帝京大が決めた4つのトライを分析する・その全てがFWとBKが絡んだ素晴らしいものだった | ラグビージャパン365

帝京大が決めた4つのトライを分析する・その全てがFWとBKが絡んだ素晴らしいものだった

2015/02/22

文●斉藤健仁


2月15日(日)、東京・秩父宮ラグビー場で行われたラグビー日本選手権2回戦で、大学選手権6連覇を果たした王者・帝京大が、トップリーグ3位の東芝ブレイブルーパスと対戦した。1回戦のNECグリーンロケッツ戦に続くトップリーグ勢からの勝利はかなわず24−38で敗れた。だが、帝京大が挙げた4トライは、どれも素晴らしいトライだった。それでは、その4トライを振り返りたい。

1つ目のトライは、PG失敗後のルーズボールへの対応

帝京大の最初のトライは0−21で迎えた前半37分のことだった。SO松田力也(2年)の蹴ったPGは左のポールに当たる。そのルーズボールに反応して、ボールを確保したのはFL杉永亮太(4年)だった。中央でできたラックから、SH流大主将(4年)が右に展開する。

しっかりとPR森川由起乙(4年)がデコイランナーとして走り、SO松田は相手にタックルされる直前に途中出場のCTB濱野大輔(3年)へパス。CTB濱野は相手のディフェンスラインのギャップに走り込んで、そのままトライを挙げた(5−21)。

先週の試合で帝京大の岩出雅之監督が「一番、スーパーラグビーに近い存在じゃないかな」というCTB森谷圭介(3年)がケガをしてメンバ-入りできず、4年のCTB権裕人が試合途中で肉離れを起こしてしまった。こういった状況の中でも濱野がトップリーグ相手でも普通に活躍できるほど帝京大の層は厚い。

この1トライで流主将は「後半は、いけると思った」という。また岩出監督は「(後半は)学生の良いところ、しっかり見せたい。全部出してこい」とフィフティーンを再びグラウンドに送り出した。

だが、後半、スクラムとモールでプレッシャーを受け続けた帝京大は3分、14分にトライを許し5−31と大きく点差を広げられてしまった。だが大学選手権6連覇を果たした学生王者はあきらめなかった。

 

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