サクラフィフティーン、カザフ戦アウェイ初勝利でアジアを制覇!WXV2参入を決める | ラグビージャパン365

サクラフィフティーン、カザフ戦アウェイ初勝利でアジアを制覇!WXV2参入を決める

2023/05/29

文●大友信彦


サクラフィフティーンこと15人制女子日本代表が28日、カザフスタンのアルマトイで行われた女子アジアラグビー選手権決勝でカザフスタンに72-0で圧勝。優勝を決めるとともに、今年から開設される女子15人制の世界大会「WXV」の2部参入を決めた。

この大会には4カ国がエントリーしていたが、中国代表が辞退したため日本は不戦勝で決勝に進出。反対側では地元カザフスタンが大激戦の末、香港代表を27-23で破り決勝に進出していた。

ウォームアップする選手たち

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日本とカザフスタンは(15人制では)2005年のW杯アジア予選(@タイ)で初対戦し、3-19で敗戦。以後、2014年まで7度対戦して全敗していたが、2015年のアジア選手権では初めて自国(福岡・レベスタ)で対戦し27-12で初勝利。同年の大会は3カ国によるホームorアウェーで行われ、アウェーの香港戦にも27-12の同スコアで勝った日本が初めてアジア女王の座を獲得した。以後、15人制で日本とカザフが対戦する機会はなく、今回は8年ぶりの対戦だった。

試合に向けスクラムを入念にチェック

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この間、日本は15人制で2度のW杯出場を果たし、テストマッチでスコットランド、オーストラリア、アイルランドを破るなど躍進。世界ランキングでも日本は11位となり、19位のカザフに大きく差をつけたが、いかんせん直接対決は8年ぶり。しかも過去勝利なしの敵地での対戦だ。

過去の対戦

2005/6/5 日本×3-19カザフ タイ・スパンブリー(WCQ)
2007/11/1 日本×6-10カザフ 中国・昆明(アジア4カ国対抗)
2008/6/7 日本×3-39カザフ カザフスタン・タラズ(アジア大会)
2009/11/6 日本×5-43カザフ シンガポール(WCQ)
2012/7/7 日本×8-17カザフ 中国・昆山(アジア4カ国対抗)
2013/9/7 日本×23-25カザフ カザフスタン・アルマトイ(WCQ)
2014/5/24 日本×17-49カザフ 香港・香港仔(アジア選手権)
2015/5/9 日本○27-12カザフ 福岡・レベスタ(アジア4カ国対抗)


もうひとつ、今回の対戦には大きな意味があった。
今年10月、女子ラグビーの新しい国際大会「WXV」が開幕する。最上位のDIV1には欧州女子シックスネーションズとパシフィックフォー(NZ、豪州、アメリカ、カナダ)それぞれの上位3カ国、計6カ国が入り、DIV2には欧州シックスネーションズの下位3カ国とパシフィックフォーの残り1カ国、そしてアジアとアフリカから1カ国が入ることが先に発表された。今回のアジア選手権優勝チームは、そのままWXVのDIV2入りが決まる。これまで世界の上位国と定期的に対戦する機会のなかった日本としては、ぜひとも上位ディビジョンに入っておきたいところだ。



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