スピアーズが22点差を跳ね返し浦安に逆転勝利 | ラグビージャパン365

スピアーズが22点差を跳ね返し浦安に逆転勝利

2025/03/15

文●編集部


14日、ジャパンラグビーリーグワンはバイウィークが明けて第11節を迎えた。秩父宮ラグビー場では、浦安D-ROCK(12位)とクボタスピアーズ船橋・東京ベイ(3位)の一戦が行われた。

HIGHLIGHT

先制のチャンスを迎えたのは浦安。開始早々に敵陣でペナルティを獲得するとショットを選択。蹴るのは新加入のコスグレイヴ。ゴール中央のPGだったが、失敗。それでも浦安は序盤からコリジョンの部分でプレッシャーをかけ攻勢をかけ好機を作り出す。

前半2分クリストファー・コスグレイヴがPGを狙うも失敗

前半2分クリストファー・コスグレイヴがPGを狙うも失敗


3分には相手ボールを奪ってアタックするもペナルティ、さらに7分自陣ゴール前のスクラムでペナルティ。ラインアウトからアタック仕掛けるもスローフォワードでスコアに繋がらない。それでも12分、CTBサム・ケレビがトライを決める。SOオテレ・ブラックのゴールも決まり7-0と先制。

前半12分CTBサム・ケレビのトライで先制

前半12分CTBサム・ケレビのトライで先制


SH飯沼蓮

SH飯沼蓮


さらに21分、浦安は再びブレイクダウンでボールを奪うとWTB松本壮馬がトライを決めて12-0とする。スピアーズは29分、CTB廣瀬雄也の50/22からようやく敵陣に入るもミスでボール継続できず。34分、浦安はブラックのPGを追加し15-0とリードして前半を終えた。

攻撃の中心となっていたサム・ケレビ

攻撃の中心となっていたサム・ケレビ


前半38分WTB木田晴斗が負傷交代

前半38分WTB木田晴斗が負傷交代

後半の入り、浦安はSH飯沼蓮がスピアーズSOバーナード・フォーリーのパスをインターセプト。そのままゴール中央までボールを運び22-0とリードを広げた。

今節でも好調をキープしたWTBハラトア・ヴァイレア

今節でも好調をキープしたWTBハラトア・ヴァイレア


スピアーズは後半初めから、マルコム・マークス、オペティ・ヘルらの「ボム・スコッド」を投入すると、チームにインパクトを与え攻撃にリズムが生まれると、45分、スピアーズがCTB廣瀬雄也がゴール中央にトライ。反撃の狼煙を上げる。

敵陣ゴール前でCTB廣瀬雄也が突破

敵陣ゴール前でCTB廣瀬雄也が突破


CTB廣瀬雄也がゴールに中央に飛び込み

CTB廣瀬雄也がゴールに中央に飛び込み


後半になってようやくスピアーズがスコア。反撃の狼煙を上げた

後半になってようやくスピアーズがスコア。反撃の狼煙を上げた


直後にスピアーズはSH藤原忍を投入。テンポアップを図ると、チームのアタックにモメンタムが生まれ浦安のディフェンスラインを突破。流れが大きく変わった。53分、LOデーヴィッド・ブルブリングのトライで14-22。

リカス・プレトリアス

リカス・プレトリアス


ルアン・ボタ

ルアン・ボタ


マルコム・マーカス

マルコム・マーカス


後半13分デーヴィッド・ブルブリングのトライ

後半13分デーヴィッド・ブルブリングのトライ


トム・パーソンズにイエローカード

トム・パーソンズにイエローカード

このトライ前に浦安LOトム・パーソンズがペナルティ。イエローカードが出され浦安が一人少ない状況に。数的優位のチャンスをスピアーズは逃さず、さらにセットプレーでもプレッシャーをかけた。

スピアーズの「ボム・スコッド」がスクラムでプレッシャーをかけペナルティ獲得

スピアーズの「ボム・スコッド」がスクラムでプレッシャーをかけペナルティ獲得


55分、スクラムペナルティで敵陣深くに入ると、ラインアウトモール押し込んで、マルコム・マークスがトライ。フォーリーのゴールも決まり21-22と1点差に迫った。

後半17分ゴール前ラインアウトからモールを押し込みマルコム・マークスがトライ

後半17分ゴール前ラインアウトからモールを押し込みマルコム・マークスがトライ


22点引き離されていたスピアーズはこのトライで3点差に

22点引き離されていたスピアーズはこのトライで3点差に


さらに62分、CTBプレトリアスのトライで逆転すると、70分にもFWでラックの近場でフェイズを重ね、アウトサイドにスペースを作ると、スピアーズは素早くボールを運びFLトゥパ・フィナウがトライ33-22とリードを広げた。

押川敦治の50/22が決まって一気に敵陣に入る

押川敦治の50/22が決まって一気に敵陣に入る


後半30分トゥパ・フィナウがゴールへ

後半30分トゥパ・フィナウがゴールへ


トゥパ・フィナウのトライで11点差に

トゥパ・フィナウのトライで11点差に

22点差を逆転された浦安は72分、WTB松本がビッグゲイン。丁寧なプレーでボールを継続したかったが続かず好機を逸した。77分、第3節以来の復帰戦となったWTB根塚洸雅が復帰戦でトライかと思われたが、直前のプレーでペナルティがあり幻に。

