東京サントリーサンゴリアス、CTB中村亮土は12日、クボタスピアーズ船橋・東京ベイとの試合に先発出場し、通算出場(トップリーグ時代を含)100試合を達成した。この日チームは2試合連続引き分けという結果で0勝2敗2分とチームは11位に低迷しているが、「(今シーズン)終わったわけじゃないんで。プレーオフ行って最後勝てるようにしたい」と前を向いた。
「結果として現れていないだけで自力は間違いなくある」
本当に1週間準備してきたことが試合に出せたのと、ディフェンスも我慢強くこれまでの試合より我慢強く守ることができたのは一つ成長したポイントかなと思います。
今結果として現れないだけで自力は間違いなくあるし、今までやってきたことを積み上げている段階なので、あとヘッドコーチの(小野)晃征さんも言いましたけど、1%のところ、そこにこだわりを持ってやれるかが結果につながるかどうかのポイントだと思います。みんな理解していますし、次の1週間の中でよりこだわって勝てる準備をしていきたいなと思います。
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記念すべき100キャップ、先頭で入場
――1%のところとは具体的に
はっきり見えるのは最後のアタックしている段階でのノックオンだったり、タッチに出たりというのは防げるところでもあるので、どんだけプレッシャーがかかった中でも自分たちのアタックをできるようにしていく、まずそこは多分ナレッジの問題でもあるし、スキルの問題でもあるので、本当にちょっとしたところですね。
あとは80%ぐらいはやりたいラグビーやれているんで、本当に10%で最後の1%をあげていきたいですね。
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――100キャップについて
これまでいろんな人に支えてきてもらって、サポートしてもらったんで、その人たちに感謝の気持ちを込めて今日はプレーしたいなと思っていました。それが出来たと思います。
――サンゴリアスのレジェンドたちと肩を並べたという感じは
そうですね。サンゴリアスの中でも上の方なんで、僕が若い頃見ていた人たちは憧れでもあったり、尊敬する選手でもあったり、そういう選手になりたいなと思って日々の練習や、練習以外のところでも見本になれるようなプレーヤーになりたいと思ってやってきました。
やっぱり一番僕が苦しい時に支えてくれた、今ヘッドコーチのコスさんとか、広報の長友さんとか村田太志、あの辺が僕の愚痴を聞きながら受け止めてくれたんで、もちろん技術もそうですし、ギッツもそうですし、キリないな(笑)。いっぱい出てくるな。
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――高本幹也選手にはどんな声がけを
いやもう一番準備しているし、チームの事を戦術も含めて考えているので勝たせてあげたいですよね。彼に最後のキックを蹴らせるというよりは、しっかり勝ってストレスなくプレーしてほしいなというのはあります。
――今シーズンは競った試合が多いですけど、長いキャリアの中で今シーズンのリーグはどういったところが違う?
他のチームも自分たちのスタイルをもってやりたいラグビーを明確にしながら自分たちの武器を使ってやってくるんで、今まで以上に(勝つのは)難しくなってますけどね。チームによってカラーが違うんで何かとは言えないですけど。底上げされていますね。間違いなく上と下の差がなくなっていますね。
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――100キャップの中で一番覚えている試合は?
やっぱり優勝したときの決勝戦とか、それこそギッツがいた時のパナソニックとの決勝は覚えていますね。まだ(今シーズン)終わったわけじゃないんで。プレーオフいって最後勝てるようにしたいなと思います。