ベン・ガンター好調の要因は?「とにかくシンプルにしてきたことが大きい」 | ラグビージャパン365

ベン・ガンター好調の要因は?「とにかくシンプルにしてきたことが大きい」

2025/09/18

文●編集部


ラグビー日本代表は、パシフィック・ネーションズカップ2025でトンガ代表に快勝し昨年に続き決勝進出を果たした。相手は世界ランキング9位のフィジー代表。今回のツアーで活躍しているFLベン・ガンターがオンライン取材に応じた。

FLベン・ガンター

――今季、調子が良いが、その要因は?


とにかくシンプルにしてきたことが大きい。日本代表のコーチとの関係性も深くなっている。エディー(・ジョーンズ)だけでなく、ハッツ(ニール・ハットリー)、JP(ジョン・プライヤー)、(ギャリー・)ゴールドとも深く関係性を保っています。あとはベストを尽くす。得意なところをフィールド上で示すだけと考えています。フィジカル、アタック、ディフェンスも強化してきた。とにかくフィールド上で自分のスタイルを活かす、自分の強みを出すことを意識してきた。

プレータイムも増え、存在感も出てきたガンター

プレータイムも増え、存在感も出てきたガンター


――プレータイムも伸びているが


個人的にも目標としていたことです。60分ではなく、80分プレーすることを目標としてきた。そのために体のフィットネス キャパシティーを上げることを意識してきた。ヒジのケガも回復して、フィットネス的にも良い状態です。80分、ドミネートすることを強みにしてやっています。


――PNC(パシフィック・ネーションズカップ)という大会の位置づけは


この大会は素晴らしい機会です。本当に日本代表はできる限り多く国際舞台を経験した方がいい。この大会を通してチーム力、強度を伸ばすことができる。カナダも強かったですし、トンガ、サモア、フィジーと世界的に見ても強いチームがたくさんあり、フィジカル、スピードを強みにしています。私自身、日本代表のジャージーを着ることは誇りを持っていて、誰もが簡単にプレーできないし、チャンスが回ってきたとき全力でプレーすることを心がけています。

――W杯まであと2年。オーストラリア大会への思いは?


もちろん、W杯は最終的なゴールですが、自分としては、今は週末のことしか考えていません。W杯についてはコーチングスタッフが取り組んでもらえればいい。若い選手にチャンスがありますし、日本代表は良い方向に向かっていると思う。世界に日本代表の強さを見せつけていきたい。


――ジョーンズHCやJPに何か言われていることはある?


エディーさんなど世界的なコーチの下でプレーできることは誇りに思う。エディーさんやJPはボーナス的な存在です。世界クラスのコーチから学ぶことは貴重です。エディーさんには正直に話をしてほしいと言われています。ほかのコーチにもストレートに言いたいことを言うことを意識しています。

――現在は誰とルーミー?


いろんな人とルーミーとなります。アキ(奥井)だったり、先週はTK(竹内)さんで、TKさんとは良い関係を築いています。毎週、チームメイトが入れ替わることは、コネクションを保つためにとっても良いことだと思います。家族についてなどパーソナルな質問をして、関係性を深めることができます。それが結果的にチームの成長につながっているので、毎週ルームメイトが変わることは良いことだと思います。


――チームメイトとは日本語もしゃべる?


できる限り日本語を話そうとしているが、フォーマルな場所ではあまり話しません。ラグビーに関することであれば選手とは日本語で話します。日本語を話すことでリスペクト
を示すことができると思います。日本のチームにいる限り、日本の文化を出すのが大事だと思っています、日本人、外国人の隔たりをなくすために、コネクトするために言語は大事です。日本語を話して、日本人と外国人のギャップをなくそうとしています。今、アメリカに遠征しているのですが、レストランに日本人選手を連れていき、通訳できている場面が多いので、チームにとって良いかなと思います。

――LOワーナーが若くしてキャプテンになっています。彼のキャプテンシーは?


彼はとても素晴らしい選手で、良いキャプテンシーを持っています。若いですが、将来の日本を代表する選手になると思います。英語だけでなく日本語も話して、日本で育ってきて、日本の価値観、心も持っています。たまに23歳であることを忘れることがあります。自分が23歳のときはそこまで成熟していなかったし、引っ張れる自信はなかった。
ワーナーは若いので助けますし、オン、オフでサポートします。私はチームを背中で引っ張っていければなと思います。本当にワーナーは良い仕事をしていると思います。

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