WTB長田智希「このぐらいの差の試合を継続していくことが、僕たちの成長にすごく大事」 | ラグビージャパン365

WTB長田智希「このぐらいの差の試合を継続していくことが、僕たちの成長にすごく大事」

2025/09/21

文●編集部


「アサヒスーパードライ・パシフィック・ネーションズカップ2025」決勝・フィジー代表に27‐33で敗れたラグビー日本代表。WTB長田智希は試合後の会見で「自分たちが求める『超速ラグビー』で通用する部分がすごく見えたのは収穫」と試合を振り返り、「ただ課題は本当にたくさんある」と話した。

WTB長田智希

前半取られたトライは結構トランジションからがほとんどだったので、僕達も取られてはいるんですけど、戦えている感触があったので、自分たちが求めるラグビーをやろうという意識でチーム全員でもう一度立て直しました。

僕自身、感じたのはそこまで落ち込むというところはなくて、アタックすれば通用している部分もあったんで、後半巻き返せる自信はありました。


――この試合の収穫は


毎試合言っていることですけど、どんな相手に対しても自分たちが求める「超速ラグビー」をチャレンジしていくところで、通用する部分がすごくこの試合では見えたのでそこは収穫だと思いますし、ランキングも実力も上の相手に対して、もちろん勝てなかったことは悔しいですし、(勝つことを)求めないといけないですけど、あと一歩のところまで、あと1個トライを取れば追いつけるところまでいける、このぐらいの差の試合を継続していくことが、僕達の成長にすごく大事かなと思っています。

――10月、11月には格上の相手と対戦しますが、この試合を弾みに?


そうですね。ただ課題は本当にたくさんあるんで、そこを修正して次の試合に向かってまた成長できたらと考えます。


――個人的にプレー面での成長は?

ディフェンスのところでいうと、今日の試合はほとんどトランジションのところから一気にトライを取られる場面が多くて、本当にフェイズの中でのディフェンスはすごく整理されて良くなってきているという実感はあります。

アタックのところは、本当に変わらず、ずっとやっている自分たちの巡目のアタックだったり、オフザボールの動きでプログラムを作っていく、その中にキックを混ぜながらアタックをしていくというところで、今日はキックとのバランスがどうか、っていうと少し課題もあるかなとは思いますけど、うまく組み合わせながら成長している部分もあるかなと思います。

奥井章仁

奥井章仁

――キックとランのバランスでは不用意なところが課題?

不用意なところですね。簡単に相手に渡してしまって、そこからチャンスにされている場面があったので。

――今週は主力選手にけが人が多数でた状態でしたが、今日の試合のようなパフォーマンスができた要因は?


本当に代わって入った選手、ちょっと言い方があれかもしれないですけど、後から入ってきた選手がいい準備をして、試合に出ないとわかっていてもいい準備をして、いざ代わった時にいいパフォーマンスをしたというのが、それこそ、ファーストキャップの池田さんだったり、奥井だったり、本当にいい準備をしていたというのが、試合でもいいパフォーマンスにつながっているのかなと感じます。

初キャップを獲得したCTB池田悠希

初キャップを獲得したCTB池田悠希

――前半の連続失点は、フィジーとの対戦に不慣れな部分や若さが出た?


その通りだと思います。でもそれが若さが関係しているかどうかはわからないですけど、全員のタックル一人一人のスキルは確実に磨かないといけない。それはもう明確だと思います。

今日はフィジーに対して、スペースだったり、時間を奪うために前に出ようと言って準備してきたんですが、前に出ようという意識と、コネクト、横と繋がるという部分のバランス、一人で突っ込んでしまって抜かれてしまう場面があったので、そこはチームとして修正していく点かなと思います。

――フィジーの9番に裏のスペースに仕掛けられる場面がありました。そこはもう少し整備が必要?


整備は確かに必要だと思うんですけど、ディフェンスって、どこか必ずスペースが空くとおもっていて、リスク冒して前に出ているんで、もちろん裏を取られるんですけど、その分、相手の脅威であるアタックを止められるという部分もあり、整備するところもありながら、一人一人のタックルであったり、やるべきことを修正できれば全然今のディフェンスシステムで問題ないかなと思います。

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