帝京大・流、松田のハーフ団の冷静な判断が生み出した3つのトライを詳細分析 | ラグビージャパン365

帝京大・流、松田のハーフ団の冷静な判断が生み出した3つのトライを詳細分析

2015/02/11

文●斉藤健仁


2月8日(日)、第52回日本選手権大会が開幕し、東京・秩父宮ラグビー場とは大学選手権6連覇を果たした帝京大が、ワイルドカードから勝ち上がったトップリーグ10位のNECグリーンロケッツを31-25で下した。日本選手権で大学勢がトップリーグチームに勝利したのは2005年度大会の早稲田大以来のこと(トヨタ自動車ヴェルブリッツに28-24で勝利)。

快挙を達成した試合後、「シナリオ通りだった」(岩出雅之監督)という帝京大の3トライを紹介したい。どれもチームとして1年間の取り組みと、「バッチリやったね!」と岩出監督が称えたSH流大主将(4年)とSO松田力也(2年)のハーフ団の判断が生んだ素晴らしいトライだった。

 



まずは1本目のトライ。

NECに先制されて迎えた前半10分のことだった。敵陣10m左タッチラインから相手ラインアウトをターンオーバーし、HO坂手淳史(3年)が相手のキーマンだったFLニリ・ラトゥを吹き飛ばし、SO松田、PR森川由起乙がボールキャリアとなって連続して順目にアタックする。

さらに逆目に「FWとBKがリンクするようにしています」というSO松田が、FWのデコイランナーの裏でパスを受け取る。


最後は松田が斜めに走り、相手FWの選手をかわして右中間にボールを抑えた(7-7)。「スペースがあり、トイメンが内を向いていました。FWの選手だということもわかっていました」(松田)

 

2本目は、再び相手に7-14とリードされて迎えた前半30分だった。

プレミアムコラム

この記事の続きを読む。

購読手続をすると全ての内容をお楽しみいただけます。
メールアドレス
パスワード

記事検索

バックナンバー

メールアドレス
パスワード
ページのトップへ