東京山九フェニックスが三連覇!15人制女子の日本一に。佐藤優奈キャプテン「みんなで喜んでいるうちに優勝を実感した」 | ラグビージャパン365

東京山九フェニックスが三連覇!15人制女子の日本一に。佐藤優奈キャプテン「みんなで喜んでいるうちに優勝を実感した」

2025/02/03

文●編集部


2月2日、秩父宮ラグビー場では第11回全国女子ラグビー選手権決勝、東京山九フェニックス(関東大会1位)とPEARLS(関西大会1位)の一戦が行われ、13-5でフェニックスが勝利、大会三連覇を果たした。

15人制女子ラグビーの日本一は…

15人制女子ラグビーの日本一は…


王者フェニックスに挑むPEARLS・齊藤聖奈キャプテン

王者フェニックスに挑むPEARLS・齊藤聖奈キャプテン


安定したキックでここまでチームの勝利に貢献した黒川碧はリザーブからの出場

安定したキックでここまでチームの勝利に貢献した黒川碧はリザーブからの出場


セブンズから15人制に挑戦する水谷咲良

セブンズから15人制に挑戦する水谷咲良


PEARLSの大応援団

PEARLSの大応援団



先制したのはフェニックス。前半12分、サクラセブンズ、奥野(旧姓:原)わか花のトライで5-0。さらに18分、SO西亜利沙のカウンターアタックから、FB松田凛日のトライで10-0とフェニックスがリードして前半を終えた。

奥野わか花がゴールに迫る

奥野わか花がゴールに迫る


二人のディフェンダーのタックルを受けながらも奥野わか花がしっかり残して左隅にトライ

二人のディフェンダーのタックルを受けながらも奥野わか花がしっかり残して左隅にトライ


PEARLSがスクラムでペナルティ

PEARLSがスクラムでペナルティ


古屋みず希

古屋みず希


村田彩乃がアウトサイドをキャリーするも、奥原に止められる

村田彩乃がアウトサイドをキャリーするも、奥原に止められる


ゴール中央付近のPGを西亜利沙が失敗

ゴール中央付近のPGを西亜利沙が失敗


直後、カウンターアタックで西亜利沙がブレイク

直後、カウンターアタックで西亜利沙がブレイク


背走してきた松田凛日にボールが繋がりそのままインゴールへ

背走してきた松田凛日にボールが繋がりそのままインゴールへ


松田凛日がゴール中央にトライ

松田凛日がゴール中央にトライ


フェニックスが鮮やかなカウンターでトライ

フェニックスが鮮やかなカウンターでトライ


準決勝は欠場した細川恭子が復帰

準決勝は欠場した細川恭子が復帰


サクラセブンズから戻ってきた庵奥里愛

サクラセブンズから戻ってきた庵奥里愛


ウッドマン vs 石田茉央

ウッドマン vs 石田茉央


前半は10-0で折り返した

前半は10-0で折り返した

追いかけるPEARLSは、キャプテンNO8齊藤聖奈のトライで10-5とするが、その後試合は膠着状態が続く。後半37分、フェニックスは敵陣ゴール前でペナルティを獲得すると、後半リザーブから出場のSO黒川碧が落ち着いてPGを決め勝負あり。13-5でフェニックスが日本女子15人制ラグビーの頂点にたった。

倉持美知

倉持美知


妹尾安南

妹尾安南


奥原わか花の突破を庵奥里愛が止める

奥原わか花の突破を庵奥里愛が止める


NO8サバナ・ボッドマン

NO8サバナ・ボッドマン


野原みなみ

野原みなみ


細川恭子が突破をはかる

細川恭子が突破をはかる


中島涼香

中島涼香


西亜利沙

西亜利沙


後半37分、ゴール近くでPKを獲得してPGを狙う黒川碧

後半37分、ゴール近くでPKを獲得してPGを狙う黒川碧


黒川が冷静に決めて13-5として勝負あり

黒川が冷静に決めて13-5として勝負あり

残り時間、フェニックスがボールをキープして最後は黒川がボールをダッチに蹴り出しノーサイド

残り時間、フェニックスがボールをキープして最後は黒川がボールをダッチに蹴り出しノーサイド


フェニックスが勝利

フェニックスが勝利


フェニックス三連覇達成の瞬間

フェニックス三連覇達成の瞬間

昨年に続き準優勝のPEARLS

昨年に続き準優勝のPEARLS


この試合のMVPは古田真菜(東京山九フェニックス)

この試合のMVPは古田真菜(東京山九フェニックス)



