女子ラグビーワールドカップ2025に出場しているサクラフィフティーンこと女子日本代表は31日、エクセターで大会2連覇中の女王ニュージーランドと第2戦を行い19-62で敗れた。これで2連敗となり、同プールのニュージーランド、アイルランドが準々決勝進出を決め、サクラフィフティーンはプール戦敗退が決まった。
試合を終え、先制トライを決めたWTB畑田桜子、NO8齊藤聖奈、FL櫻井綾乃の3選手がオンライン取材に応じた。
NO8齊藤聖奈

齊藤聖奈
「試合自体は負け。負けは負けですが、3年前のウォームアップ試合(12-95)よりは成長したところを見せられたと思う。自分たちの強みとしてきたモールも通用した。前回はセットプレーでことごとくやられたけれど、今回は最初から自分たちのゲームプランを遂行できた。レスリーが『最初から殴りにいけ、ファーストパンチを行け』と言っていたように、日本が最初のスコアを取れた。臆することなくゲームプランを遂行できた」
――NZの印象について。
「やはりフィジカルチームだったという印象。ピックゴーで穴をこじあけようとアタックしてくる。それはわかっていたけれど、止めるのにどうしても2人3人と人数がかかってしまったのは事実で、外のDF枚数が足りなくなったところで取られてしまった。そこは改善しないといけない」

――最後のスペイン戦に向けて
「スペインも2敗してしまって、最後は絶対に勝とうと死ぬ気で向かってくると思うので、そこで負けないようにして、絶対に勝って終わりたい」
WTB畑田桜子

畑田桜子
「負けてしまい悔しい気持ちが大きい。ただ、通用した部分もあったので、それをプラスにとらえて修正していきたい。DFをもっと強化したい」
――先発WTBを任された気持ちと、先制トライを決めたときの気持ちを。
「この試合に先発で出していただくWTBの責任として、スコアしきるんだという強い気持ちで臨みました。この試合を迎えるまでに、32人のメンバー全員が練習でチームに貢献していて、その姿にすごく刺激を受けていたので、責任を果たしたかった。WTBは高校時代も含めて何度も試合を経験していた。スコアするのが仕事なので、絶対に取り切る気持ちだった。(トライを決めたときは)嬉しくて、思わずガッツポーズをしちゃいました」

――大外でボールをもらったところで、内にステップを切ってトライした判断は。
「体が勝手に動いた感じですが、少しでも内側にトライして、キックが入りやすいようにという考えが体にしみついていたのかなと思います」
――2連覇中の女王NZと戦った感想は。
「NZは体が大きくてフィジカルが強かったけれど、私たちは体が小さい分、低くタックルに入れば止まるし、相手がスピードに乗る前にタックルに入れば行ける。自信をもっていくことと、相手が嫌な間合いで行けば十分に戦えると感じました」
LO桜井綾乃

櫻井綾乃
「結果は負けてしまったけれど、この試合に向けてジャパンとして準備してきたことはいろんなところで出せたと思います。前日の会見でレスリーが話したように『殴られる前に殴る』ということを全員が意識して最初の20分を戦えたことが、良い流れを作ったと思います」
――自身がNZと戦った印象は。
「私自身は初めてのNZ戦だったので、自分がどこまでできるかワクワクして臨みました。実際の試合もすごく楽しかった。チームとしても自分個人としても、アイルランド戦よりも今日のニュージーランド戦のほうがやってきたことを出せたと思います」
――後半にピッチに入るにあたって意識したことは。
「前半からチーム全体としてセットプレーは良い感触で進められていたので、そこにもっとモメンタムを作っていくことと、ディフェンスで相手の勢いを止めることを意識しました。準備してきたことは通用したし、モールでペナルティトライを取れたことも含めて、収穫の多い試合だったと思います」