連覇をかけて―東芝ブレイブルーパス東京、今シーズンもキャプテンを務めるリーチマイケル「昨シーズンと同じだと優勝できない」 | ラグビージャパン365

連覇をかけて―東芝ブレイブルーパス東京、今シーズンもキャプテンを務めるリーチマイケル「昨シーズンと同じだと優勝できない」

2024/09/27

文●編集部


26日(木)、ジャパンラグビーリーグワン、東芝ブレイブルーパス東京が練習を公開した。荒岡義和社長、薫田真広GM、トッド・ブラッカダーHC、リーチマイケルキャプテンが取材に応じた。

トッド・ブラックアダーHC

トッド・ブラックアダーHC


14シーズンぶりに日本一のタイトルを獲得したチームは、9月23日から日本代表選手を除く日本人選手や外国人選手もチームに合流し練習を開始した。トッド・ブラックアダーHCは「スケジューリングだけでタフになった。そこを念頭に選手層の厚み、スコッド全体の強化を考えている」と話す。

今シーズンも引き続きキャプテンを務めるリーチ・マイケルは日本代表でもキャプテンを務めたが直近のパシフィック・ネーションズカップは怪我の影響もあり代表活動からは離れていた。リーチの現在地と新シーズンに向けた意気込みを訊いた。

東芝ブレイブルーパス東京 リーチマイケルキャプテン

リーチマイケルキャプテン

リーチマイケルキャプテン


――現在のコンディションは?


バッチリです!8月に1週間、(フィジーの)実家に帰ってそのあとトレーニングしていました。フィジーではトレーニングもしていましたが、親戚回りや畑仕事をしていました。来年のPNCはフィジーであればいいな。JP(ジョン・プライヤー、日本代表S&Cコーチ)からもらったスピードメニューと筋トレをやっていました。スピードも上がってきて、上半身のボリュームも上がってきた。肩が痛かった分、リハビリして強くなったから少しずつ体が良くなっている。

――具体的にはどこが痛かった?


左肩です。手術は今のところないです。いつでもプレーできます。


――エディー・ジョーンズHCが35歳以上は休ませるといって、PNCはお休みしました


はい。たまたま僕が35歳で良かったです(苦笑)。ずっと(エディーさんと)連絡取り合っています。


――ブレイブルーパスでは今季もキャプテンとなりました。


(自分から)やりたいとは……。昨年の続きで、連覇するのはまた違う難しさがあって新しいチャレンジを是非、やりたいなと思いました。そのまま続きという感じです。しっかりやりたい。あとはレギュラーを勝ち取るというプレッシャーをかけていきたい。チームではLOもやりたいです。

左から薫田真広GM、リーチマイケルキャプテン、トッド・ブラックアダーHC

左から薫田真広GM、リーチマイケルキャプテン、トッド・ブラックアダーHC


――連覇のかかったシーズン、どんなところを改善していきたいですか?


まずは自分の身体とメンタルを改善して、キャプテンとしても、チームを進化させていきたい。年間を通してのスタンダードを高く持つ。あとはコーチ陣とのコミュニケーションを長く持つこと、あと試合が出てない時にどれだけコミットできるかというところを改善したいです。(メンバー外になったとき)もう少しコミットできるところにしたい。2連覇するのも難しいし、ケガした時キャプテンって一番難しい。

プレシーズンマッチのゲームキャプテンを務めるSO/FB松永拓朗

プレシーズンマッチのゲームキャプテンを務めるSO/FB松永拓朗


――バイスキャプテンのHO 原田衛、プレシーズンのキャプテンを務めることになったSO/FB松永拓朗に期待することは?


(原田には)もうちょい前に出てほしい。英語も話せるし、よく考えている。「原田衛スタイル」でやってほしいし、自分で見つけてほしい。松永は一昨年のプレシーズンのリーダーでもあった。大学でもキャプテンをやっていたし、10番やることも多い。フィジカルにこだわって頑張ってほしい。


――今週から新チームが始まりました


驚いているのは、みんなすごくいいコンディションで帰ってきた。外国人選手も残っていた日本人選手も体がでかくなっていた。一昨年の王者のクボタがいい刺激になった。個人的にもここで満足してしまったら成長できない。

(クボタは)何年もかけて優勝したので、ほっとしたのか、最終的にはチームは良くなったけど、(優勝した後の)スタートはすごく大変そうでした。(そうならないために)満足しない。一人ひとりの行動をしっかり見ないといけない。(東芝の選手たちは)一生懸命やっているし、試合に出たいというメンバーが増えてきた。

――小野晃征(東京サントリーサンゴリアス)、クレイグ・レイドロー(浦安D-Rocks)など、対戦した選手が他のリーグワンのヘッドコーチになりました


(小野)晃征は僕の1つ上で、ヘッドコーチになりましたが、僕はプレイヤーです。家もすごく近く、行っている焼き肉屋も同じ。(まだ)想像できないですね (サントリーの)SNSを見ていると、フィジカルをやっていたので、東芝は圧倒的にフィジカルをつけないといけない。晃征はすごくいい選手だったしいいコーチだったし、ヘッドコーチとしてすごく楽しみ。

今シーズンからサンゴリアスのHCを務める、小野晃征

今シーズンからサンゴリアスのHCを務める、小野晃征


サントリーは早いタイミングで、1対1をやっていた。最初はスキルベースが多くて、スキル、フィットネスと徐々に上げていってコンタクトやるが、最初からバチバチやっているのは驚きました。

――連覇のかかったシーズンです。


昨シーズンの東芝とまったく同じだと優勝できない。スクラム、モール、フィジカルにフォーカスしたい。良い選手がたくさんいて、これから日本代表になる(ポテンシャルがある)選手がどんどん増えてくると思います。昨シーズンはいろんなことがあっても集中してやりきれたのは良かったなと思います。昨シーズンと同じく、自分のことに集中しながらチームのことをやりたい。

――35歳です。何か特別に始めたことはありますか?


まだまだ成長したい。JPと付き合って、スピードを少し上げています。あと一伸び、全体的にフィジカルティー、体力面、スキルを上げていきたい。またLOとしてスキルも上がると思います。LOでプレーするのをすごく楽しみにしています。LOにはピアースがいるので勝負したい。(試合に出る可能性のあるポジションは)5はやらないので4,6,7,8ですね


――今季のリーグワンでは札幌での試合(3月30日、三重戦)もあります。


すごく楽しみです。東芝で初めて札幌で試合をします。ずっと前からやりたくてお願いしていた。高校1年の時、月寒で東芝対トヨタを見ました。バツベイがトライをして、ホルテン、バツベイ、ネラ、均ちゃんがいたし。薫田さんにも初めて会った。トヨタには廣瀬佳司、セコベ・レアウェレもいた。今度は80分やりたい。


――10月26日、日本代表はオールブラックスと対戦します。オールブラックスとはやりたい気持ちはどのぐらいありますか?


120%です! オールブラックスとは2011年、2018年、そして(2022年に)国立競技場で対戦したので、4度目の対戦ですね。

記事検索

バックナンバー

メールアドレス
パスワード
ページのトップへ