サクラフィフティーン、NZに挑む!ンドカ・ジェニファ、永田虹歩、マーク・ベイクウェルFWコーチ | ラグビージャパン365

サクラフィフティーン、NZに挑む!ンドカ・ジェニファ、永田虹歩、マーク・ベイクウェルFWコーチ

2025/08/28

文●編集部


イングランドで開かれている女子ラグビーワールドカップ2025イングランド大会に出場している女子日本代表こと、サクラフィフティーンは28日、オンライン会見を行った。PR永田虹歩(三重パールズ)とNo8ンドカ・ジェニファ(北海道バーバリアンズディアナ)、FWコーチのマーク・ベークウェルの3人が取材に応じた。

PR永田虹歩(三重パールズ)

――初戦のアイルランド戦について


「前半は自分たちの良さを出せずに、自分たちらしくないミスをしていた。外から見ていて、自分が試合に出たらハードキャリーで少しでも前に出ることが自分の持ち味なので、それを遂行しようと思っていました。次のNZ戦ではそれを前半から出していきたい」


――アイルランド戦のあと、NZ戦に向けて、練習の雰囲気や内容に何か変化はあったか。


「アイルランド戦の後もいつも通り、特に変わらず普段通りに練習しています。自分で気を付けているのはオフの過ごし方。オンの時間はラグビーのことをちゃんと考えるけど、スイッチをオフする時間も大切にすることを心掛けています。リラックスしすぎるわけじゃないけれど、その切り替えが次のパフォーマンスに良い影響を与えると思っています」

永田虹歩

永田虹歩



――スーパーラグビー・アウピキのブルーズでプレーした経験をお持ちですが、NZ戦への思いを聞かせてください。


「まず自分たちのワークレートを上げて、ハードワークしてモメンタムを作っていきたい。NZは全員足が速くて、ブルーズでは私が一番遅いくらいだったので、早い反応でうまく対応できれば良いかなと思っています」


――アイルランド戦の前半、うまくいかなかった理由をどう考えているか。


「ワールドカップという大きな大会の初戦ということで、すごいプレッシャーがかかっていたので、責任を強く感じて、戦術通りに遂行しようという気持ちが強すぎて、ボールキャリーが受け身になってしまう場面が多かったような。それで相手の流れになってしまっていたように、外から見ていて感じました」


――NZでプレーしてきた永田選手にとって、NZとワールドカップで対戦することはどれくらい楽しみにしていたことなのですか?


「私自身、2-3年前にNZへ行こうと思ったのは、もしも次にNZと戦う機会があったらぜひ勝ちたい、そのためには……と思ったのが始まりなので、この本大会でNZと同じ組になったときは嬉しかったし、チャンスだと思った。ただ試合に臨む気持ちとしては、それはそれとして、いつも通りのパフォーマンスを淡々とやっていけばよいと思っています」


No8ンドカ・ジェニファ(北海道バーバリアンズディアナ)

――初戦のアイルランド戦について


「自分たちのラグビーができていなかったと思いますが、試合を見ていた限りではみんなエネルギッシュにプレーしていたと思います」


――NZ戦への抱負を。


「次の試合では、チームとしては、自分たちがやってきたラグビーをすること。自分については、強いキャリーと前に出るディフェンスをやり切りたい」

ンドカ・ジェニファ

ンドカ・ジェニファ


――NZにどういう部分で上回るか。


「日本の強みは粘り強さだと思うので、大きい相手に対しても前に出てプレッシャーをかけていきたい。アタック面の遂行力も強みだと思うので、アタックで自分たちがやってきたことをやって、しっかり点を取りたい。がんばります」


――NZ戦に臨む上での心境は、警戒しているのか、不安が強いのか?


「NZはこの前のスペイン戦ではオフロードをうまく使っていたという印象があるので、オフロードパスをカットしていきたい。あと、ボールキャリーも強いと思うので、低くタックルすることを心掛けたい」


マーク・ベイクウェルFWコーチ

マーク・ベイクウェルFWコーチ

マーク・ベイクウェルFWコーチ


――アイルランド戦は不本意な試合でした。ミスが多かった理由をどう考えているか。


「答えはシンプルだと思う。エラーの原因を遡っていくと、相手がどうこうよりも自分たちの問題だった。選手にインタビューしても、緊張感があったというコメントが多かった。私たちコーチングスタッフもワールドカップ初戦ということで期待感を持っていたからね。今週は個々のファンダメンタルスキルを中心に修正、コーチからは個々の基礎スキルを活かして機能的なラインアウト・ワークに活かしていきたい」

HO谷口琴美

HO谷口琴美


――ラインアウトについて。


「問題が生じたのは主にデリバリーの部分だった。そこについては選手に修正点を伝えて、私たちのセットプレーの良さ、チャレンジングな部分も認識するように意識づけしました。そもそも私がこのチームに来て最初に測定をしたときは、ラインアウトで10mを越えて正確にスローできる選手は誰もいなかった。そこからキャンプのたびにひたすら改善に取り組んで、選手たちは本当に努力した。今は10mを越えても不安なく投げられる。ミドルよりも奥まで長く正確に投げるなんて考えられなかったけど、私は守りに入るコーチングはしない。選手は本当に良い姿勢で取り組んで改善を果たしたと思う」

――NZ戦についての抱負を。


「特にFWにとってはビッグチャレンジになる。相手に対しては深いリスペクトを持ち、自分たちに対しては正しいマインドを持って向かっていく。私自身は、イングランドでコーチをした経験が非常にいきている。イングランドでは、どんな相手と戦う時でもセットプレーは優位に立つものだと思われている。大きい相手と戦う時でも、【絶対にFWで勝つ】というメンタリティーは文化になっています」

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