セブンズワールドシリーズ第7戦の東京セブンズが、4日に開幕する。2012年から、春の秩父宮ラグビー場の風物詩として開催されてきた大会だが、今季は過去3回とは少し異なる意味合いがある。
今年が最後の大会となる東京セブンズ
ひとつは、東京セブンズはこれが(ひとまず)最後の大会となることだ。来季のセブンズワールドシリーズのカレンダーから、東京大会は消えている。かわって加えられるのは、正式発表はまだだが、シンガポールが有力視されている。(正式発表が遅れているのは、シンガポール建国の父、リー・クアンユー初代首相が亡くなったという事情があるらしい)
大会開催地決定にはいろいろな事情が複雑に噛み合うが、数年後の大会復活への鍵になるのは、まず今回の東京セブンズが満員になって盛り上がること、そして日本代表が好成績を残すことだろう。
コアチーム残留にはプールを2位で通過して最低でも10ポイントの獲得が必要
そしてもうひとつは、日本がワールドシリーズで念願のコアチームに昇格して初めて迎える東京セブンズだということだ。日本は昇格1年目の今季、厳しい戦いが続いている。
昨年10月のオーストラリア大会・ゴールドコーストセブンズで開幕したワールドシリーズは、先週の香港大会まで6大会を戦ったが、日本の通算成績は2勝29敗。プール戦で勝ったのは南アフリカ大会でサモアを破ったのが唯一の勝利。トーナメントでは直近の香港大会シールド準決勝で、コアチーム外からの招待チームとして参加したベルギーを破ったのみ。ベルギーは、同じ香港で12チームが参加して行われた来季の昇格大会出場を逃したわけで、ランキング的には15+12に次ぐ28位の位置づけだった。価値ある勝利には違いないが、コアチーム相手の勝利とは言えないものだ。