サモア戦試合登録メンバー発表、エピネリ、松岡が初キャップ。立川が10番で先発。李が15番に。 | ラグビージャパン365

サモア戦試合登録メンバー発表、エピネリ、松岡が初キャップ。立川が10番で先発。李が15番に。

2024/09/14

文●編集部


13日、ラグビー日本代表は「アサヒスーパードライ・パシフィック・ネーションズカップ2024」セミファイナル・サモア代表戦の試合登録メンバーを発表した。LOサナイラ・ワクァ(花園近鉄ライナーズ)が家庭の都合で、HO坂手淳史(埼玉パナソニックワイルドナイツ)、WTBジョネ・ナイカブラ(東芝ブレイブルーパス東京)が怪我による欠場でアメリカ戦からメンバーが代わった。

4番にはエピネリ・ウルイヴァイティ(三菱重工相模原ダイナボアーズ)が先発。16番には松岡賢太(神戸コベルコスティーラーズ)が入った。またここまでリザーブからの出場だった立川理道(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)が10番で先発。李承信(神戸コベルコスティーラーズ)は15番に入った。アメリカ戦の後半、バランスが良かったコンビネーションで格上サモアに挑む。

アサヒスーパードライ・パシフィック・ネーションズカップ2024 サモア代表戦試合登録メンバー(カッコ内は所属チームと代表キャップ数)

1 三浦 昌悟(トヨタヴェルブリッツ / 12)
2 原田 衛(東芝ブレイブルーパス東京 / 5)
3 竹内 柊平(浦安D-Rocks / 8)
4 エピネリ・ウルイヴァイティ(三菱重工相模原ダイナボアーズ / 0)
5 ワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京 / 16)
6 ファカタヴァ アマト(リコーブラックラムズ東京 / 8)
7 下川 甲嗣(東京サントリーサンゴリアス / 8)
8 ファウルア・マキシ(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ / 10)
9 藤原 忍(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ / 4)
10 立川 理道 ◎(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ / 58)
11 マロ・ツイタマ(静岡ブルーレヴズ / 2)
12 ニコラス・マクカラン(トヨタヴェルブリッツ / 2)
13 ディラン・ライリー(埼玉パナソニックワイルドナイツ / 22)
14 長田 智希(埼玉パナソニックワイルドナイツ / 12)
15 李 承信(コベルコ神戸スティーラーズ / 16)
16 松岡 賢太(コベルコ神戸スティーラーズ / 0)
17 岡部 崇人(横浜キヤノンイーグルス / 2)
18 為房 慶次朗(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ / 5)
19 アイザイア・マプスア(トヨタヴェルブリッツ / 2)
20 ティエナン・コストリー(コベルコ神戸スティーラーズ / 4)
21 小山 大輝(埼玉パナソニックワイルドナイツ / 4)
22 梶村 祐介(横浜キヤノンイーグルス / 2)
23 髙橋 汰地(トヨタヴェルブリッツ / 1)


◎キャプテン

エディー・ジョーンズHC

エディー・ジョーンズHC

エディー・ジョーンズHC


3名をケガの都合などにより変更せざるを得ませんでした。坂手とジョネはヒザのケガで、ワカは家族の事情でチームを離れないといけなくなりました。しかし今回は前の2試合とは違って、自分たちよりランクが上の相手と戦う、ステップアップの機会となります。フィジカルなサモアという相手に対して、私たちはかなりスピーディーに戦っていきます。

また気温も30数℃とかなり厳しいコンディションも予想されます。ですが、私たちは非常に良い準備を重ねてきました。さらにいうと今週の準備は素晴らしく、ハル(立川キャプテン)が本当にうまくチームをまとめ上げてくれました。選手たちは試合に向けて十分なエナジーとエフォートをしてきました。ですので、日曜日の15時の試合が楽しみです。

10番に立川、15番に李が入る

10番に立川、15番に李が入る


――立川キャプテンをSOとして先発起用します


最初にハルがチームに合流した時、いくつかの課題をこなす必要があったが、数試合を経て、今は我々のために先発する準備ができていると感じている。我々は、(李)承信を15番で起用するのが最強のチームになると思っている。神戸でもFBとしてプレーしており、彼はsペース感覚に優れており、勇気があるので、我々のチームのアタックに非常にプラスになると考えている。前回の試合で山沢は15番として彼のベストのパフォーマンスではありませんでしたよね。だから我々はこのような変更が必要だったんです。


――若いチームで強いチームとトーナメントを戦います。重要なポイントは


そうですね。サモアはいくつかの局面で優位に立ってくると思います。非常に勢いのあるチームですし、彼らはラックからプレーするのが好きですし、事実、トライの多くをラックからとっています。そういったところでは相手にアドバンテージを与えるかもしれません。そこにこの若いチームがどう対応するかです。

