9月24日から27日まで、埼玉県熊谷ラグビー場で、女子セブンズ・デベロップメント・スコッド(SDS)と女子セブンズシニアアカデミーの合同合宿が行われた。
今回の合宿参加選手は以下の通り。
SDS

秋田若菜 22 自衛隊体育学校PTS

黒田美織 25 自衛隊体育学校PTS

長谷部彩音 20 日本経済大AMATERUS(3年)
※トレーニングメンバー

内海春菜子 25 横浜YKM

大内田葉月 19 日体大(1年)

大谷芽生 25 ながとブルーエンジェルス

高橋夏未 22 日体大(4年)

田中笑伊 25 ながとブルーエンジェルス

谷山三菜子 20 日体大(2年)

堤ほの花 28 日体大(OG)

藤森 晶 32 北海道バーバリアンズディアナ
※この日、迫田夢乃 26 ナナイロプリズム福岡 は不参加
シニアアカデミー

レイラニ・ナイヤガ 18 アザレア・セブン(静岡産大1年)

東あかり 24 ながとブルーエンジェルス

廣瀬 翠 20 アルカス熊谷(立正大3年)
*伊藤 睦 28 自衛隊体育学校PTS、尾久土栞 19 早稲田大(1年)はこの日不参加
兼松由香HC「サクラセブンズのラグビーを体現しうる選手、自分ならではの強みを持った選手を合宿に呼んだ」
昨季のワールドシリーズが5月3-4日のグランドファイナル・ロサンゼルス大会で終わったあと、代表選手たちは国内の大学セブンズ(6月7-8日)や太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ(6月21日開幕、8月17日終了)に参加。一方、アジアシリーズは9月21-22日の中国・杭州大会で始まる。そこに向けた準備は8月25日からの北海道・定山渓合宿でスタートさせた。
兼松由香HCは今季のメンバー編成について以下のように説明した。
「ワールドシリーズから休養なしでずっと大会が続いていましたから、定山渓合宿の前に、昨季のワールドシリーズのメンバーとは面談してコンディションと意向を確認して、休養が必要な選手には休みを与えました。その上で、太陽生命セブンズシリーズ、チャレンジャーシリーズと入替戦、大学セブンズなどを見た上で、サクラセブンズのラグビーを体現しうる選手、そして自分ならではの強みを持った選手を合宿に呼びました」
結果、アジアシリーズ初戦の中国・杭州大会(9月20-21日)には、昨年のワールドシリーズメンバーが5人(永田花菜、吉野舞祐、梶木真凜、三枝千晃、松田向日葵)、復帰組が5人(平野優芽、須田倫代、矢崎桜子、小出深冬、水谷咲良)、そして初キャップが3人(サバナ・ボッドマン、大内田夏月、小西春菜)という編成で臨み、みごと優勝を飾った。
「サバナ・ボッドマン選手、小西春菜選手、大内田夏月選手の3人はそれぞれの強みを中国大会で発揮して、優勝に貢献してくれました」
そして今回は中国大会メンバーには休みを与え、中国大会には参加しなかったメンバーで合宿。3月のシニアアカデミー以来となる大内田葉月、レイラニ・ナイヤガ、尾久土栞、初招集となる東あかり、廣瀬翠、2022年に一度だけSDS招集歴のある藤森晶、同じく2021年以来のSDS招集となる伊藤睦も合宿に参加した(迫田夢乃、伊藤睦、尾久土栞はこの日不参加)。
合宿では、チームではBKでプレーする東あかり、長谷部、黒田もFWでセットプレーを練習していた。日本では男女ともにSHやWTBに才能が集中する(自チームではそれらのポジションを任される)傾向があるが、兼松HCは東を「激しいプレーができて、ハイボールを競る力がある」と評価。大谷芽生や秋田若菜に続き、BKの走力・展開力を持ちながらセットプレーでも計算できるユーティリティプレーヤーとして育成したい意向を明かした。
今年のアジアシリーズはこのあと、10月18-19日のスリランカ大会が行われ、2戦で終了。そのあとは11月29-30日のドバイ大会で始まるワールドシリーズに備えることになる。