南アフリカのフィジカルとスピードにリードを許し連勝ならず。サクラフィフティーン2戦目敗れる | ラグビージャパン365

南アフリカのフィジカルとスピードにリードを許し連勝ならず。サクラフィフティーン2戦目敗れる

2022/07/30

文●編集部


7月30日、熊谷ラグビー場では「太陽生命ジャパンラグビーチャレンジシリーズ2022」日本代表対南アフリカ代表のテストマッチが開催された。第1戦は日本が15-6で勝利。第2戦は互いにメンバーを入れ替え、ワールドカップにむけたチーム強化のために。チームに自信を与える勝利を目指し激しい戦いが繰り広げられた。

サクラフィフティーンvs南アフリカ第2戦は熊谷ラグビー場で行われた

サクラフィフティーンvs南アフリカ第2戦は熊谷ラグビー場で行われた



両国の国旗がまず入場

両国の国旗がまず入場



南早紀キャプテンを先頭に入場するサクラフィフティーン

南早紀キャプテンを先頭に入場するサクラフィフティーン



南アフリカ代表・国歌斉唱

南アフリカ代表・国歌斉唱

日本代表・国歌斉唱

日本代表・国歌斉唱



日本のキックオフで試合開始。キックオフボールを蹴るのはCTB山本実。深く蹴り込まれたボール。南アフリカは10番が捕球できず、日本がいきなり敵陣ゴール前でマイボールスクラムのチャンス。

WTB黒木理帆、NO8マティトンガとつながるも、PR左高裕佳がボールキープできずノックオン。南アフリカが一旦22m外へエリアを戻す。日本ボールのラインアウト、後ろで合わせてボールをキープするも今度はマティトンガがノックオン。なかなかリズムにのることが出来ない。それでも相手のペナルティーでゴール前ラインアウトのチャンスを迎える。

前半5分、トライを挙げるSO大塚朱紗

前半5分、トライを挙げるSO大塚朱紗



日本はゴール前でFWで近場を攻める。すると南アフリカがたまらずオフサイドのペナルティー。5分、日本にアドバンテージがだされると、SH阿部恵が思い切ってBKに展開。SO大塚朱紗がディフェンスのギャップを付いてトライ。CTB山本実がコンバージョンを狙うも失敗し得点は5-0。

7分、日本は自陣10m付近のマイボールスクラムを押し込まれペナルティを犯し、22m内側の侵入を許すことになる。日本は前にでるディフェンスでプレッシャーをかけ相手のミスを誘い、一旦ハーフウェイまで戻すが、南アフリカのアタックは続いた。日本は一人が抜かれてもすぐに他の選手がカバーし、決定的な突破を許さない。結局南アフリカのノックオンでしっかりとディフェンスが機能していた。

CTB山本実とSO大塚朱紗の2人でゲームコントロール

CTB山本実とSO大塚朱紗の2人でゲームコントロール

FB庵奥里愛

FB庵奥里愛


10分、日本は自陣22m外のスクラムでペナルティを獲得し、ハーフウェイまで戻すがラインアウトでボールキープできず南アフリカの攻勢を受ける。FB庵奥里愛がカウンターアタック。自陣10m付近でノットリリース。南アフリカにラインアウトを与えるもここは南アフリカが失敗。

直後のマイボールスクラム。日本はWTB黒木理帆がショートサイドを抜け、ハーフウェイ付近までゲイン。素早いボール展開で、日本のアタックにリズムが生まれるも南アフリカも対応。日本は中々敵陣に入ることができない。

南アフリカ・攻撃の要CTBングウェグにPR左高裕佳とLO川村雅未がダブルタックル

南アフリカ・攻撃の要CTBングウェグにPR左高裕佳とLO川村雅未がダブルタックル


19分、ハーフウェイ付近での南アフリカボールスクラム。BKに展開してきたところ、CTB山本実がタックル、SO大塚朱紗がジャッカルしてアタックを止めた。

20分、日本はCTB山本実が精度高いキックを敵陣ゴール前に蹴り込み、ようやく敵陣深くのエリアへ侵入に成功するも、スクラムでこの時間帯は南アフリカにやや押し込まれ攻めきることができない。


