三重ホンダヒートがDI昇格後、ホスト初勝利。クローリーHC「嬉しい。ただ最大の反省点はやはり規律」 | ラグビージャパン365

三重ホンダヒートがDI昇格後、ホスト初勝利。クローリーHC「嬉しい。ただ最大の反省点はやはり規律」

2024/12/22

文●野辺優子


21日、ジャパンラグビーリーグワン2024-25が開幕。昨年ディビジョン1に昇格したものの、厳しいシーズンとなった三重ホンダヒートはホスト・鈴鹿にリコーブラックラムズ東京を迎え開幕戦を戦った。試合終了間際に今シーズンからチームに加入した、SOマヌ・ヴニポラの逆転PGでヒートが勝利。ホストスタジアムに訪れたファンにD1昇格後、初めて勝利をプレゼントした。チームの大改革を進めている、キアラン・クローリーHCの記者会見コメントを余すところなくお伝えする。

キアラン・クローリーHC

キアラン・クローリーHC

キアラン・クローリーHC


鈴鹿で勝利することができて嬉しいです。そして選手たちが最後まであきらめないで自分たちのパフォーマンスを取り戻したことにとても満足している。


最初の20分間は、我々は7つのペナルティで、自分たちにプレッシャーをかけてしまうことになった。だが前半の最後の20分間は、BR東京と互角に戦うことができた。後半は、基本的に戦い続けることができたし、最後に勝利を手にすることができた。とても嬉しいよ。チーム全体が、みんなが大きく貢献したからね。


――収穫と課題


今日の試合では、うまくいった点もあった。最大の反省点はやはり規律だ。20分間で7つのペナルティを犯してはいけない。最初の20分間は基本的にボールに触れなかった。だから、そこが一番の課題だ。パブロが言ったように、最大の収穫は、我々が自分たちのプレーに徹したことだ。自分たちのプレーに徹していたから、試合中に混乱することもなかった。


最後のペナルティがボックスキックからだったが、以前なら、そこまで走ってアドバンテージラインの後ろで捕まっていたかもしれない。自分たちを信じて最後まで戦い続けけたことによってボックスキックから出たペナルティーを、最後得点につないで試合を勝つことができたので、そのプロセスをどういう状況でも信じてやり続けるっていう部分に関しては、収穫だと思っています。

――今シーズンのテーマ、フィジカルとディフェンス


今シーズン最初の試合なので、フィジカルも、ディフェンスに関してもよかった時間も結構あったとは思っているが、ただペナルティーが多くて、自分たちが不利な状況に自分たちで追いやってしまったっていう部分がちょっとあります。 さっきも言ったように前半で7つのペナルティを犯したので、ディフェンスのハードワークは引き続きやっていくしかない。


フィジカルでいえばディフェンスが非常に良かったから、フィジカル面で強くなったと思う。我々のモールドライブはまずまずうまくいったので、何度かドライブからプレッシャーをかけることができた。そして、相手は最終的に得点したが、ドライブディフェンスとディフェンスの一部はかなり良かった。彼らに何度もチャンスを与えてしまったのは、規律のせいだ。

――デビューした選手たち


ベンチ入りした選手も含めると、今日(ヒートで)初出場した選手は11人いたと思う。最終的に全員が貢献したと思う。CTB岡野喬吾は若い選手で、おそらくほとんどの人にとって意外な選出だったと思うが、彼はすべてにおいて精度の高いプレーをした。


そして、先発した他の選手たちは、当然ながら自分の役割をしっかりと果たした。私が思うに、ベンチから出場した選手たちがインパクトを与えたことが大きかった。PRフェインガ・ファカイが何度かいいキャリーを見せた。スクラムも良かった。LOヤンコ・スワナポールはフィジカルがよかったし、中尾隼太もテンポをだそういう部分があっての勝利だというふうに思っている。もちろんこれからレビューはするが、とてもよくできたと思っています。


FLパブロ・マテーラ ゲームキャプテン

パブロ・マテーラゲームキャプテン

パブロ・マテーラゲームキャプテン


ヘッドコーチの言う通りです。今日の結果には本当に満足している。特に、80分間、戦い続け、勝利を信じて戦い続けた結果、試合終了間際に勝利を手にすることができたからだ。このチームは、過去22週間に費やした努力と苦労の成果だと信じている。そして、それを示すことができて本当に嬉しい。サポーターは昨年ずっと我々を応援してくれた。その応援に、開幕戦の大勝利で応えることができて嬉しいよ。


――収穫と課題


チームスピリットだと思う。努力と気迫を傾けて試合に臨み、それが勝利につながったんだ。今シーズンは自分たちが50点差で勝てるようなチームにはならないだろうが、相手にとって負かすのが難しいチームにはなるだろう。試合全体を通して戦い、試合に勝つチャンスがあるときはすべて、そのチャンスをものにする。だから、今日私たちがやったことはそれだと思う。自分たちは試合全体を通して戦い続けた。そして、自分たちが得たあらゆるチャンスを活かした。それが勝敗を決した理由だと思う。

――開幕戦に向けてチームでずっと話してきたこと


おそらく、いつも話しているようなこと、集中することということだと思います。今シーズン鈴鹿で初めての試合ができるチャンスに興奮し、その機会を最大限に活かすことに集中してきたと思う。


次、次とあまり考え過ぎず、この試合、この機会に集中し、初戦で良いパフォーマンスを発揮することに専念した。それについては、それほど秘密というわけでもない。この1週間、僕たちはこの試合に照準を絞ってトレーニングを積んできた。そして、そのトレーニングはうまくいったと思う。今週の計画を試合全体を通して実行することができたと思う。だから、うまくいったことを本当にうれしく思っている。

――次戦のトヨタ戦



トヨタ戦は我々にとって非常に重要だが、月曜日になってからトヨタ戦のことを考え始めたい。今この瞬間を本当に楽しみたい。そして、今はしっかりリカバリーする時だ。次の仕事は、しっかりリカバリーすること、自分のプレーを見直すことだ。そして、トヨタ戦は明らかに特別な週になるだろうが、それは月曜日から始める。

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