江良颯「日本を代表する2番に成長したい、なりたい!」 | ラグビージャパン365

江良颯「日本を代表する2番に成長したい、なりたい!」

2025/09/02

文●編集部


ラグビー日本代表はパシフィック・ネーションズカップ第2戦アメリカ戦に向け、サンフランシスコへ遠征し、準備をしている。2日、HO江良颯(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)がアメリカからオンライン取材に応じた。

HO江良颯(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)

――カナダ代表戦は初先発でした。


いつも通りプレーしようと臨みました。いろいろ考えてしまうと自分のプレーを発揮できないと思った。自分の中で良いプレーもあったが、全然満足していない。流れを自分のミスで変えてしまったし、スクラムもまだまだまとめきれなかった。先発として、エディー(・ジョーンズHC)さんに信用して出してもらっていたので、それに応えて、日本を代表する2番に成長したい、なりたいと思った。

江良颯

江良颯

――カナダ代表戦を振り返って


規律のところとミスのところが目立った試合になったかなというのが一番です。ペナルティーの数も前半すごく多くなってしまったし、オフサイドのところは自分たちで防げるところなので、この1週間しっかり練習して改善しようと取り組んでいる。自分のところでスローが課題というか、ミスで流れを変えてしまったところがある。自分のところの修正をまずしないといけないところと、チームとしては規律のところを徹底しないといけない。

――スローイングのコンビネーションも良くなかった?


コンビネーションは常にやってきているので問題なく、自分が焦ってしまった。いつもと違う投げ方をしてしまった。いつも通り、どのようなメンタル面でも、ルーティンを崩さず落ち着いてプレーしたいなと思います。1本目ミスしてしまって、そこで先のことを考えるようになってしまった。1つ1つのことを集中しようと、(コーチの伊藤)鐘史さんとコミュニケーションを取ってやっています。


――テストマッチ2試合目でした


自分の中で、ディフェンス面でドミネートできた場面も多々あった。身長の低さで戦えているかな。アタックでもっとワークレイト上げて、アタックの勢いを生む選手になりたい、流れを変える選手になりたいという感覚があります。


――HO原田、HO佐藤とポジション争いをしているが


(原田)衛さんは常に安定していて、高いスタンダードでプレーできる選手なので、学ぶことがある。(佐藤)健次に関してはアタックセンス、フィジカル、スピード、アジリティーがあって良いプレイヤーです。自分はセットピースのところ、スクラムのところがドミネートできるシーンが多いと思うし、ディフェンス(が強い)のところでやっています。

――スクラムの感触は?


スクラムは自分一人だけで勝てるはないものではないので、相手にとって嫌な選手になるというか、8人をどれだけまとめることができるのかがテストマッチでは大事になってくる。スクラムを80分通してスタンダード高くできるか、そこをやっていきたい。


――カナダ代表戦のスクラムを振り返って?


いろいろ映像を見て、オーウェンとも話したのですが、まだ40%くらい成長できる。カナダ戦は60%くらいだったので、まだまだ成長できる余地がある。一人ひとりのスクラムのマインドが大事になってくる。練習では良いスクラムが組めているので、そこをスタンダードにおいて一貫性のあるスクラムを組みたい。

自分たちの体幹というか、いつもやっているテンション、お腹のテンションや膝の高さ、角度が映像を見るとできていない選手が何人かいました。フロントローでも方向性のところで違ったスクラムもあった。常に膝の高さ、方向性といったディテールにこだわったら40%上がると思います。


――カナダ代表戦、オフサイドのペナルティーが連発してしまったが……。


このキャンプが始まってから、相手に(ディフェンスで)プレッシャーを与えるために最初の3歩、「ファーストスリーステップ」を大事にしていて、そこを意識し過ぎるあまりオフサイドをしてしまったかな。ワールドクラスのオフサイドの立ち位置を頭に入れて、半歩下がることをやっているが、それをどれだけクリーンに見せるか。ワーナーは常に言ってくれていたが、そこを修正し切れなかった。前に出る意識が強すぎたのでそうなってしまったのかな。

オフサイドは自分たちで止められるものと話していたが、明確な立ち位置はあまり深くできてなかった。強く前に出る意識が強かった。出ようとし過ぎて前のめりになって上がっていたのかなと思います。

――ワーナーキャプテンの声、リードぶりは?


常にワンプレーワンプレーにおいて、こうすべきだと、チームメイトにコミュニケーションとっていた。背中で見せるというか、体で見せ続けて、ドミネートしていた。力強いプレーもあった。若いですが、すごく頼れるキャプテンだなと思っていました。


――日本代表として初の海外遠征はどうですか?


今日の練習は合わすといいますか、頭に落とし込む練習だったので、そこまで強度は上がらず頭に入れていこうという感じだった。あと、時差やコンディションのところもあるので、そこをもう1回、整えて良い練習にできるように、みんなリカバリーなどしっかりやっているので大丈夫かなと思います。

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