フェニックス三連覇!PR小牧日菜多・HO小鍛冶歩「昨年とは違う景色」今シーズン積み上げてきたことを糧に世界へ挑む | ラグビージャパン365

フェニックス三連覇!PR小牧日菜多・HO小鍛冶歩「昨年とは違う景色」今シーズン積み上げてきたことを糧に世界へ挑む

2025/02/03

文●編集部


2日、秩父宮ラグビー場では第11回全国女子ラグビー選手権決勝が行われ、東京山九フェニックス(関東大会1位)がPEARLS(関西大会1位)に13-5で勝利し、3年連続3回目の日本一に輝いた。PR小牧日菜多はまだ日体大にいて決勝をスタンドで観戦した。そしてHO小鍛冶歩はフィジー戦でアキレス腱を切って集合写真の場に立つこともできなかった。昨年とは違う景色で成し遂げた優勝とこれから挑む代表スコッド争いについて、両選手に試合後話を聞いた。

東京山九フェニックス PR小牧日菜多「昨年はスタンドで見ていた決勝」

小牧日菜多

小牧日菜多


素直に嬉しいの一言ですね。(実際にPEARLSと対戦してみて)スクラムの部分では自分たちの強みが出しきれずに逆に相手に強みを出されてしまって、相手にボールを渡してしまったり、自分たちの流れを渡してしまった部分がありました。でも試合をしながらちょっとずつ修正ができたのでそれは良かったかなと思う。

(スクラムは)練習のときから相手の方が大きくてフィジカルの面で押されるってことは予想していたので、ダイレクトフッキングとかいっぱい練習して準備してきました。

関東のチームとは違う組み方でしっかり前も揃っているので、インパクト強くて、ヒットしてからの押しもすごくこだわっているチームだなって組んでて思いました。


――昨年の決勝は?


去年はスタンドで見ていて、すごく心が動くような試合を見せてもらって、来年は、ここでやるんかって思ったら、すごいわくわくしていました。今日、実際に試合に入る前も、スタンドからフィールドに変わってすごくワクワクしました。今日の試合も楽しめたし、結果も伴ってすごく嬉しかったです。


――練習から準備にかけてチームの雰囲気はどんな感じでしたか


23人だけじゃなくてすごく周りもサポートしてくれて、昨日はOGの方がジャージプレゼンテーションをしてくれて、10人くらい来てくださって、私達だけのチームじゃなくいろんな人に支えられているチームやし、OGの方々が作ってきた文化がすごく残っているいいチームだなと感じましたし、『全員で戦っている』という部分が目に見えるというか、感じながらプレーできているのがすごいと思います。

-――小牧さんはどなたからジャージをいただいたのですか?


金島珠璃亜さんです。(石見)智翠館の先輩なのですごく嬉しかったです。


――次は世界に向けての挑戦です。個人的にはどの部分を成長させていきたい


私は結構スクラムとディフェンスでのタックルの部分にすごくフォーカスしています。去年のWXVで試合になかなか出られないことがあったんですけど、この関東大会や全国大会で特にタックルという部分をしっかりフォーカスしてやってきたので、今日の試合では少し見せられたかなと思います。次はそこを強みにして頑張れるようにやっていきたいです。


――レスリー(HC)さんからもその辺メッセージもらっていたんですか


はい。スクラムとディフェンスの部分は自分でも課題やと思っているし、求められていることだったので、しっかり課題に向かって頑張ろうという感じでした。フェニックスだとライブで8人でスクラムを組めたりできるチームなので、そういう女子のチームって本当に少ないので、そこは私達の強みにもなるし、チームの強みかなと思います。シーズン通していっぱいスクラムを組めたし、強みにすることができたかなと思います。


――WXVで世界の選手とスクラムを組んだときはどうでしたか


海外の選手は体が大きいので、私達はスキルの部分でどうにかするということを今までやってきました。フィジカルだけでどうにかするんじゃなくて、スキルアップのところも普段からこの練習からできていました。


――これからのスケジュールは?


ちょっとだけ休めるんですが、少し休んでまたすぐに始めるという感じです!

東京山九フェニックス HO小鍛冶歩「昨年は負傷で集合写真にもいけなかった」


――決勝にむけて


接点で引っ張っていきたいと思っていました。あとはBKとのつなぎ目のところは自分の得意なところでもあるのでそこも貢献したいと思って決勝に臨みました。


――前半、スクラムを押された場面がありました。関東大会を通じてあそこまで押されることはなかったですよね


結構フィットの重さに押されちゃったところがあったんですけど、2回、3回、組んだら結構こっちは修正できたかなと思います。バインドで結構かけてきて、それに乗っちゃうとこっちが負けるくらい重かったですね。


――修正するためにフロントローではどんな会話をしていた?


(小牧)日菜多のところを割られないように、なっちゃん(柏木那月)が耐えればいけると思っていたのでそこを意識しました。あとはLOにとりあえず「押して」っていいました(笑)。


――昨年の決勝との違いは


去年はアキレス腱を(9月のフィジーとのテストマッチで)切ってしまって、チャンピオンの写真にも入れなかったので今年は入れて、とりあえず嬉しいです。

――今シーズンの活動は終わって、次はワールドカップスコッドをかけた争いが始まりますが、個人的にはどういうところを伸ばしていきたい


WXVのときは結構自分に自信を持てなかったので、関東大会と全国大会を通して、自分に自信を持てるようになりました。やっぱり(谷口)琴美さんや(公家)明日香さんに比べると全然足りてないところがたくさんあるので、そこはもっと頑張りたいなと思います。


――アピールできるところは?


スキルのところで、当たる瞬間に走り込んでくる人にボールをパスするとか、海外の選手は結構素早い動きというのは日本人に比べて苦手かなと思うのでそこでアピールしていきたいですね。

――谷口さんや公家さんのような目標があるとプラスになりますか


そうですね。本当に二人とも優しくて!スローとかスクラムとかも教えてくれて。本当にいい目標です。最後まで残りたいです!

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