「決勝はもっとよくなります!」
1月19日、鈴鹿で行われた全国女子選手権準決勝。横浜TKMを破った試合後、そう声を弾ませたのが、三重パールズのCTB13で出場したポーシャ・ウッドマン ウィクリフだった。
女子ラグビーにおける世界最高のプレーヤーと呼んでも過言ではない。
2015年に女子セブンズ、2017年に女子15人制のワールドラグビー世界最優秀選手賞を受賞。セブンズのワールドシリーズでは2012-2013シーズンを皮切りに4度にわたってトライ王に輝き、2022年には史上初のシリーズ通算200トライを達成。その後も記録を伸ばし続け、2024年には250トライを突破。昨年のパリ五輪で7人制NZ代表からの引退を表明したが、通算トライ256は今も燦然と輝く世界一の記録だ。
ウッドマンが輝くのは、当たり前だが個人記録だけではない。オリンピックでは2016年リオで銀、2021年東京と2024年パリでは金のメダルを首にかけた。ワールドカップセブンズでは2013年ドバイと2018年サンフランシスコで金、2022年ケープタウンで銀メダルを獲得した。
15人制ではRWC2017アイルランド大会で優勝とトライ王に輝き、2022年NZ大会では連覇を達成した。自国開催となった2017年大会準決勝で優勝候補のアメリカから1試合4トライを奪ったときは、男子のRWC1995の準決勝イングランド戦で4トライをあげたジョナ・ロムーと比肩され、母国NZのナショナルヒロインになった。
そんな彼女が、日本にやってきた。