8日、日本代表強化プログラム「ジャパントレーニングスコッド(JTS)」が高校日本代表と合同練習を都内で行った。JTSとして招集されたNO8宮下晃毅(法政大)が練習後取材に応じた。
(トレーニングは)むちゃくちゃハードですね。エディーさんからいろんなことを教えてもらうんですけど、それが何ていうんだろう、自分がワールドクラスになるための練習というか、いいアイディアになっています。
――具体的にはどういうところ?
自分のマインドセットのところからなんですけど、自分がどうやったら世界レベルの選手になれるかを自分で考えるということ。スキルのところでは、ブレイクダウンとか自分の足りないところをしっかり終えてもらっています。

宮下晃毅
――大学でのプレーのスタッツを見てJTSに招集していると麻田コーチが言われていました。そういったスタッツに関してフィードバックはもらえる?
そうですね。練習もスタッツを出してもらえるんですけど、自分がどれだけ走っていないとか、GPSで要求されているのが『ゴールドエフォート』といって、全員が走る、ボールの切り返しでもどんな場面でも走る、ということなんですけど,そこのスタッツをしっかり見てもらっています。
――そこの評価は?
まだまだですね。(そこについては)エディーさんからも言われています。世界の選手たちはもっと速くて、体がでかくて、そういうブレイクダウンも強くて、起き上がるスピードが速くて。自分はまだまだ駄目なんで、すべてあげるようにしたいですね。
――去年U20日本代表で世界を経験しましたが、今回『ワールドクラス』という言葉を使いますが去年との違いは?
より具体的になったんですよ。世界はU20で経験させてもらったんですけど、その時もやっぱり相手のサイズとかは体でわかったんですか。
これまでは(相手が)すごいなとか思っただけだったんですけど、自分がそうなるためにやらないといけないなと思うようになりました。タックルの回数とかランニングの距離とか、起き上がるスピードとか。いろんなところで全然変わってきました。
――今一番課題なところは
タックルの回数ですね。まだパナソニックと一試合しかしていないですが、80分間で8回くらいですかね。世界は1試合で10何回とかですけど、
――学年が上だとリーダー的な部分も?
そうですね。ちょっと下の学年が多いんで、自分から声出して、スクラムも一番後ろで、一番周りが見えているんで、そういうところはちょっとやらないといけないなと思います。
――今日は高校生と試合形式の練習をしましたがどんな感じですか?
JTSは毎日朝からフルコンタクトやっているんですよ。「戦い」というんですけど、それをやっているんで高校生とやると、自分たちが強くなっているのは感じました。
――合宿は2月からフル参加?
はい。めちゃくちゃハードですね。

――パナソニックでは有名な選手が出ていた?
福井翔大選手とマリカ・コロインベテ選手が出ていました(!)
――福井選手にはタックルした?
はい。対面だったので。自分のお兄ちゃんと福井選手は同期で、報徳と東福岡はお互いの場所へ行って合同練習するというのがあるんです。そのときは、「あっ、福井翔大や」という感じだったですけど。
――後輩も代表に呼ばれている中では自分も奮起していきたい?
そうですね。(石橋)チューカとかもトップカテゴリーに呼ばれているんで、負けられないと思っています。
――オフ期間の過ごし方はこれまでと大分違いますね
全然違いますね。オフ期間も、この合宿と合宿の間の期間もS&Cからしっかりメニューが送られてきて食事の管理とかもフォローしてもらえるので、そういう点もしっかり徹底しているなと思います。
自分はラーメン好きなんですけど、今は食べられないですね。我慢しています。自分の体は2月の最初から筋量が上がっているか数値で出されるんで。2キロ増えましたね。
――ラーメンを絶ったことがよかった
そうですね。(代わりに)タンパク質を摂っています。
――ほぼオフがない感じですね。
はい。でも、楽しいっすね。朝5時40分くらいに起きてメディカルチェックがあって、6時から「戦い」というセッションがあって、マット敷いてって感じで。
(今日最終日なんで)ほっとしています(笑)。