翔太です。
11月20日のフランス戦で、日本代表の欧州遠征が終わりました。
ワールドカップ前年のテストマッチと強化試合がすべて終了したわけです。
特に秋のシリーズはタフな戦いの連続でした。オーストラリアAとの3連戦があり、国立でオールブラックスと戦ってから、欧州へ飛んでイングランド、フランスとアウェイで対戦。オーストラリアAには2敗のち1勝、そのあとのテストマッチは、オールブラックスには7点差と食らいつきましたが、結果としては3戦全敗でした。結果自体にはいろいろな声があがっているし、僕も負けたこと自体は残念に思います。ただ、本当の勝負は来年のワールドカップ。一番大事なのは、ワールドカップで勝つために、日本代表はこの秋のシリーズで何を学んだのか、それをどう活かすかだと思います。
そのために僕は、日本代表が今季最終戦を戦ったフランスは、どんなチームだったのか、どんな戦いで日本に快勝したのか、もっといえば日本にどんなヒントを与えてくれたか、を検証してみたいと思います。
まずみなさんにお伝えしたいことは、フランスが本当に素晴らしかったということ。ここでいう「素晴らしかった」とは、アタックでもディフェンスでも、とても理にかなった、かつ独創性のある、クリエイティブな戦い方をしていたということです。フランスといえば「シャンパンラグビー」という代名詞があるように、個人のフレア(ひらめき)が特徴というイメージがあると思います。その要素があることは否定しませんが、それはきわめて理にかなっていて、かつチームとして戦術化、言語化しているということが、日本との戦いを分析することで僕は理解できました。それは、フランスはとても効率のいい戦いをしていたということです。
以下、いくつかの場面を例にあげて、解説してみます。