24分、攻め手なくキックでボールを南アフリカが手放す。WTB黒木理帆が相手のつっこんでくるタックルを冷静に交わして、スペースにボールを運ぶと、HO永田虹歩がタッチライン際をビッグゲイン。オフロードパスを内側に並走していた大塚朱紗に放るも大塚がキャッチできずノックオン。パスが通れば、トライにつながる非常に惜しいシーンだった。

相手ディフェンダーの動きを冷静に見てボールを前に運んだWTB黒木理帆

相手ディフェンダーの動きを冷静に見てボールを前に運んだWTB黒木理帆

29分、日本は敵陣22m手前でハイタックルのペナルティ。日本はトライを狙いにいくも、直後のラインアウトはノットストレート。セットプレーの安定ができずチャンスを活かせない。すると、31分、南アフリカSOファンレンズバーグのゲインからWTBアヤンダ・マリンガにボールをつながれトライ。5-7と逆転を許した。

前半ライン際を快走したHO永田虹歩。返しのオフロードがつながらず

前半ライン際を快走したHO永田虹歩。返しのオフロードがつながらず



さらに日本はディフェンスが中央に寄ってしまい、アウトサイドにスペースを与えると南アフリカがフィジカルで突破、アウトサイドまでボールをつながれて、再びマリンガにトライを許し5-12とリードを広げられてしまう。

ラインアウトは南アフリカが優勢だった

ラインアウトは南アフリカが優勢だった

南アフリカに勢いがついて次々とゲインを許す日本、苦しい時間帯が続くが、南アフリカのミスにも助けられ、このまま前半を終了。7点差で折り返した。

雷雲接近の中で試合が始まったが、雲は離れた

雷雲接近の中で試合が始まったが、雲は離れた

後半登場のFL鈴木実沙紀、ワークレート高くキャリーした

後半登場のFL鈴木実沙紀、ワークレート高くキャリーした


日本は後半開始から南早紀キャプテンを投入。日本は南アフリカのフィジカルに後半も差し込まれ自陣でディフェンスの時間帯が続く。43分、日本はLO吉村乙華を投入。自陣ゴール前のマイボールスクラム。試合の流れを変える可能性のある重要なセットプレー。南が入ってどんなスクラムを組むか。

南アフリカがアーリープッシュの反則。日本は22m外へエリアを戻す。南アフリカは直後のラインアウトからモールで押し込むが、オブストラクションでペナルティ。再び日本ボールのスクラム。

49分、南アフリカのSOに裏スペースに出されるも日本が懸命に戻ってトライを許さず。それでも日本のピンチは続く。14番にゲインされるもここは阿部、庵奥でディフェンス。

南アのキックにプレッシャーをかけるSO大塚朱紗

南アのキックにプレッシャーをかけるSO大塚朱紗



51分、日本は自陣ゴール前のスクラムでペナルティー。22m付近のラインアウト。鈴木彩香、北野和子を投入。山本実のキックで敵陣へ入ると日本のディフェンス。南アフリカWTBナンバにスペースをつかれるも南アフリカもボールをキープできず。大塚朱紗が裏スペースへキック。エリアは敵陣へ。ウォーターブレイクに入り、流れはどちらに傾くか。

後半WTBに入った伊藤優希、狭いスペースを縫うようなランでよくキャリーした

後半WTBに入った伊藤優希、狭いスペースを縫うようなランでよくキャリーした

後半登場、積極的に仕掛けたベテランCTB鈴木彩香

後半登場、積極的に仕掛けたベテランCTB鈴木彩香

南早紀キャプテンと玉井希絵ゲームキャプテン

南早紀キャプテンと玉井希絵ゲームキャプテン


57分、日本はブレイクダウンでペナルティー。南アフリカはショットを選択しファンレンズバークが落ち着いて決めて15-5とリードを広げた。10点を追いかける日本は敵陣でプレーする時間帯を増やし攻勢にかける。60分、22m内側でフェイズを重ねる日本。鈴木彩香から齊藤聖菜へのフラットパス。つながれば…という場面もつながらず。