見事な戦いで優勝した東京山九フェニックス

見事な戦いで優勝した東京山九フェニックス


佐藤優奈キャプテンの胴上げ

佐藤優奈キャプテンの胴上げ


大隈HC代行の胴上げ

大隈HC代行の胴上げ


四宮洋平GMの胴上げ

四宮洋平GMの胴上げ

東京山九フェニックス 佐藤優奈 キャプテン

新体制となりキャプテンを務めることになったLO佐藤優奈の試合後コメントを紹介する。


――ノーサイドの瞬間はどんな思いだったか


本当に80分過ぎたのかなと感じような気もするんですけど、本当に気を抜けない試合だったので、気づいたら前半が終わって、気づいたら残り3分で(ボールを)キープしなきゃ、みたいな感じでした。必死でした。嬉しかったんだけど、本当に勝ったんだ、という実感があんまり湧かない気持ちもあったんですけど、みんなで喜んでいるうちに優勝できたんだという、ホッとした気持ちになりました。


――キャプテンをやることで、言葉にしなきゃいけないことが多くなったと思います


結構私苦手なんですけど、特に時間をおいてだとあんまりなんですけど、その場で思っていることはすごい出てくるので、気持ちをすごく伝えることができるようになって嬉しいです。


――そういったコミュニケーションの部分はチームに対しても役立てることができた?


そうですね。関東大会は特に、練習から試合中でもガミガミ言っていました。試合を楽しむためにはまずしっかりやるべきことはやらなきゃいけないと思っていて、全国大会に行ってから楽しめばいいかなと個人的には思っていて、自分を鬼にしながら全員にチクチクいいながらやっていました。

多分みんなもすごく嫌な気持ちにはなったと思うんですけど、しっかり最後まで着いてきてくれて頑張ってハードワークしてくれたことにすごく感謝しているし、みんなのおかげで今があるなって実感しています。

――これからは代表に時間を費やすことになりますね


今は少しオフな感じですけど、また3月頭から(代表活動が)始まるので、そこは気持ちを切り替えていいスタートが切れるように準備していきたいです。


――代表に向けての目標は


まずは絶対にワールドカップに出場すること。一番はそこです。前回は三敗で勝てなかったのでしっかり結果を残せるようにベスト8へ行けるようにしたいです。今シーズン結構主体的にセットプレーをコントロールする場面も代表から持ち帰ってアウトプットできたので、代表でもリードできるようにやっていきたい。

――昨年アメリカとの戦いでは接戦でした。世界に近づいているという実感はありますか?


アメリカとの試合では、モールとかでガツガツいかれて、試合が終わる頃にやっと手応えというか、こうしたらいけるかもというのがあって、そのまま試合を負けで終わってしまっていました。

WXVでも全試合通して、マークさんというコーチがセットプレーについてはしっかり教えてくれて強みにできるというのを感じていたので、まずはFWで負けないチームになりたいなと思っています。


――直近ではサクラセブンズが世界5位という結果を残しました。その活躍は励みになる?


もちろん励みにもなりますし、世界でも戦い方によっては戦えるんだなとすごく感じます。(女子ラグビーを)認知される面でも結果は大事になってくるので、15人制も負けずにというか、一緒に上位目指して頑張っていきたい。


――怪我から復帰しての今シーズンでしたが


代表やチームとも話し合っていつ復帰するのか、すごく悩んだ去年だったんですけど、結果的に国内で準備して、オーストラリアで戦って、代表に戻って、個人的にはすごくいい流れでしたし。
1年間、国内外で15人制の試合経験をたくさん積めたので、80分間すごくきついけど全然いける、と思えるくらいに戦えるようになったので、そこは大きな成長かなと思っています。

――フィットネス的な部分は?


復帰前も、人一倍はしらなきゃいけないと思ってやってきましたし、代表に戻ってからも結構測定をして強化する場面がありました。絶対ノルマを超えるとか、FWの中で一番になるという気持ちでやってきました。

代表にむけて、結構ゲームが続いていて落ちている部分もあると思うので、そこはもう1回気合で戻さないといけないかなと感じています。

代表活動中は食べることを意識していて、3食、1時間かけてひたすら食べるみたいな生活をしていました。マックスの体重を超えて、それでもしっかり動けるというのをやってました。代表を離れて普段の生活に戻ると中々体重意地するのは大変なんですけど、80キロくらいをキープしながら、今はちょっと軽くなった文、フィーリングとしては走れるなと思っていました。

ただ、代表では重い体でもしっかり走れることを求められるので、もう1回体作り頑張っていきたいです。

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