こんにちは、翔太です。
エディージャパンがいよいよ始動しましたね。
このRUGBYJAPAN365の連載「Shota's Check」は、2015年のワールドカップに向けた春シーズンのエディージャパンの足取りを検証するところから始まりました。それから9年経ち、エディーが日本代表のHCに戻ってきて、また解説できることに巡り合わせを感じます。
エディーは今回の就任にあたり「超速」というコンセプトを打ち出しました。これは、選手に向けてだけでなく日本のファンに向けて伝えようとしたものだと僕は理解しています。自分がHCになった意味を、ファンに理解してもらうことは大切です。
その一方で、こういうコンセプトは、響きが良いほど一人歩きしてしまう可能性というか危険性があるんじゃないかな?と懸念してしまいます。「超速」を目指すということが「速けりゃいい」と受け取られかねないのではないか? 選手も「速さ」以外の要素が頭からついつい抜け落ちてしまわないか?ということです。
そして実際のイングランド戦です。
「超速」というコンセプトを具体的に感じたのはラインアウトのスローイングの速さですね。試合の最初のラインアウト。日本は並ぶのも速かったし、ボールを入れるのも早かった。今は、ラインアウトに選手が並んでからサインが決まり、たいていはPRの選手がスロワーのHOに近づいて耳打ちして、彼がラインに戻ってからたくさんフェイクを入れるムーブが始まって、どこかのタイミングでHOが投げる――という手順を踏みます。でもこの日のジャパンは早かった。