サクラセブンズがパリ五輪出場権を獲得した一方で、15人制の女子日本代表「サクラフィフティーン」は10月に南アフリカで行われたWXV2に出場。3試合を戦い1勝2敗の成績で帰国した。

サクラフィフティーンの今季の活動はこれで終了。選手たちは所属チームに帰って各地域の大会に臨み始めている。11月10日に行われたレスリー・マッケンジーHCのオンライン会見のコメントと、今季のサクラフィフティーンのゲームスタッツから、サクラフィフティーンの2023年を振り返る。

サクラXVの2023年のテストマッチが終了した。


今季行われたテストマッチは8試合。
5/28 ○72-0カザフスタン
7/15 ○27-19スペイン
9/10 ○29-24フィジー
9/16 ○41-36フィジー
9/30 ○25-24イタリア
10/13 ×15-28イタリア(WXV2)
10/21 ○32-10サモア(WXV2)
10/27 ×7-38スコットランド(WXV2)

安藤奈緒（サモア戦）

年間のテストマッチ成績は6勝2敗だった。
得失点の合計は得点248-失点179 得失差+69 だった。
ちなみに昨年(2022年)のテストマッチは10戦して4勝6敗(うちワールドカップは0勝3敗)
得失点の合計は得点158―失点304 得失差-146 だった。

ここで数字をより実質的に補正してみよう。

昨年で言えば、ワールドカップに行ったNZ戦に日本は12-95で大敗した。
逆に今年は最初のテストマッチでカザフスタンに72-0で大勝した。むろん、大勝も大敗もテストマッチの結果に違いないのだが、力が接近した相手との試合のほうが実質的なパフォーマンスとして比較しやすい。

そこで、昨季のNZ戦と今季のカザフスタン戦を除いた平均を出してみた。
昨年の9試合…得点146(平均16.2) 失点209(平均23.2) 得失差-63(平均-7)
今年の7試合…得点176(平均25.1) 失点179(平均25.6) 得失差-3(平均―0.4)

得点が1試合平均で9点増え、失点は平均で1点増。差し引きプラス8点増え、得失点が概ねイーブンな状態になった。