2月3日、女子15人制日本一を決める第10回全国女子ラグビーフットボール選手権の決勝が、秩父宮ラグビー場で行われた。昨年の覇者である東京山九フェニックス(関東1位)と、準決勝で日体大を29-0で破った三重パールズ(関西1位)が対戦。
三重パールズは準決勝での見事な勝利から得た勢いを存分に発揮し、序盤からフェニックスに対してプレッシャーをかけた。LOタフィト・ラファエレを中心にフィジカルで優位に立つとゴールに迫った。
7分、三重パールズは、左右にボールを展開しスペースにボールを運び相手ディフェンスを中央に惹きつけ、空いた外のスペースをWTB三谷咲月が見事な走りを見せ、先制トライを決めて5-0とした。その後もパールズがボールポゼッション高く攻め込む時間が続くが、フェニックスの固いディフェンスをなかなか崩せない。
すると14分、三重パールズのLOタフィト・ラファエレが負傷し交代。チームはキープレーヤーだったラフェエレの欠場によりフィジカルな面でのプレッシャーが減少。これを受け、次第に東京山九フェニックスに流れが傾く。相手の裏のスペースに対して、SO大黒田裕芽の精度高いキックから攻勢を仕掛けた。
18分、大黒田が敵陣22m手前から裏のスペースにボールを蹴り込む。そのボールに反応したWTB野原みなみがインゴールのボールをグラウディング。トライが認められ5-5。続けて大黒田のゴールで逆転し5-7とした。