62分鈴木彩香から齊藤聖奈のパスが通れば・・・という場面だったが、タイミングがあわずノックオン

62分鈴木彩香から齊藤聖奈のパスが通れば・・・という場面だったが、タイミングがあわずノックオン



直後のスクラムでFKを得て、鈴木彩香が仕掛ける

直後のスクラムでFKを得て、鈴木彩香が仕掛ける

プレッシャーの中を前進するFL長田いろは

プレッシャーの中を前進するFL長田いろは


67分、内側でファイトし、外にボールを運び、WTB名倉ひなのがゴールに迫るもタッチラインを切ってトライならず。敵陣での時間帯が続く日本だが、なかなかスコアができず、残り10分。ここまでディフェンスの時間帯が続いた南アフリカが一瞬のチャンスをものにする。74分、FBルースの突破からWTBナンバにつながり勝利を決めるトライ。20-5。

68分、WTB名倉ひなのが後半、トライの前に相手のタックルで足が出てしまった……

68分、WTB名倉ひなのが後半、トライの前に相手のタックルで足が出てしまった……

重い南アフリカFWに対してスクラムは互角だった

重い南アフリカFWに対してスクラムは互角だった

ベテランFL鈴木実沙紀はラインアウトのスローイングも担当した

ベテランFL鈴木実沙紀はラインアウトのスローイングも担当した

後半になってもその勢いは止まらず。CTBングウェグが日本のタックルを蹴散らし前進

後半になってもその勢いは止まらず。CTBングウェグが日本のタックルを蹴散らし前進

齊藤聖奈の突破もタックルに阻まれる

齊藤聖奈の突破もタックルに阻まれる


79分、勝負はついたものの、日本はラストワンプレーでトライを狙う。ゴール前のラインアウトを確保すると、鈴木実沙紀から玉井へつながりボールをキープ。最後はゴール前ラックからFL齊藤聖菜がトライを決めノーサイド。10-20で日本代表が敗れ、南アフリカとのテストマッチは1勝1敗で終えた。

68分から出場を果たしたSH安尾琴

68分から出場を果たしたSH安尾琴

81分サクラフィフティーンが齊藤聖奈のトライをあげるも

81分サクラフィフティーンが齊藤聖奈のトライをあげるも

ノーサイドを迎え勝利に喜びを爆発させる南アフリカの選手たち

ノーサイドを迎え勝利に喜びを爆発させる南アフリカの選手たち



健闘を称え合う両フィフティーン

健闘を称え合う両フィフティーン

レスリー・マッケンジーHC

試合後選手たちを称えるレスリー・マッケンジーHC

試合後選手たちを称えるレスリー・マッケンジーHC


準備の段階で、我々の身長差が足りなかったことが露呈されました。南アフリカがワールドカップに向かって十分な準備をして向かってきたことがよくわかりました。こういった試合をすること、そのものがワールドカップにむけて非常に良い機会になった。


――日本もいろいろな場面で粘り強いディフェンスを見られた


今日はゲームの70%がディフェンスでした。南アフリカの強みを受けてしまった。確かに70%はうまくできていた部分もありましたが、残りの部分でうまくいかなかった。ターンオーバーの場面などをもっと改善していきたい。ただ、ディフェンスの一貫性は評価したいですし、それは直近数週間、選手たちが努力をし続けてきたことによるものです。

――8月のアイルランド戦


今回の学びになったこととしては、自分たちを信じるというアプローチをしてきましたが、信じすぎるという部分があったかもしれません。オーストラリア遠征では勝ちで締めくくれたんですけれども、自分たちの現在地をもう一度見つめ直して、次のアイルランド戦ではもっと成長できればよいですし、皆様のサポートもお願いします。

熊谷に訪れたバックスタンドのファンにあいさつするサクラフィフティーン

熊谷に訪れたバックスタンドのファンにあいさつするサクラフィフティーン



最後に今回は非常に多くの選手をフィールド上に送り出すことができましたし、一人ひとりのパフォーマンスを非常に誇りに思っています。

今日は熊谷にお越しいただきありがとうございました。8月も同様に試合がありますので、もっといいものを見せられるように準備してまいります。


メインスタンドに挨拶するサクラフィフティーン

メインスタンドに挨拶するサクラフィフティーン

SCOREBOARD

テストマッチ2022・2022.7.30

  • TRY(2)
  • G(0)
  • PG(0)
  •  
  • PENALTY
  • PK(6)
  • FK(1)
  • TRY(3)
  • G(1)
  • PG(1)
  •  
  • PENALTY
  • PK(13)
  • FK(5)

