27日、ラグビー日本代表は秋のテストマッチ5連戦の2戦目、南アフリカ代表戦に向けて始動。練習をメディアに公開した。練習後WTB長田智希(埼玉ワイルドナイツ)が取材に応じた。
WTB長田智希

チームとして一番大事なのは、自信の部分だとおもっていて、ワラビーズ相手にこういう戦いだったのはすごく自信担っていますし、ヨーロッパに向けていいつなぎができると思っています。個人的は、やっぱり悔しい場面が何個かありました。ゲームの結果に関わる部分でもあるので、そこをしっかり修正して準備したいです。
――ワラビーズ戦は前半40分、ほぼ崩せなかった
そこも反省の一つで、一番最初のラインアウトのところで、一次目からターンオーバーされて、それが多分2回ぐらい続いたと思うんですけど、最初のゲームの入りのところでのセットアタックというのは僕らの強みというか、テンポ出していかないといけないところで出せなかったのは大きな反省点ですね。
――テンポを出せなかったというのは
ボールキャリアもそうですし、サポートのプレーヤーが剥がしきれなかった部分もあって、オーストラリアはブレイクダウンに対してもプレッシャーというのは本当にすごいなと思いました。
――SH藤原忍選手がブレイクダウンでのプレッシャーがあったと言っていた
ボールへの絡みの速さというのは本当にすごいなと思いました。テンポが出せないんで(ディフェンスラインを)揃われてフィジカルのところで前に出られるというところが苦しかったですね。そこの部分は修正ポイントですね。
――南アフリカのイメージ
今日一日通してチームの中で落とし込みがあったので、イメージは徐々にできています。南アフリカのフィジカルの部分だったり、キックゲームのところがすごく鍵になると思うんで、僕はWTBで出るとしたら、その部分でチームに対して貢献できる部分があるので、ハイボールのところだったり、キックチェイスの部分だったり、そういったところで準備したいです。
――ワラビーズ戦ではハイボールのところでNO8が取りに行くシーンが多かった。
あそこはその通りえ、NO8が下がって、NO8は高さがあるんで、そこでボールを取るというようにシステムとして作っています。
――多くの南アフリカの選手がリーグワンでプレーしていることについて
多分全員が各チームに南アフリカの選手がいることで、彼らのフィジカリティーの強さだったりを理解していると思うので、そこにむけていい準備はできると思います。
――10年前(RWC2015で南アフリカに勝利)の試合は見ていた?
それが見てないんですよね。高校1年生だったんですけど。その時はほとんどラグビー見てなかったんで。仰星だったんですけど、高校行った時にみんな騒いでいたなというイメージです。全然知らなかったんです。監督の湯浅大智さんがすごく興奮して話したのを覚えていますね(笑)。
――ダミアン(・デアレンデ *埼玉ワイルドナイツ所属)には出場してほしい?
いや、休んでていいよって伝えたいですね。笑。
――ワラビーズ戦ではかなりフォワードが頑張ってディフェンスしていました。BKとしての反省点は一番どのあたり?
あれだけフォワードが踏ん張った場面で、スクラムから一本取られたというのはすごく痛かったんで、フォワードに対して申し訳ないなと。僕は外だったんですけど、中で本当に体張っている選手を見て、(今までとは違う日本代表を見せられている)と感じました。
――対南アフリカについて
キックのところとサイドのところ、最近の南アフリカはキックだけじゃなくてアタックのところも結構ボール動かしてくるので、そこをしっかりシャットできるように。
――相手のコーチ(トニー・ブラウン前日本代表コーチ)もよく知っている人ですしね。
そうですね。絶対代表の、分析をして痛いところをついてくると思うので、そこをしっかりとカバーしてやりたいと思います。
――ツアー全体のイメージは
本当に1試合1試合だと思うんで、南アフリカに向けていい準備をしていって、というふうに積み重ねたいと思います。
――ワラビーズ戦で自信になったところは?
一番は最後まで崩れなかったところ。今までの去年の代表のツアーを振り返ってみると強豪国相手に最初戦えてもどんどん崩れて取られて、ずるずると点数を取られる試合が多かったんですけど、あそこ我慢できて最後トライを返せたというところは、今もまだ変わりつつある部分かなというふうに思っていて自信はついていると思います。一人一人のフィジカルだったり、ワークレートのところがやっぱり成長しているかなというのはあります。
ーーゴールデンエフォートを80分続けるのは選手としても相当きつい?
きついですね。だからこそ、ゲームの入りでテンポを超速に上げて、真ん中の(前半)20分、(後半開始から)20分、の40分をしっかり耐えて、我慢というのはオーストラリア戦で出来たんであとはゲームの入りとゲームの最後、最後も今回はとりきれなかったんで、そこでももう一つギアを上げて最後「超速」で取り切るというところも僕達の戦い方かなと思います。

