12日、ラグビー日本代表は「リポビタンDチャレンジカップ2025」ウェールズとのテストマッチ第2戦を神戸・ノエビアスタジアムで行い、22‐31で敗れ初のティア1に連勝とはならなかった。
第1戦、リザーブメンバーに入りながら出場機会がなかったHO江良颯(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)は前半37分から、PR木村星南、竹内柊平らと共にピッチに入った。
直後のファーストスクラムでペナルティを獲得。前半終了間際の竹内のトライにつなげた。試合を終え、江良は、勝ち切るために相手を絞めきれなかったことが悔しいと話した。
HO江良颯
――試合を振り返って
試合通してはやっぱり勝ち切るというところで、相手を締め切れなかったのがすごく悔しいですし、個人としてももっとエフォートのところを増やしていかないといけない。

江良颯
――前半の最後に試合に出ました。思っているより早かった?
はい。(すぐコラプシングを取ったが)フロントローの中で、相手、こうやってスクラムを組んできているから、こうやったらいいやろうっていう話をしていて、入ったときに1回チャレンジしてみよう話していて、それがそのまま遂行できた。



スクラムペナルティを奪い喜ぶ江良颯と木村星南

竹内柊平と江良颯
(フロントローで)良いコミュニケーションが取れていました。相手がギャップを取って前に対して、プレッシャーをかけてきていた。相手はヒットというイメージではなく、耐えてくるようなイメージだった。
相手が下で待っているというか、相手が伸び切らないところに自分たちが居続けるようなスクラムだった。自分たちのところは変わっていないので、その間合いのところをフロントローだけで方向転換できました。
――ラインアウトスローは安定していましたね
ワーナーと常に良いコミュニケーションを取りながら、どのようなところに投げるっていうのが分かっていた。相手がそこに張ってきていないというところもあった。

――接点は?
そこまでネガティブな感覚ではなくて、勝てるシーンもありました。仕留めきるというか、しんどいときに走れるプレイヤーが少なかったかな。自分自身ももっとエフォートしないといけない。まだまだ体を作って、しんどい状況でも走れるプレイヤーでいたいなと思います。

――自信がついた?
スクラムのところは自信をもってできましたし。ボールキャリーのところも相手の嫌なところに対して、体の向きだったりをしっかり見ながらできた。
――前の試合は出られなかったが
(今日は前半最後に)試合に出してもらって本当にエディーさんに感謝します。任された以上、自分のやるべきことを役割をしっかりして、ハードワークを続けようと思って試合に出ました。

――試合最後のスクラムに関して
最後のスクラムで、ペナルティーを取りに行きたかったんですけど、ちょっと高く組んでしまった。あそこで一貫性を持って組めれば良かった。そこは課題です。

――最後、誰に挨拶していたの?
お母さんです。お父さんも来ていました。兄ちゃんは東京なので(来ていなかった)。嬉しかったですね……。先週も(両親は見に)来ていたので(試合に出られて)ホッとました。(お母さんに)「よう頑張ったね、また頑張ってや」と言われました

――初キャップですね。あらためて。
本当にこれからだと思いますし、自分自身スタートやと思っているので、ここで満足せずもう1回日本のためにハードワークしていきたいなと思います。
――ジャージー2枚はどうする? 相手と替えた?
相手と替えませんでした。1枚は両親に、もう1枚は(誰にあげるか)考えます。

――日本代表に選ばれてHOマークスには何か言われたの?
(スピアーズのクロージングセレモニーのときに)日本代表、頑張ってと言われました。
――レベル的にはどうでしたか
レベルはやっぱり高いですし、本当に隙を見せたらやられると思っていて、常に1秒たりとも気を抜くことなくやっています。
――今後の目標は
ラグビー選手としてワールドカップの舞台には絶対に立ちたいなと思いますが、一つ一つ焦らずやっていきたい。

――ファーストキャップは一生の思い出ですね。
はい、一生、(記憶に)残ります。終盤のところで、やっぱり勝ち切りたかったという印象です。