合谷和弘「4年前よりチームとしてはいいのでは」 | ラグビージャパン365

合谷和弘「4年前よりチームとしてはいいのでは」

2020/08/24

文●編集部


8月24(月)~8月27日(木)まで東京と大分に分かれて、男子SDS(セブンズ・デベロップメント・スコッド)合宿が行われている。同合宿に参加中の男子セブンズ(7人制ラグビー)日本代表候補で、リオデジャネイロ五輪のメンバーだった合谷和弘選手(日本ラグビー協会/クボタスピアーズ)がオンラインで取材陣に対応した。


自宅にトレーニング器具をおいて体をもっと強く

――現在の心境は?

東京と大分で二手に分かれて練習を再開しています。(自粛期間を経て)3回目(の合宿に)になるんですかね? ラグビーができていることに喜びを感じています。がっつりした練習はできていないが、徐々にレベルアップできていったらいいなと思います。9月に入ったら全体で練習ができると思います。今回の合宿までは少人数で頑張っていきます。


――今回の合宿ではどんな練習をしている? 

コンタクト(練習)はそんなに激しいことはしていない。ソーシャルディスタンスは保ちながら、生身の人間ではなく、タックルバッグに向かってハンドオフしたりして、直接、(体に)触れない練習をしています。

――自粛期間中はどんなトレーニングをしていたのですか?

(自粛期間中は)クボタの施設は使えなかった。何もしないのは嫌だったので思い切って自分の家にトレーニング器具を置きました。ベンチプレスやスクワットだったり、自宅でできることをやりました。何もしないと体が小さいので、体を強くしないといけないということでチャンスかなと思ってトレーニング器具を買って、ランクアップ目指して頑張ってしました。

家がそんなに広くないのですが、1つ(部屋が)荷物置きみたいになっていたので(そこに器具を置いた)。(器具は)結構ちゃんとしたもので、これだけあればトレーニングできると思って購入しました。

延期になったことで出場できるチャンスができた

――肩のケガで急いで調整していたと思うのですが、東京五輪が1年間延期になって今の心境は?

肩は前回の(2月の)チャレンジシリーズのときに完治していたので、東京オリンピックに合わせてやっていました。不安なくやれていた。(東京五輪が延期されたことは)いろんな人が調整期間やレベルアップするチャンスだと言っていましたが、僕的には中止ではなく、延期ということを聞いて良かったなと思いました。オリンピックに出ることを目標にしてやっていたので、延期になったというのは本当に出るチャンスがあるので(良かった)。

――9月から全体練習の予定でしょうか?

予定ではそうなっているが、まだ確実ではない感じです。(大分組とは)チームミーティングでZoomを通して全体的に画面を通して会えていますが、全員で早くやりたいですね!(Zoomを通して)元気な姿を見ることができて、みんな自分で自粛中何かしたらやっていたのかなと感じています。


――合宿中、新型コロナ感染防止の工夫などは?

クボタでも代表合宿でも(練習場には消毒の)スプレーとか完備されていますが、僕は(消毒スプレーを)持参するようにしていて、いつでも消毒できるようにしている。ドアノブを触れたりすると、すぐに使っていました。出かけるときもバックの中に小さいものを入れています。

4年前よりも、今のチームの方が、ラグビーを通じて過ごしている時間が長い

――リオ五輪も出場しました。4年前のチームより今のチームのいいところは?

リオ五輪のときもチームとしては団結力があったと思いますが、今のチームの方が、たぶん、前回の五輪の時よりもラグビーを通して過ごしている時間が長いと思う。そういった点では今の方が、リオ五輪時は僕が一番年下というのもありましたが、上も下も関係なく、すごく私生活でも、前回に比べてみんな仲がいい。リオ五輪のとき、僕は一番下だったので、自分から発言することはなかったが、チームとしてはまとまっていた。今はチームとして前回よりもいいじゃないかと思っています。

――リオ五輪では最年少。現在のチームでは中堅になりました。合谷選手の現在の役割は?

リーダーグループというより中盤くらいにいる感じ。発言もちょっとはしますが、どちらからというとミーティング中に話すより、グラウンドの中で(話をして)チームを引っ張っていく感じです。

――来年に延期された東京五輪に対する思いは?

(東京五輪が)中止じゃなかったことに良かったと感じているのと、2021年の東京五輪が開かれることはまだ確実ではないのですが、嬉しく思っています。(オリンピックという)チャンスを1年後にいい形で迎えられるように準備をして、自分がもっと成長できるのではないかと思っているので、この期間を楽しみたいなと思います。

 

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