佐藤優キャプテンの目は少し赤く見えた。
「あとちょっと、取り切れなかったですね…。でも、これからの伸びしろは見えた気がします」
北海道バーバリアンズディアナは、太陽生命シリーズ2022第1戦の熊谷大会を、残念ながら無得点で終わってしまった。
DAY1はながとブルーエンジェルズに0-58、RKUグレースに0-36、追手門VENUSに0-59。プール戦を3戦全敗で終えると、DAY2は9位以下トーナメントへ。その初戦で当たったのは、地元のアルカス熊谷だった。
ディアナは何度か、アルカスのゴール前までボールを運んだけれど、トライラインまでは届かなかった。PKで速攻をかけようとしたときは、ポイント違いを指摘され、攻撃の機会を失った。残念なことに、いろいろなことが噛み合わない14分間だった。
ディアナは今大会に、参加12チームで最も少ない登録8人で臨んでいた。ディアナの次に少ない登録9人で臨んだ自衛隊体育学校PTSは初日の初戦で2人が負傷し、以後の試合を継続不能として棄権していた。登録8人のディアナも先行きが案じられた。それでも、北からやってきた荒ぶる姫たちは、8人で2日間の4試合を戦い抜いた。