OTOWAカップ・決勝トーナメントマッチレポート―TKMフェニックスが勝利 | ラグビージャパン365

OTOWAカップ・決勝トーナメントマッチレポート―TKMフェニックスが勝利

2021/01/17

文●編集部


1月17日、OTOWAカップ第31回関東女子ラグビー大会の決勝トーナメントが日本体育大学健志台グラウンドで行われた。緊急事態宣言下、予選プール同様に万全のコロナ対策を行い開催を決定した。なお感染拡大防止の観点から今大会は「無観客試合」として行われる。

17日決勝トーナメントに出場予定だった「Artemi‐IBU-Stars」は、選手の移動制限や練習が不十分として選手の安全を確保する観点から辞退の申し出があったため、「Morning Bears」が不戦勝となった。そのため、準々決勝のこの日はYOKOHAMA TKMと東京山九フェニックスの合同チームとL.B.S(BRAVE LOUVE、北海道バーバリアンズディアナ、世田谷レディース)の合同チームの1試合が行われた。

OTOWAカップ 第31回関東女子ラグビー大会 準々決勝 2021.1.17 日体大健志台G

  • TRY(11)
  • G(5)
  • PG(0)
  • 前半2分 T 15 鹿尾みなみ
  • 前半15分 T 11 高橋李実
  • 前半16分、20分、30分、後半3分 G 10 片山薫
  • 前半19分 T 8 松永美穂
  • 前半23分、34分 T 7 鈴木実沙紀
  • 前半29分、後半39分 T 6 宮田里菜
  • 後半2分 T 13 阪本結花
  • 後半19分、22分、32分 T 22 レイヤモ・アテカ
  •  
  • PENALTY
  • PK(6)
  • FK(0)
  • TRY(0)
  • G(0)
  • PG(0)
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  • PENALTY
  • PK(4)
  • FK(0)
  • MATCH REVIEW

    試合開始からL.B.Sがボールを保持。敵陣ゴール前でフェイズを重ねる。TKM・フェニックスはゴール前に貼り付けとなるが、守り切ると12分、FB鹿尾みなみのトライから、ペースを掴むと前半だけで6トライ。後半も勢いは変わらずCTB阪本結花のトライで41-0。そこからは互いにハンドリングエラーが目立ち、ボールキープができずスコアが動かない。

    それでもTKM・フェニックスはリザーブメンバーのレイヤモ・アテカの3連続トライを含む5トライを決め65-0で快勝した。L.B.Sは後半終了間際に相手のペナルティーからCTBピート染谷瑛海が敵陣ゴール前に攻め込むもこのチャンスを活かすことができずノートライに終わった。

    試合後、ハドルを組むTKM・フェニックス。15人制日本代表候補の鈴木実沙紀選手は、「ゲームの内容は、何度も同じミスをして修正しようとしても出来なかった。8割は、気持ちの部分。来週も勝ちたいのであれば、気持ちの部分でやりきること。あと一週間、スキルがうまくなることはないですが気持ちの部分は個人の努力で何とかなる。勝って修正出来ることは嬉しいことなので、準備していこう」とメンバーに声をかけた。

    LBSはチーム設立4年目のブレイヴルーヴ中心の編成。松田努HCは円陣で「最初の10分はすごく良かった。あそこでトライを取っていれば違う展開になったと思う。そこは課題だけれど、相手も強かったし、ここから強くなっていかないといけないところ」と選手に呼び掛けた。直前にCTBで先発予定だった武藤令子が負傷欠場、12番で先発した安尾琴乃も前半12分で負傷交代し、アタックのオプションが減ったのも響いたが、PR井草彩野主将を中心にブレイクダウンでは何度も相手ボールを奪うなど随所に光るプレーをみせた。

