U23日本代表・オーストラリア遠征初戦を勝利、WTB白井瑛人がハットトリック。7トライを献上! | ラグビージャパン365

U23日本代表・オーストラリア遠征初戦を勝利、WTB白井瑛人がハットトリック。7トライを献上!

2025/04/06

文●編集部


4月2日から19年ぶりに海外のオーストラリア遠征を敢行しているU23日本代表。現地で3試合行う予定だが、5日(土)、初戦となるオーストラリアンバーバリアンズとの試合を戦った。

この試合はニューサウスウェールズ州、コフスコースト)が主催するラグビーフェスティバルのメインイベントとして企画された。相手はニューサウルウェールズ州のスター選手、スーパーラグビーを狙う選手、7人制代表経験者などの混成チームだった。

U23日本代表のメンバーは下記の通り。BK陣は早明の選手が主体となった。なお試合直前にLO石橋チューカ(京都産業大3年)がコンディション不良により欠場したため、LO物部が先発に上がり、能勢が控えに入った。

2月からJTS(ジャパン・タレント・スコッド)プログラムの6回にわたる合宿を経て選ばれたとU23日本代表の選手たちは「歴史を変える」と意気込んで臨んだ。

前半、数的優位になったU23ジャパン。積極的な仕掛けでトライを量産

序盤はU23日本代表がややスクラム、モールなどでプレッシャーを受けるが、ディフェンスでしっかり前に出て体を当てて相手にチャンスを与えなかった。

12分、相手のSHが意図的にノット10mの反則を犯したとしてイエローカード(10分間の一時的退出)。

平翔大(明治大)

平翔大(明治大)



数的有利となったU23日本代表は14分、相手のノータッチキックからカウンターを仕掛けてFW、BKで一体となってボールをつなぎ、最後は左サイドで、ハンズでつなぎ、WTB白井がトライを挙げて5-0と先制する。

白井瑛人(明治大)

白井瑛人(明治大)


さらに17分、自陣に入った地点のスクラムを起点に右に展開してWTB白井が前方にグラバーキック、そのボールをさらに足にかけて、自らインゴールに入ったボールを押さえてトライ(12-0)。さらに続く19分、ディフェンスでプレッシャーをかけて、こぼれ球をCTB平が足に触り、そのボールをWTB白井が拾い上げて、そのままトライを挙げて19-0とリードした。

26分、相手にオフロードパスを交えて綺麗につながれて失トライを許した(19-7)。しかし32分、相手が自陣ラインアウトのミスをすると、そのボールを右につないで、最後はWTB田中、FB竹之下とつないでトライ(24-7)。

さらにロスタイム、相手のキックパスをWTB田中に直接キャッチし、FL中森、CTB平とつないでトライ。平が自身でゴールも決めて31-7と大きくリードを広げハーフタイムを迎えた。

後半、先に得点を挙げたのはU23日本代表だった。キックチャージからこぼれたボールを、WTB白井が足にかけてそのままグラウンディングしてトライ(38-7)。

高木城治(京都産業大学)

高木城治(京都産業大学)


さらに攻撃の手を緩めず、8分、相手陣奥のラインアウトからモールを押し込み、右に展開し、SO伊藤のループを交えて大外のWTB田中へ。田中がそのまま右隅にトライを挙げて43-7と大きくリードして勝負を決めた。

しかし、20分過ぎからU23日本代表のミスが増えたこともあり、自陣でのプレー時間が増えてしまう。するとFWの近場などを付かれて4トライを献上してしまったが、そのまま43-31でノーサイド。U23日本代表が遠征初戦を白星で飾った。

自陣からでも積極的に仕掛ける意識、そしてスピードのある展開力で7トライを挙げて勝利したU23日本代表。選手たちはすでに4月11日(金)、第2戦となるU20オーストラリア代表戦に向けて、気持ちを入れ替えている

エディー・ジョーンズHCは選手たちに「君たちは、今まで誰も成し遂げたことがなかったオーストラリア遠征の試合で勝利することができた。しかし、それだけで満足するわけにはいかない。もっと高いレベルの試合ができるし、次の試合でも勝つことができる。そしてそのために前の試合から何を改善しなければいけないかわかっているはずだ。前回試合に出た選手も、出ていない選手も関係ない。全員がベストな努力をして、全体で底上げをしなくてはいけない。誰が次の試合に出るかはこれからの準備次第だ」と話したという。


若き桜の選手たちは、U20オーストラリア代表戦も、スピードと展開力で勝負して連勝を狙う。


◇U23日本代表 オーストラリアンバーバリアンズ戦先発メンバー


1 大塚壮二郎(関西学院大学3年)
2 清水健伸(早稲田大学3年)◎主将
3 八田優太(京都産業大学3年)
4 磯部俊太朗(筑波大学3年)
5 物部耀大朗(明治大学3年)
6 森山海宇オスティン(東洋大学4年)
7 中森真翔(筑波大学2年)
8 宮下晃毅(法政大学4年)
9 高木城治(京都産業大学3年)
10 伊藤龍之介(明治大学3年)
11 白井瑛人(明治大学2年)
12 平翔太(明治大学4年)
13 福島秀法(早稲田大学4年)
14 田中健想(早稲田大学2年)
15 竹之下仁吾(明治大学3年)

控え
16 西野帆平(明治大学4年)
17 杉本安伊朗(早稲田大学3年)
18 山口匠(明治大学3年)
19 能勢涼太郎(近畿大学4年)
20 木下颯(天理大学4年)
21 高橋佑太朗(筑波大学4年)
22 野中健吾(早稲田大学4年)
23 上ノ坊駿介(天理大学4年)

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