もちろん、私たちのプラン通りに戦いたいですが、相手がちょっと違うことをしてきて、自分たちのプランが崩れた時に、どのようにフィールド上で対応し、そこに合わせていけるか、全員が同じ画を描けるかという能力が必要になってきます。だからハルはその点においてチームにとって非常に重要なものを持っているのです。

それは選手たちを一つにまとめ、考えさせ、同じように行動させるこという能力です。だから今回のチャンスをとても楽しみにしています。先週のアメリカ戦では残念ながらちょっと後手に回ってしまったところがありました。7点様で追い上げられ、試合の流れを持っていかれそうになりました。

でも、試合の締めくくり方は大変評価しています。最後の10分から15分で10点を挙げ、アメリカを突き放しました。そのような質の高いパフォーマンスがサモア戦で再び見せられるか期待していますし、またこういうものは経験によってしか学ぶことはできません。そして今後の試合でもそうした経験ができる機会があると信じています。

ダイナボアーズとしても初の日本代表となるエピネリ

ダイナボアーズとしても初の日本代表となるエピネリ


――LOサナイラ・ワクァが欠場でエピネリ・ウルイヴァイティが初先発し、アマトが6番を務めます。


ワクァは替えの効かない選手です。彼は普通の選手とは違って、ウィングのようなFWですし、接点でもワイドにもプレーができます。ですが、サモア戦ではラック周りでタフなプレーができるFWが必要で、エピは合宿に来てPNCが始まってからも練習でそういうプレーができる選手だということを証明し続けてきました。

バックローにはご存知の通りティエナン・コストリーという "えげつない選手 "が同じような役割でいます。しかし、この試合には、サモアを後退させたいので、序盤からよりサイズの大きいボールキャリアがいて欲しいと思ったので、ファカタヴァを先発させ、ティエナンをベンチに置くことにしました。

ベンチで一番キャップ数の多いのは5キャップのPR為房で、それでも実際(所属の)クボタでのキャップよりは多いかもしれません。ですので、経験の足りなさを指摘されるのはもっともですが、これも選手たちが経験を積んでいく貴重な機会となります。

――立川の10番に期待することは?


ハルだろうが、スンシンだろうが山沢だろうが、誰であってもバスの運転手であって車掌なんです。SOがチームのために道を見つけなくてはならないし、チームを導いていかないといけないし、それはハルであってもスンシンであっても役割は変わりません。彼らは最適な判断をし、試合をコントロールし、遂行しないといけません。私たちのやりたいラグビーは、勇気を持ってボールを動かしていくことです。私たちのラグビーは確かにオーソドックスとは言えませんが、これを試合中ずっとやり続け、チャレンジし続けたい。


――立川選手の10番としての良さは


ハルは非常に身体の強い選手で、脚もうまく使うし、パスも正確です。キッキングゲームも非常に長けています。ですけど、彼のプレーの中で最も印象的なのは、何よりも冷静さです。これは10番としては非常に重要な要素です。

――2027年W杯にも出られる?


日曜日の試合だけが心配ですよ。


――梶村選手が控えに入りました。


彼はリーグワンの最終戦でケガをしてしまい、1、2週間前まで召集できませんでした。ですが、合流してから練習で非常に良いパフォーマンスを見せてくれています。まだ若い頃から知っていますけど、とても力強い、ハードなランをする選手に成長しました。

アメリカ戦ではウォーターボーイを務めていた梶村

アメリカ戦ではウォーターボーイを務めていた梶村


――若いときから知っていると思います。梶村選手の評価は?


2つの見方があると思います。一つは、フィジカル面でとても伸びた選手だと思います。彼は成長した選手の一人ですが、彼は今、最高の選手になるために自分を追い込んでいないと思う。彼だけでなく、すべての選手がどこまでやれるか、自分自身を本当に追い込むことが、このグループの課題なんです。そして私たちはそれを選手に促しています。

もちろん、カジは成長しました。しかし、選手たち自身はもっと自分のプレーを成長させなければならない。前にも話したように、我々には世界のベスト15にいる選手がいない。その理由は、選手たちが自分を追い込んでいないからだ。彼は本当によくやっているが、もっともっと多くのことができるはずで、それをたくさん見つける必要がある。

初キャップとなる松岡賢太

初キャップとなる松岡賢太


――初キャップとなるLOエピ選手とHO松岡選手への期待は?


質問に答える前にちょっと言いたいのですが、今回ジャパンの中で、彼が新しくキャップをとる16人目の選手になるでしょう。私たちは日本のラグビーを再生しないといけないので、そのためにたくさんの若い選手を呼んでいます。そして、松岡ですけど、体は小柄なHOですが、非常にタフな選手なので、彼にとってサモア戦でプレーすることは成長する大きなチャンスだと思います。

エピですが、28歳なのか、38歳、48歳なのか、年齢不詳ですけど、とてもチームにコミットしていて、選手たちに溶け込んでいます。そして、彼のタフなプレーは他の選手たちにとって好まれますし、私たちのタフでチームを前進させる外国人選手が日本のチームに欲しかったので、日曜日の試合が楽しみです。

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