6月10日、11日、東京・府中市と調布市の3会場に分かれ、第71回関東高等学校ラグビーフットボール大会が行われた。Aブロックは早稲田実業（東京）と桐蔭学園（神奈川）、流通経済大柏（千葉）と國學院栃木（栃木）が対戦した。

関東大会Aブロック決勝は選抜大会準決勝でも対戦した桐蔭学園と國學院栃木の対決となった。選抜では51-7の大差で桐蔭学園が勝っていた。しかし関東大会の決勝はまったく違う展開に。

試合開始のキックオフは國栃が蹴り、そのまま桐蔭のハンドリングエラーを誘い敵陣ステイ成功。相手ゴール前のラインアウトのチャンスを2度得るが、これをともに失敗。
対する桐蔭は13分、ようやく相手ゴール前に攻め込みラインアウトのチャンスを得ると、③前田麟太朗がトライ。左隅からの難しいコンバージョンをFB吉田晃己が決め、桐蔭が7点を先行する。

前半13分、桐蔭PR前田麟太朗の先制トライ

次のキックオフから桐蔭は攻め返し、キックも交えて國栃陣に攻め込む。そのドロップアウトの蹴り返しを捕った桐蔭FB吉田が40m超のロングDG。これは惜しくも外れる。

密集での攻防

そこから國栃が反撃する。SH小倉光希矢がボックスキックでハイパントを蹴ると、チェイスする選手は一斉にハイボールキャッチの名手・桐蔭No8城央祐に「シロ！シロ！」と名前を連呼してプレッシャーをかけ、ボールを奪う。そこから攻め込んだ左ゴール前のラインアウトを獲得すると右へ展開し、WTB14永沢拓夢が右隅にトライ。この難しいコンバージョンをCTB13西本壮が成功。7-7の同点に追いつく。

國學院栃木・小倉主将