  • TIMELINE

    12番で先発出場したCTB山本実

    12番で先発出場したCTB山本実


  • 前半5分 日本 10.大塚朱紗 T 5 - 0
  • 前半6分 日本 12.山本実 Gx 5 - 0
  • 前半32分 南アフリカ 11.アヤンダ・マリンガ T 5 - 5
  • 前半33分 南アフリカ 10.リビー・ヤンサファンレンズバーグ G 5 - 7
  • 前半34分 南アフリカ 11.アヤンダ・マリンガ T 5 - 12
  • 前半35分 南アフリカ 10.リビー・ヤンサファンレンズバーグ Gx 5 - 12
  • 後半後半 チーム名 #.Name 種 H - A
  • 後半19分 南アフリカ 10.リビー・ヤンサファンレンズバーグ PG 5 - 15
  • 後半36分 南アフリカ 14.シマンケーレ・ナンバ T 5 - 20
  • 後半37分 南アフリカ 10.リビー・ヤンサファンレンズバーグ Gx 5 - 20
  • 後半41分 日本 6.齊藤聖奈 T 10 - 20
  • 後半41分 日本 10.大塚朱紗 Gx 10 - 20

  • TEAM_女子日本代表



  • 1 ラベマイまこと 後半0分 OUT → IN 16 南早紀
  • 2 永田虹歩 後半10分 OUT → IN 17 鈴木実沙紀
  • 3 左高裕佳 後半12分 OUT → IN 18 北野和子
  • 4 玉井希絵
  • 5 川村雅未 後半4分 OUT → IN 19 吉村乙華
  • 6 齊藤聖奈
  • 7 長田いろは
  • 8 マテイトンガ・ボギドゥラウマイナダヴェ 前半37分 OUT → IN 20 永井彩乃
  • 9 阿部恵 後半28分 OUT → IN 21 安尾琴乃
  • 10 大塚朱紗
  • 11 黒木理帆 後半10分 OUT → IN 23 伊藤優希
  • 12 山本実
  • 13 古田真菜 後半12分 OUT → IN 22 鈴木彩香
  • 14 名倉ひなの
  • 15 庵奥里愛
  • 16 南早紀
  • 17 鈴木実沙紀
  • 18 北野和子
  • 19 吉村乙華
  • 20 永井彩乃
  • 21 安尾琴乃
  • 22 鈴木彩香
  • 23 伊藤優希
  • TEAM_女子南アフリカ代表


  • 1 アシタンディレ・ントヤント 後半10分 OUT → IN 17 ヨネラ・リンゴーロ
  • 2 リンディルワ・グワラ 後半28分 OUT → IN 16 ミキ・グンター
  • 3 ババルワ・ラチャ 後半23分 OUT → IN 18 モニカ・マジブクワナ
  • 4 ノロシンディソ・ボイ 後半10分 OUT → IN 19 カサ・ジェイコブス
  • 5 ライツ・ムカリ
  • 6 ルサンダ・ドゥンク 後半14分 OUT → IN 20 アゼア・ハレ
  • 7 シナーゾ・ンカチュラ
  • 8 スィゾピラ・ソロンツィ
  • 9 ティラ・キンズィ 前半28分 OUT → IN 21 ウナン・トセ
  • 10 リビー・ヤンサファンレンズバーグ
  • 11 アヤンダ・マリンガ 後半30分 OUT → IN 23ノマウェト・マベンゲ
  • 12 アピウェ・ングウェヴ
  • 13 ズィンレ・ムプパ
  • 14 シマンケーレ・ナンバ
  • 15 ナディーン・ルース
  • 16 ミキ・グンター
  • 17 ヨネラ・リンゴーロ
  • 18 モニカ・マジブクワナ
  • 19 カサ・ジェイコブス
  • 20 アゼア・ハレ
  • 21 ウナン・トセ
  • 22 トゥミサ・カウェ
  • 23 ノマウェト・マベンゲ
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