7月20~22日、男女7人制ラグビー日本代表はアメリカ・サンフランシスコで開催されたワールドカップセブンズ2018に出場した。結果は男子は15位(24チーム中)、女子は10位(16チーム中)に終わった。
2020年の東京オリンピック0まであと2年を切ったこの時期にメダルを狙うには厳しい現状を叩きつけられた。残された期間で、どうう強化を進めていくのかーー総監督および男子ヘッドコーチを務める岩渕健輔氏に大会を総括してもらった。
ベスト8に3回以上入らないともっとメダルへの道は遠くなってしまう。(もしそれができなければ)一発にかけるしかなくなる
――男女総監督の立場としてセブンズワールドカップ(W杯)を振り返ると?
男女ともベスト8が目標だったので(それを)達成できなかったことは、我々コーチ陣や選手含めて残念ですし、反省すべき点はたくさんあります。
――男子15位、女子10位と厳しい結果になりましたが反省点や成果は?
大きくいうと2つあります。(男女ともにベスト8という)目標は達成できなかったこと、そして現状の世界との差がハッキリしたことです。(東京五輪の)メダルに向かって楽な道のりでないことはハッキリしました。
ただ、女子は3回目のセブンズW杯で初めて2勝できました。男子は(大会の)最初と最後が今まで課題でしたが、1日目と3日目の最初と最後に勝つことができ、前向きな形だった。男子は自分たちがどこまで行けるのだろうという中で、しっかり準備すればいい試合できる手応えを掴んだ一方で、それがすべて上手くいかないと2日目の試合のようになってしまう。手応えでもあるし大きな反省でもあります。
――男子のヘッドコーチとして、2日目のパフォーマンスが落ちてしまいました。初日の疲れがあったのですか?
疲れじゃないですね。男子は1日目にかけていたところがありました。私からの持っていき方で、(2試合目の)フィジー戦は頭の片隅にイメージしていたが、過去のW杯、そしてワールドシリーズ、そしてオリンピックも含めて1戦目が上手くいかないと後が続かない。(だから)選手に対して、相手チームの細かい分析はわざとウルグアイにとどめていました。
フィジー戦は(初戦のウルグアイ戦の勝利の)勢いを持っていけたが、前半で息切れしてしまったことが間違いなくあった。最後まで(パフォーマンスが)続かなかったのが現時点の力。スタッフを含めた総力ですが、根本的に強度の高い中で正確なプレーを続けることがまだまだ足らない、地力の差が出た。
2日目はモチベーションもそうですし、対戦相手わからないところで、どう戦うか持っていくことができなかった、ラグビーのスキルというより準備とか(がしっかりできず)、自分たちでスタンダード下げてしまった。