    MEMBER_TKMフェニックス

  • 1 渡辺莉紗
  • 2 高橋美悠 → 後半20分 18 大貫愛友
  • 3 増井葵
  • 4 三村亜生 → 後半18分 17 倉持美和
  • 5 佐藤優奈 → 後半20分 16 金島珠瑠亜
  • 6 宮田里菜
  • 7 鈴木実沙紀
  • 8 松永美穂
  • 9 新原響
  • 10 片山薫 → 後半6分 19 佐々木千颯
  • 11 高橋李実
  • 12 辰巳千亜希 → 後半13分 21 増田結
  • 13 阪本結花 → 後半20分 20 角川穂乃花
  • 14 鈴木育美 → 後半13分 22 レイヤモ・アテカ
  • 15 鹿尾みなみ
  • 16 金島珠瑠亜
  • 17 倉持美和
  • 18 大貫愛友
  • 19 佐々木千颯
  • 20 角川穂乃花
  • 21 増田結
  • 22 レイヤモ・アテカ
  • MEMBER_LBS

  • 1 佐藤仁美
  • 2 片岡瑞帆
  • 3 井草彩野
  • 4 福田千夏
  • 5 北野杏
  • 6 北澤瑛里奈 → 後半13分 16 山あずさ
  • 7 青柳双葉
  • 8 中村絋子
  • 9 児玉紗葵
  • 10 安藤菜緒
  • 11 近藤帆夏
  • 12 安尾琴乃 → 前半13分 18井上菜津美
  • 13 ピート染谷瑛海
  • 14 関根朝陽
  • 15 岡野千佳
  • 16 山あずさ
  • 17 江口有紗
  • 18 井上菜津美
  • 19 武藤玲子
  • GALLARY

    開始早々、ジャッカルでPKを獲得したルーヴSO安藤をチームメイトが祝福

    開始早々、ジャッカルでPKを獲得したルーヴSO安藤をチームメイトが祝福

     

    序盤敵陣に攻め込むLBS。ゴールに迫るがTKMフェニックスのディフェンスを崩しきれない

    序盤敵陣に攻め込むLBS。ゴールに迫るがTKMフェニックスのディフェンスを崩しきれない

     

    TKMフェニックスは自陣ゴール前のピンチをSO片山のキックで脱出

    TKMフェニックスは自陣ゴール前のピンチをSO片山のキックで脱出

     

    攻め返したTKMフェニックスはサクラ15のLO佐藤優奈が力強く前進

    攻め返したTKMフェニックスはサクラ15のLO佐藤優奈が力強く前進

     

    左に展開し、12分、FB鹿尾みなみがタックルを振り切り先制トライ

    左に展開し、12分、FB鹿尾みなみがタックルを振り切り先制トライ

     

    次のキックオフをTKMフェニックスがリターン、WTB高橋李実が独走トライ

    次のキックオフをTKMフェニックスがリターン、WTB高橋李実が独走トライ

     

    LBSのSO安藤菜緒は独特の間合いを持ったプレーをみせた

    LBSのSO安藤菜緒は独特の間合いを持ったプレーをみせた

     

    TKMフェニックスのPR渡辺莉紗はFW第1列とは思えない走力でたびたびビッグゲインをみせた

    TKMフェニックスのPR渡辺莉紗はFW第1列とは思えない走力でたびたびビッグゲインをみせた

     

    前半19分、相手ゴール前PKでクイックスタートしたTKMフェニックスのNo8松永美穂主将がトライ

    前半19分、相手ゴール前PKでクイックスタートしたTKMフェニックスのNo8松永美穂主将がトライ

     

    SO片山菫はゴールキック4/7と成功率5割を超えた

    SO片山菫はゴールキック4/7と成功率5割を超えた

     

    突進するTKMフェニックスのHO高橋美悠とサポートする辰巳千亜希、宮田里菜(左から)

    突進するTKMフェニックスのHO高橋美悠とサポートする辰巳千亜希、宮田里菜(左から)

     

     

    世田谷レディースからLBSに参加したHO片岡瑞帆は古巣のTKMと対戦

    世田谷レディースからLBSに参加したHO片岡瑞帆は古巣のTKMと対戦

     

    TKMフェニックスのサクラ15LO佐藤優奈はラインアウトにブレイクダウンにフル回転した

    TKMフェニックスのサクラ15LO佐藤優奈はラインアウトにブレイクダウンにフル回転した

     

    23分、サクラ15で歴代最多キャップ23を持つ鈴木実沙紀、体勢を崩しながらもボールを大事に両腕で抱えながらトライ

    23分、サクラ15で歴代最多キャップ23を持つ鈴木実沙紀、体勢を崩しながらもボールを大事に両腕で抱えながらトライ

     

