文●編集部


首位決戦を落とした東芝ブレイブルーパス東京だったが、後半の巻き返しは確実にチーム力があるところを証明した。試合後SOリッチー・モウンガ、SH杉山優平に話を聞いた。

東芝ブレイブルーパス東京 SH杉山優平

杉山優平

杉山優平



今回はいつものシェイプとは変えて、自分たちのシェイプを持ちつつ対ワイルドナイツ用のアタックシェイプに変えて挑みました。いいところもあったんですけど、最後まで取り切れなかったところもあったんで、そこは課題というか、準備の段階でもっとチーム内で落とし込めていけたらなという感じです。

前半最初は風下だったので、キックが使えず、蹴っても戻されてしまうので、ボールを持ってアタックしようという形でした。特に準備していたものが前半は出しやすいかなという感じでした。それを出すことはできていたので、風下にしては自分たち的には悪くない点差で前半を終わったかなと思います。




後半風上になって、キックを使っていこうという話にはなったんですけど、(後半の)入りで2本とれたのは自分たちの想定の中にはちょっとなかったです。試合の運び方としては、アタックマインドを持ちつつ、ロングキックを使っていこうとしてやっていたんですけど。

(ワイルドナイツのディフェンスは)関西人らしい言い方でいうと『いやらしい』プレーというか、スクラムハーフが嫌がるようなギリギリのところを攻めてくるという感じでした。そういうところも含めて自分の学びになりましたね。レフリーとのコミュニケーションの部分も含め今回学べたことをまた次に活かせれば良いなというふうには個人的に思っています。


(ワイルドナイツの選手たちは)理解度が高い選手が多いので、そこは見習わないといけないというのと、もっとゲームの中で自分たちでこうやっていくというのを全員が意思統一して、パッと切り替えてやるということが次勝つために必要なのかなと思いました。

(再戦したら違うゲームができるという感覚はつかめた?)正直言って、僕たちの準備してきたものを100%出せた試合だったかと言われたらそうではなかったのはありますね。けが人どうこうとか関係なしにミスも多かったですし、自分が特に多かったんですけど、そこはもうちょっと修正して準備の段階でもっと詰められたかなというふうには思います。


東芝ブレイブルーパス東京 SOリッチー・モウンガ


ハーフタイムを終えて後半、グラウンドに出るタイミングで、最初の10分は大事になるなというは自分の頭の中でもしっかりわかっていました。まずイグジットできず、自陣に釘付けになってしまって、ボール絡まれてしまって失点までいかれてしまった。キック1本で抜け出せるところでもあったので今後に向けて大きな学びですね。


(うまくいかなかったのは)最初のキックオフに対して、ドンピシャに入られてしまいました。本来だったら、キャッチしてすぐにキックというところだったんですけどうまくいかなかったね。アンラッキーな部分もありましたけど、そこで(2トライ)取られた後も、自分たちの信念を失わずに、後半巻き返してトライを取れたのでそこに関しては、試合が終わってグラウンドを出る時に、今後に向けての自信というか、明るい希望を持てる終わり方でしたね。



(ワイルドナイツの印象)要所要所で決定力があるチームだなと思います。勝つ術を心得ているチームですね。いい選手も揃っているし、自分たちのやっていることに自信を持っているんだなと感じました。


(かつてクルセイダーズを指揮していたロビー・ディーンズ氏が率いるチームとの対戦について)クライストチャーチのレジェンドといえるようなロビーさんと対戦することができて、本当に誇りに思います。最大のリスペクトをもってプレーに臨みました。

このような強いチームを率いているというのは彼がコーチとしての能力があることを明確にあらわしていると思います。

(次にむけてどう切り替える)下を向くことなく、エナジーを持ち続けてラグビーと向き合うことかなと思います。もちろん負けてしまいましたけど、学びもあったというところで、自分たちもまだまだやれるし、ここまでやれたということを改めて確認して次の試合にむかっていきます。

記事検索

バックナンバー

メールアドレス
パスワード
ページのトップへ