2023大学女子セブンズ・日体大女子が2年連続4回目の優勝 | ラグビージャパン365

2023大学女子セブンズ・日体大女子が2年連続4回目の優勝

2023/07/25

文●大友信彦


7月22-23日の2日間、熊谷市の立正大学熊谷キャンパスラグビー場で、カレッジセブンズこと大学女子7人制交流大会が行われ、日体大女子が決勝で2年連続の対決となった東京山九フェニックスを19-12で破り、2年連続4回目の優勝を飾った。

この大会は、2014年に追手門学院大がホストとなって第1回大会を開催。2017年の第4回大会から場所を立正大に移し、2020年の第7回は中止されたが、今回が第10回大会。日体大の4回目の優勝は、立正大(東京学芸大との合同チームも含む)の3回を上回り最多となった。
MVPには日体大の新野由里菜主将が選ばれた。

大会には全国から11チームが参加。大学単独チームだけでなく、社会人・プロ選手を含む東京山九フェニックス、ブレイブルーヴ、横河武蔵野アルテミ・スターズなどのクラブチームも大学生・大学院生の選手で構成したチームでエントリーした。単独チームだけでなく、合同チームには太陽生命シリーズで総合優勝のながとブルーエンジェルス、初昇格で4位に躍進したナナイロプリズム福岡、三重パールズ、北海道バーバリアンズディアナ、神戸ファストジャイロから選手が参加。即席チームだったが、ヘッドコーチはナナイロの桑水流裕策さん、アシスタントコーチはパールズの坂井克行さんという男子セブンズのレジェンドがタッグを組んで参戦した。

初日は3組に分かれてプール戦を行い、2日目に8チームによるトーナメントと、下位3チーム総当たりによるコンソレーション戦が行われた。


DAY1の成績は次の通り。


Pool-A
① 日体大女子 2勝0敗 73-5 +68
② ブレイブルーヴ 1勝1敗 38-47 -9
③ 追手門学院大 0勝2敗 14-73 -59


A組は太陽生命シリーズで3大会で決勝に進んだ日体大が強さを発揮。サクラセブンズ(SDS)のカナダ遠征で松田凜日、吉野舞祐、高橋夏未の主力3人が不在だったが、サクラ15のスペイン遠征から帰国した大内田夏月、向來桜子、畑田桜子もエントリー。出場チーム数の関係でプール戦は2試合しかできなかったが得失点差でB組の東京山九フェニックスを上回りプール全体の1位で通過した。

B組は太陽生命シリーズで今季は総合3位に終わった東京山九フェニックスが3戦全勝。シニアチームは絶対的エースのニア・トリバーの存在感が大きいが、国産の大学生世代も充実。山本侑衣菜(関東学院六浦-帝京大1年)は初日の3試合で5トライをあげDAY1のトライランク1位に。太陽生命シリーズでコア入り1年目ながら11位でコア残留を決めた日本経済大は、グレースを破り2位で決勝トーナメントへ。そのグレースも合同を破り決勝トーナメントに進んだ。

C組は、太陽生命シリーズでは総合最下位に終わった四国大が奮起。立正大を34-12、横河武蔵野アルテミ・スターズを24-10で破るなど1位で決勝トーナメントに進んだ。
一方で、太陽生命シリーズでは総合8位、最後の花園大会では5位に食い込んだ追手門学院はDAY1の2試合に連敗。エース須田倫代の不在も大きかったが、日体大とブレイブルーヴという、結果的に1位と3位を占めたチームと同組だったのは不運だった。



Pool-B
① 東京山九フェニックス 3勝0敗 95-29 +66
② 日経大アマテラス 2勝1敗 93-36 +57
③ RKUグレース 1勝2敗 48-62 -14
④ 合同 0勝3敗 12-121 -109


Pool-C
① 四国大 3勝0敗 78-27 +51
② 立正大 2勝1敗 60-53 +7
③ 九産大 1勝2敗 36-46 -10
④ 横河武蔵野 0勝3敗 29-77 -48

準々決勝 日体大 19-12 RKUグレース

DAY2は激戦が続いた。

グレースはキックオフを高井優花が再三スーパーキャッチしてアタックの起点となり、高橋優芽花、高井がトライをあげ、連破を狙う日体大から前半12-7とリード。しかし後半は大内田のトライ&ゴールで逆転。さらに後半から出場の向來桜子が抜群のワークレートと難しいパスを難なく捕るスキルで終了直前、山田莉瑚のダメ押しトライをアシスト。19-12で接戦を制した。

東あかり

東あかり



高井優花

高井優花



梅津悠月

梅津悠月


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