若きエディージャパンが世界9位のフィジーに挑む、試合登録メンバー発表! | ラグビージャパン365

若きエディージャパンが世界9位のフィジーに挑む、試合登録メンバー発表!

2025/09/19

文●編集部


21日に行われれる、「パシフィック・ネーションズカップ2025」決勝、フィジー代表戦の試合登録メンバーが発表された。好調のベン・ガンターは負傷により欠場。ファウルア・マキシがNO8に入った。FBにこのシリーズ初先発の中楠一期(リコーブラックラムズ東京)が入った。

アサヒスーパードライ パシフィックネーションズカップ2025 決勝 フィジー代表戦 日本代表試合登録メンバー

1 小林 賢太 (3)
2 江良 颯(4)
3 竹内 柊平(18)
4 ジャック・コーネルセン(23)
5 ワーナー・ディアンズ ◎(26)
6 マキシ ファウルア (19)
7 下川 甲嗣(17)
8 ファカタヴァ アマト(17)
9 藤原 忍 (15)
10 李 承信(23)
11 木田 晴斗(1)
12 チャーリー・ローレンス(3)
13 ディラン・ライリー(33)
14 長田 智希 (20)
15 中楠 一期(2)
16 佐藤 健次 (3)
17 祝原 涼介 (1)
18 為房 慶次朗(14)
19 ティエナン・コストリー (8)
20 奥井 章仁(1)
21 福田 健太(4)
22 廣瀬 雄也 (3)
23 中野 将伍(9)

エディー・ジョーンズHC「選手が良い判断をしてプレーできるようになってきているという、革新的な革命が起きている」

――決勝のフィジー代表戦に向けて

非常に良い準備ができています。強いチームを力強い 底の厚いスコッドから選んだ。PNCは層の深さを感じていて、ポジション争いもありましたし、ケガ人が試合や練習で出ているが自信が満ちあふれたチーム作りができています。みんなが連携してコネクトして、3連勝して戦術的に戦えるチームが構成できている。


目的は優勝なので、今回の試合は勝ちにいきたいと思っています。フィジー代表にプレッシャーをかけていきたい。ソルトレイクでの試合で、良い経験ができている。20年前を考えると、ソルトレイクでフィジー対日本は誰も考えられなかったが、ここに来て実現できるのはラグビーの発展も感じます。若手主体のチームで、大きなステージで戦えるのは素晴らしいことだと思います。何人かの選手はアメリカンフットボールチームとの契約がもらえるかもしれませんね(笑)。

――FBにグリーンではなく中楠を起用した理由は

非常に彼も良い練習を積み重ねていって、ラグビーに対してアグレッシブな意識を持ち始めた。テストマッチで戦うにはスキルだけでなくアグレッシブさが必要で、それが備わってきた。トンガ代表戦でグリーンがハムストリングをケガしたので、こう(中楠を15番)いった起用になっています。

ガンター、石田吉平に代わり、ファウルア・マキシと木田晴斗が先発

――6番は(ベン・)ガンターからマキシ、11番が石田(吉平)に替わり木田となりました

ベン(・ガンター)は昨日の練習で頭を打ってしまいHIAとなり、(マキシ)ファウルアが(6番に)入った。(マキシは)フィニッシャーで(途中から試合に)入って感心するプレーを見せてくれていた。ガンターのところを埋めるという意味では遜色はない。ガンターはPNCで良い活躍をしてインターナショナルなキャリアを積み上げていたところだと思います。石田は膝に負傷をかかえていて100%できないというところで木田が入った。木田は新しい選手だが、フィジー代表戦はアグレッシブさが欠かせないので、こういうセレクションになっています。

――PNCにおけるキックの使い方に関して

非常に満足しています。トンガ代表戦の後半、うまく起用できたと思います。李、ワーナー、ディランが良いコミュニケーションをして、クリアな方向性を選手たちが判断している。(ボールを継続する中で、良いクロスキックもあったが)事前に決め打ちではなく、プレーの一貫であのような判断になった。一定の枠はあるが、選手たちの判断を尊重したいし、選手たちは楽しんでいる。土曜日は大きなテストになる。ファイナルなので、勝ち負けが出て、次のチャンスがない。そこでしっかりできるか。度胸を持って果敢に判断して、その判断に100%全員がついていって、同じ画を見ながら遂行することが大事になってくる。

