リッチー・モウンガと杉山優平のハーフ団に連覇への思いを聞く―決戦前のバイウィークは大きなアドバンテージに | ラグビージャパン365

リッチー・モウンガと杉山優平のハーフ団に連覇への思いを聞く―決戦前のバイウィークは大きなアドバンテージに

2025/05/11

文●編集部


首位の東芝ブレイブルーパス東京は、最終節で横浜キヤノンイーグルスに49‐28と快勝。1位でプレーオフ進出を決めた。ここまで16試合に出場しているリッチー・モウンガと全試合に出場しているSH杉山優平に試合後話を聞いた。チームにとっては欠かせないハーフ団2人だが、プレーオフを前にどんな思いでいるのだろうか。

東芝ブレイブルーパス東京 SOリッチー・モウンガ

リッチー・モウンガ

リッチー・モウンガ


――今日の試合振り返ってどうですか。勝ち点が取れました。


目指していた結果が得られたのでとても嬉しいです。キヤノンはすごくいいチームなので、多くのプレッシャーをかけてきた。自分たちのディフェンスにはとても満足しています。それがすごく良かったことの一つです。


――かなり最後トライ取れて喜んでいましたが、やっぱり1位になってというところがあった


ええ。ボーナスポイントを決めるトライだったので、とても嬉しかったです。



――連覇に向けて何が大事になってくる?


いいラグビーをすることだけです。ラグビーが変わるというわけではありませんから、何かが大きく変わるようなことはありません。ただ本当に精度が高く、チャンスに立ち上がるチームが勝つのです。でも1週間のオフがあるのは素晴らしいことだと思います。1週間のオフで休養をとり、先を見据えて対戦相手を確認することができます。


――去年リーグが終わった時の、チームと今年のチームの違いは?


唯一の違いは、プレーオフ進出の経験があることですね。去年リーグワンで優勝した経験というのはもちろん役立っています。しかし、チームがゼロから再スタートすることが本当に重要です。そして、キャノンとのこの 80 分間の試合は、次の試合とはまったく無関係であることを理解しないといけない。そして、プレーオフの試合に臨むにつれ、あらゆる小さなことが本当に重要になってきます。チャンピオンシップを勝ち取るのは、そういう小さなことなのです。


――相手の10番を止めたタックルだとか、キックの後にチェイスしてターンオーバーに繋げたりとか守備でも光っていたがディフェンスで意識しているところは


私は特に一つのことに集中しているわけではありません。私のマインドセットは戦うことだと思います。私は戦うことが大好きで、あらゆる瞬間に勝ちたいと願っており、チームのために最善を尽くしてチームを勝利に導きたいと思っています。今日は時折キックでフィールドポジションを確保していました。時には、タックルを繰り出し、ピッチを駆け回ってチームを引っ張っていました。つまり、プレーオフや本当に重要な試合では、勝つために何でもするつもりですね。

――相手の10番を止めた時のタックル、さっき10番選手は全然下に入ってなかったと言ってたんですけど、タックルに入るタイミングだとか、何か意識してたのか?


私はただ、タックルをチェイスしていただけです。

武藤ゆらぎに対してハードタックルで止めた

武藤ゆらぎに対してハードタックルで止めた



――日本語で言うと、エグいタックルと言っているんだけど、ああいうのはどこかで習うのか


コーチングで教えられることもあると私は思います。しかし、切羽詰まった状況では、心が向くところに体もついていくものだと思います。差し迫った状況では、どんなことでも自分の身を投じてでもやり遂げようとするものです。あれはまさに、そんな瞬間でした。

――今シーズンかなりチーム全体としてのオフロードを使ったアタックが良くなったと思うので、その辺はどう感じていますか。



アタックコーチのヨシさんは、オフロードとボールのキープを非常に重視しています。そして、ボールを広く展開し、ボールをキープする優れたスキルを持つ、本当に素晴らしい選手たちが揃っています。これは、フィールド上でただ偶然に生まれるものではありません。毎週、練習で繰り返し磨いてきた成果です。もちろん、試合ではまだ実行が不十分な部分も多々あります。しかし、うまくいったときは、トライを決め、本当に素晴らしいプレーを展開することができます。


――プレーオフに向かうメンタリティを説くこと。今シーズンもやるつもりはあります。もう必要ないのか。



今はまだわかりません。今の段階では、本当にいい勝利を喜び、体を休めてしっかり回復することが優先だと思います。まだプレーオフも残っていますが、今日はこの勝利を祝い、リーグ戦を良い形で締めくくることが大切だと思います。

東芝ブレイブルーパス東京 SH杉山優平

ゴール前スクラムからトライを決めた杉山

ゴール前スクラムからトライを決めた杉山


自分たちの強みはアタックで、動かして、その前に、まずエリアを取ること、隙を与えないこと、っていうのを序盤にやりたいなと思ってたので、それがはまったかなと。


――スクラムからトライについて


まあ、リッチーの方を警戒するんで、大体。


――うまく向こうのハーフが、向こう行ったな、みたいな。意識したな、みたいな。


そうですね、ハーフの位置次第で、自分も行けるかなと思ったのと、センターの田村さんの立ち位置が広かったので


――そこ冷静判断して。トライに、パスもあったし。


まあそうですね、自分が仕掛けるときと仲間を生かすときのバランスというか基本的には、生かす側なんで自分がトライとってどうこういうよりかは。



――今日はいい判断をしていたかなという


そうですね。割と見れてはいたかな、っていうふうには、全体的には思いますけど、いくつか細かいミスだったり、自分が想定してないことが起きたなっていうのがあったので、そこはもう一段階予測して、プレーできればと思います。


――今後休みあって、連番のかかるプレーオフが始まるという、何が一番大事になっているのか。


そうですね、一番は準備だと思います。各々のコンディション。


――3トライ差で勝ててよかったですね。


まあまあ、そうです。このコンディションと、自分たちチーム間でのコンディションとを考えると。しっかり準備できる。

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