浦安D-ROCKはさすがの集客力。14000人を超す来場者に

浦安D-ROCKはさすがの集客力。14000人を超す来場者に


オペティ・ヘル

オペティ・ヘル


後半38分復帰戦で根塚洸雅がトライかと思われたが直前のプレーでスピアーズにペナルティが幻に

後半38分復帰戦で根塚洸雅がトライかと思われたが直前のプレーでスピアーズにペナルティが幻に

それでも試合終了間際、敵陣ゴール前でペナルティを獲得したスピアーズは、ボーナスポイント獲得のためにトライを狙いに行く。マークスがゲインして末永健雄がトライかと思われたがTMO判定で認められず試合終了。

試合終了間際、スピアーズはペナルティを獲得。ボーナスポイントをかけてクリックリスタート

試合終了間際、スピアーズはペナルティを獲得。ボーナスポイントをかけてクリックリスタート


マルコム・マークスがトライラインに迫る

マルコム・マークスがトライラインに迫る


マークスからパスを受けた末永健雄がトライ・・・かと思われたが

マークスからパスを受けた末永健雄がトライ・・・かと思われたが


スピアーズにボーナスポイントかと思われたが・・・TMO判定で認められず

スピアーズにボーナスポイントかと思われたが・・・TMO判定で認められず


POMにはマルコム・マークスが選ばれた

POMにはマルコム・マークスが選ばれた

33-22でスピアーズが勝利し、8勝目を挙げた。勝ち点は38とし3位をキープした。一方、浦安は10敗目。勝ち点も6と厳しい状況が続く。スピアーズは次節、無敗記録を続けている、えどりくに横浜イーグルスを迎え撃つ。浦安は三重ヒート(8位)とアウェイで対戦する。

クボタスピアーズ船橋・東京ベイ フラン・ルディケHC

フラン・ルディケHC

フラン・ルディケHC


今日は本当になんて試合なんだというような展開で、前後半通してファンの方々にはエキサイティングなラグビーを見ていただけたと思います。ハーフタイムでの修正点も冷静にしっかりやることをやったので点差をひっくり返すことができた。内容としては小さなことでも確実にベーシックなことをやったことが結果に繋がった。

試合中の修正力は上位にいる証。スピアーズは8勝目で3位をキープ

試合中の修正力は上位にいる証。スピアーズは8勝目で3位をキープ


リーダー選手たちを本当に褒めたいと思います。後半も40分しっかしチャンスを作ってそのチャンスをものにしてくれた。自分たちのプロセスを信頼してやるべきことができたことが今夜の勝利つながったので今後にも活かしていきたい。

クボタスピアーズ船橋・東京ベイ SOバーナード・フォーリーゲームキャプテン


D-ROCKSは特に前半すごいプレッシャーをかけてきて、彼らも称賛されるべきです。ボールをワイドに動かしていいアタックもありましたし、本当にすごいプレッシャーをかけられました。そこもこのリーグのレベルの高さを物語っていますし、本当に楽な試合がなく、すごく競争の激しいリーグです。一度スイッチが切れてしまうと、自分たちも同じような展開になってしまう可能性もあります。

フォーリー(右)

フォーリー(右)


だからこそ、前半40分から挽回して後半チームの努力であれだけの点差を逆転できたことは誇りに思っています。

浦安D-ROCKS クレイグ・レイドローHC

クレイグ・レイドローHC

クレイグ・レイドローHC


ゲームに関しては前後半で結果が分かれたような展開でした。前半はよかったんですが、後半よくなくて負けてしまうというそれだけです。前半のようなラグビーが完璧とまではいかないですが、自分たちが目指している理想に近いラグビーでした。

前半一番よかったのはディフェンスだと捉えています。コリジョンのエリアで勝つことができたことでブレイクダウンのスピードを遅らせることができていた。後半そこがうまくいかなくなっていた。キックをうまく使うとか、そういう部分においても中盤での考え方をもっていけたらと思う。

前半40分のパフォーマンスを80分一貫性を持ってプレーできるか。D-ROCKSとしては残留をかけて、修復していきたいところだ。

前半40分のパフォーマンスを80分一貫性を持ってプレーできるか。D-ROCKSとしては残留をかけて、修復していきたいところだ。


質の高いチーム相手には、そう簡単にチャンスはあまりないので、その中で相手がうまく対応してきたときにどうやって勝ち筋を見つけるか、後半はそこができずに30店取られてしまったので、そこを修正して勝てるチームになっていきたい。

浦安D-ROCKS 藤村琉士 ゲームキャプテン

HCが言うように前半はいい入りだったんですけど、後半で負けてしまいました。いいチームは80分間素晴らしいと思うんですけど、上位にいるチームは80分間ずっと強いので、自分たちも変わらずやり続けないといけない。

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