――フィジー代表戦で、ラグビー面で見たいところは

フィジー代表に対して、ボールを持っているときも持っていないときも、攻守ともにものすごくプレッシャーをかけたい。ハイプレッシャーなゲームが求められる。我々は13位、フィジーは9位の強豪チームの一つで、ものすごいプレッシャーをかけて彼らが100%プレーできなくして、ジャパンが100%でプレーすることを体現すれば勝機が見えてくる。

――PNCで成長を感じているところは

選手が良い判断をしてプレーができるようになってきているという革新的な革命が起きている。毎回、判断が正しいというわけではないが、ほぼほぼ良い判断をしてくれている。それはリーダーたちの成長もありますし、若手の成長もあると思います。ある一定のチームのやり方、枠組みもあるが、自主的に選手たちが判断できているのがチームの成長だと思います。

――PNCで3連勝して、層の厚さに手応えを感じているか?

昨シーズンは日本代表のヘッドコーチに戻ってきて初年度だったが、誰が日本代表としてプレーしたいか、意欲を持っているか、熱意を持っているか探る期間だった。新たなジャパンラグビーを成功させる担い手はどこにいるか探っていました。

日本ラグビーが成功するには、通常通りのことではなく、ずば抜けたことをやらなければいけない。それを誰がやりたいか見つける。特別な一員に誰がなるのか、それを今シーズンは見ている。PNCは昨年よりもチャレンジングなトーナメントになっている。他国の方が長い準備をしている。


なぜかというと、W杯のクオリファイが決まるゲームが続いていたからです。ジャパンは若干、他と比べると準備期間が短かったが、トーナメントを通じて選手たちの練習に対する取り組みがよかったので、その差を埋められたと思います。若い選手がステップアップして成長している。特に、昨日の練習は非常に良い雰囲気でできた。

HO平生はリーグワンで10分しかプレーしていなかったが、ずば抜けたパフォーマンスをしてくれた。スコッドの成長、層の厚みを感じています。ワーナーがリーダーとなり、若手の選手が自分たちらしくいられることが成長を加速させている。ワーナーはガイダンスが必要ない、落ち着いた選手なので役割を果たしてくれると思います

――対フィジー代表に対して、キックとパスのバランスはどう考えているか?

その判断、アイデアは選手たちに伝えていません。まず選手たちに伝えているのは、クイックな展開をして、クイックなボールを出してランすること。クイックでボールがでなかったら、相手を敗走させるために何かをする。戦術で縛りたくなくて、オンフィールドで選手が判断することを促していく。

いつ、どのようなキックを蹴るかは指示していない。この間のNZ対南アフリカの2試合を見ると、南アフリカは自陣からキックをしてコンテストキックして10本中9本得て、そこから素晴らしいアタックをしていた。空中戦でボールをとれていなかったら、ハードにディフェンスをしなければならなかった。ラグビーは流動的に変わっていくので、戦術的には選手たちの判断を尊重したい。

――ディフェンスコーチに就いたギャリー・ゴールドさんについて

昨日、ディフェンスミーティングがあったが、ゴールド氏がセガールみたいなサムライになった画が出てきた。そういうことが起きたということは、選手たちと良い関係が築けているということです。彼は南アフリカ人で、パッションあふれるキャラクターで、ボールを持たずにプレーするべきだというくらいディフェンスを愛している。経験があり情熱家で、非常にユーモアにあふれています。

キャプテンLOワーナー・ディアンズ「(成長は?)特になにかしあらいいいい

――自身の成長を感じるところは

今、特に何か違いを感じているわけではない。試合の後とか、もう数週間したら、振り返ってみて、こう変わったなとか成長したなと感じるかもしれない。今は、とにかく目の前の試合に集中して、できるだけ、自分のプレーで引っ張って、他のリーダーとコネクトして試合に勝つプレーをしたい。(チームの変化は)ちょっと落ち着いている。みんな若いので、試合を通して、何回かタフな時期があって、それを乗り越えて3連勝して、フィジー代表でも、つらいときが来ると思うので、そこで、どれだけ自分たちのラグビーができることを楽しみにしています。

――フィジー代表はランクが上の相手です。どう戦う?

フィジー代表はフリーにいろんなアタックをしてくるチームなので、自分たちはディフェンスがすごく大事になってくる試合だと思います。自分たちのチャンスが来たときにはアタックは自信を持ってプレーできると思うが、ディフェンスで相手を止めるかが一番かなと思います。

――結婚して、プライベートな変化もありましたが、影響はありましたか?

特にないです。ラグビーも楽しめていますし、オフザフィールドの人生も楽しめています。(奥さんと)毎日、連絡を取っています。

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