こんにちは、翔太です。
ワールドカップから帰国しました。
いやあ、改めて、すごい大会でした。選手として届かなかったワールドカップの舞台を、解説者という立場ですが経験させていただけたことに深く感謝します。
今回、僕は日本代表の試合を含むプール戦4試合をJスポーツとNHKで、サンドニで行われた準々決勝2試合をJスポーツで解説させていただきました。どの試合もすごかったし、ワールドカップという舞台の素晴らしさを堪能しましたが、正直、準々決勝の2試合はこれまでの僕の想像を遙かに超えていました。正直、自分の価値観がひっくり返るような経験でした。8万人の観衆の圧もすごかったし、オールブラックスのハカをかき消すアイルランドサポーターの歌声も、スゴかった。

そして、グラウンドの中で行われるゲームも、僕がこれまで理解していたものとは違っていました。ここでは、RJ365読者のみなさんに、僕が感じたアイルランド対オールブラックスの試合についてお伝えします。
ゲームが進む中で互いの優位性がどんどん揺らいでいった
解説席に座るにあたり、僕は「ここは自分の知らない世界だろうな」と予想はしていました。ワールドカップは特別な大会。きっと決勝トーナメントはさらに違うレベルだろうと。しかし本当に圧倒されました。何というか、ラグビーの次元が違う。僕は解説するときは、両チームの情報を調べて、事前に展開をシミュレーションするようにしています。どちらのチームはどういう部分を強みにして、どんな優位性を作ろうとしているのか。選手の能力と戦略・戦術の習熟度も含めて展開を予想します。しかしこの試合では、ゲームが進む中で、互いの優位性がどんどん揺らぎました。こんなに変わるんだ、と驚いてしまったのです。