    29分、TKMフェニックスはLO佐藤のジャッカルからFL宮田里菜が豪快に独走トライ

    29分、TKMフェニックスはLO佐藤のジャッカルからFL宮田里菜が豪快に独走トライ

     

    前半34分、TKMフェニックスは鈴木実沙紀が2つめのトライ。36-0とリードを広げて前半を終えた

    前半34分、TKMフェニックスは鈴木実沙紀が2つめのトライ。36-0とリードを広げて前半を終えた

     

    後半も勢いは止まらずCTB阪本結花のトライでリードを広げる

    後半も勢いは止まらずCTB阪本結花のトライでリードを広げる

     

     

    後半13分にピッチに入ると3連続トライでハットトリックを決めたTKMフェニックスのWTBレイヤモ・アテカ。自陣戻ってチームメイトに祝福されニッコリ

    後半13分にピッチに入ると3連続トライでハットトリックを決めたTKMフェニックスのWTBレイヤモ・アテカ。自陣戻ってチームメイトに祝福されニッコリ

     

    LBSのPR井草彩野主将はスクラムにボールキャリーにハードワークを重ね、イーブンボールへ素早く反応してセービングに飛び込む機敏なプレーも再三見せた

    LBSのPR井草彩野主将はスクラムにボールキャリーにハードワークを重ね、イーブンボールへ素早く反応してセービングに飛び込む機敏なプレーも再三見せた

     

    相手ディフェンスに向かっていくLBSのPR佐藤仁美とサポートにつくLO福田千夏

    相手ディフェンスに向かっていくLBSのPR佐藤仁美とサポートにつくLO福田千夏

     

    LBSのピート染谷瑛海は負傷者が出た関係でFBからCTBにあがって先発。後半39分には力強いハンドオフで相手ゴールに迫った。

    LBSのピート染谷瑛海は負傷者が出た関係でFBからCTBにあがって先発。後半39分には力強いハンドオフで相手ゴールに迫った。

     

    柔らかくゲームをマネジメントした牧野円レフェリーは神戸出身。特別な日に見事なレフェリングをみせた。

    柔らかくゲームをマネジメントした牧野円レフェリーは神戸出身。特別な日に見事なレフェリングをみせた。

      

    MIP(Most Impressive Player)はタックルにブレイクダウンにハードワークし、前半2トライもあげた鈴木実沙紀が受賞した

    MIP(Most Impressive Player)はタックルにブレイクダウンにハードワークし、前半2トライもあげた鈴木実沙紀が受賞した

     

    試合後、相手ベンチへの挨拶を終えた選手たちは交差する際に肘タッチで健闘を称え合った

    試合後、相手ベンチへの挨拶を終えた選手たちは交差する際に肘タッチで健闘を称え合った

     

    敗れたLBSはは敗れたものの見せ場を何度も作った。15人制のシーズンはこれで終了。来季は7人制でも飛躍を期す。

    敗れたLBSはは敗れたものの見せ場を何度も作った。15人制のシーズンはこれで終了。来季は7人制でも飛躍を期す。

     

     

    TKMフェニックスのTKMメンバー、横川代表を囲んで。

    TKMフェニックスのTKMメンバー、横川代表を囲んで。

     

    LBSで戦い終えた同期(30歳)の2人。今季で引退する福田千夏(右)は試合後チームメイトに胴上げされ、バーバリアンズから唯一参加の山あずさ(左)は「それは私の心の中に」と進退は明言しなかった。

    LBSで戦い終えた同期(30歳)の2人。今季で引退する福田千夏(右)は試合後チームメイトに胴上げされ、バーバリアンズから唯一参加の山あずさ(左)は「それは私の心の中に」と進退は明言しなかった。

     

    大友信彦
    (おおとものぶひこ)

    1962年宮城県気仙沼市生まれ。気仙沼高校から早稲田大学第二文学部卒業。1985年からフリーランスのスポーツライターとして『Sports Graphic Number』(文藝春秋)で活動。’87年からは東京中日スポーツのラグビー記事も担当し、ラグビーマガジンなどにも執筆。

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