リーチマイケル「新しいスタンダードができた」ブレイブルーパス東京が府中ダービーを制し2位確定 | ラグビージャパン365

リーチマイケル「新しいスタンダードができた」ブレイブルーパス東京が府中ダービーを制し2位確定

2024/04/29

文●編集部


4月28日、NTTジャパンラグビーリーグワン・ディビジョン1は第15節が行われた。2位の東芝ブレイブルーパス東京は秩父宮ラグビー場で東京サントリーサンゴリアスとの「府中ダービー」を36-27で勝利し2位を確定させた。

東芝ブレイブルーパス東京 FLリーチ マイケルキャプテン



府中ダービーらしい、府中ダービーでした。本当に接点のところで東芝のブレイクダウンの激しさ、サントリーの連続攻撃。ずっと繰り返したタフな試合でした。結果的に、東芝が勝って良かったと思います。



練習を振り返ると、コンタクトの部分があまりよくなかったが、一人一人の責任を果たせたと思う。東芝の中で、新しいスタンダードができたので、あと3試合、継続できるように頑張りたい。



東芝ブレイブルーパス東京 トッド・ブラックアダーHC



選手たちの今日のパフォーマンスは素晴らしくて、誇りに思う。特に前半最後14人で1人欠けたところで、29フェイズ守り切ったところは お互いのために、どれだけ身体張れるか示せた。マインドセットの部分で完璧な準備で臨めて、ディフェンスからのアタックで、ボール奪ったところから効果的にスコアできたところが良かった。


トッド・ブラッカダーHC

トッド・ブラッカダーHC


――今日の課題は 


トッド 今日の学びは、あまり上手くいかなかった部分もあるが、それ以上によかった部分をもっとフォーカスして、強みをさらなる強みにしていこうと確信を持てたことが学びだった。プレッシャーの掛け合いとなる試合だったが、ディフェンスでお互いにハードワークできるかがわかったのは大きな収穫だった。ディフェンスで、トライラインを相手に超えさせないというところに気持ちが伝わってきた。今後、さらなる強みとなることがわかったのが収穫です。


松島幸太朗をリーチと杉山が止める

松島幸太朗をリーチと杉山が止める



――2位になった受け止めは


リーチ リーグ戦で2位で終わったことは嬉しく思います。シーズンを振り返るとタイトな試合があって勝ちきったり、守り切った試合もあった。その中でパナソニックに1回負けた。そこから学べたりした。今日の試合の反省点、相手が負けている中で、無理してアタックしたのは一つの学びだった。サントリーはアタックしたがるチームなので、ディフェンス有利なので、エリアとって疲れさせる。ディフェンスすればよかった。

ニコラス・マクカラン

ニコラス・マクカラン



――(プレーオフで)サンゴリアスともう1回試合するかもしれない。東芝はどう戦う


リーチ ラグビーは接点、接点に勝たないとラグビーできない。サントリーは接点にフォーカスしてやってくる。後半、サントリーのアタックのテンポが良くて、自分たちのディフェンスラインを破ったりしていた。接点の重要性を考えて、フォーカスしてやっていきたい。 




――後半20分、リーチらを交替させたが


トッド リーチはケガ明けで、最後まで追い込みすぎないようにという意図にあった。60分、出場した中でも、相手を粉々にする戦い方、接点で身体の張り方をどうあるべきかを身体で表現してくれた。スコッド全員、信頼していてまったく不安なかった。リーチはケガから戻ってきて、先週40分、今日60分と、追い込みすぎないようにしたかった。こっちが何もしないと勝手に追い込んじゃうので関与した。

ピッチを出るリーチ、中村亮土と握手

ピッチを出るリーチ、中村亮土と握手


さらに齋藤直人とも握手

さらに齋藤直人とも握手




――新しいスタンダードができた。具体的には?


リーチ ディフェンスのところです。サントリーだから、こういうディフェンスができたということにしたくなくて、シーズンを通して、こういうスタンダードをずっとやっていきたい。

ジョネ・ナイカブラにイエローカードが出され1人少なくなったブレイブルーパスだったが、無失点でしのいだ。

ジョネ・ナイカブラにイエローカードが出され1人少なくなったブレイブルーパスだったが、無失点でしのいだ。



あと3試合、これをベースにやっていきたい。(特に良かったのは)シンプルに1人が入って、もう一人がボールに(対して)働きかけるか。それをどれだけハードにできるか。先にどれだけ身体を当てられるか、それが東芝のDNA。ここからスタンダード落とさずやっていきたい。練習から同じ強度でやる必要があるかどうかは、今後のコーチ陣と相談になるかと思います。

――2ヶ月ぶりにキャプテンで出場しました


リーチ キャプテンに戻って、試合に出てないときのキャプテンシーと出たときのキャプテンシーは、個人としてレベルアップできた。このタイミングで声かけたほうがいいとか、声掛けのタイミングの重要性を学びました。(トライの取り方は)ディフェンスをすごく意識していたので、ターンオーバーしたとき、前を見て、判断してオフロードする。(東芝)らしくないといえば、らしくないかもしれないが、セットプレーからのトライがなくて、ディフェンスからのトライだったので良かったと思います。

リーチが中央に座り、全員でハドルを組んで意思統一をはかっていた

リーチが中央に座り、全員でハドルを組んで意思統一をはかっていた



――SO中尾選手、2試合連続のPOMに選出されました


トッド 試合に出るメンバーは23人で、注目されがちですが、K9と呼ばれるノンメンバーがどれだけ高いスタンダードで練習するか、選手層のあらわれかなと思います。中尾は2シーズン、脳しんとうやケガで苦しい時間を過ごしていたが、今シーズンは高いスタンダードで練習して、来るチャンスにむけて全力で準備してくれたのが今日につながったかなと思います。今日、ピッチに立って10番としてプレーしたことに感銘を受けたし、ノンメンバー全員の努力を体現するプレーだったのかなと思います。


中尾隼太

中尾隼太



記事検索

バックナンバー

メールアドレス
パスワード
ページのトップへ