4日、NTTジャパンラグビーリーグワンはいよいよ最終節が行われる。ここまで1勝14敗で11位の三重ホンダヒートはホーム・鈴鹿にコベルコ神戸スティーラーズを迎える。すでに入替戦行きが決まっているヒートにとって、フィジカルの強いスティーラーズとの試合は、いいレッスンになる。前節スピアーズ戦を終え、今シーズン途中からチームに合流した、マリウス・フーセンコーチに話を聞いた。フーセンコーチといえば、キアラン・クローリーHCとともにイタリア代表を強化してきた。この二人が再びコンビを組んでヒートの強化に取り組むことになったわけだ。スピアーズ戦の出来と今後の強化についてフーセンコーチはどう考えているのだろうか。
――今日の試合は前半と後半で流れが変わってしまいました。
前半は我々がプレッシャーをかけて、後半はクボタさんが我々にプレッシャーをかけてきました。昨年優勝しているチームなので、なぜクボタが優勝できたかというところを見せつけられるような試合展開でしたね。
本当に自分たちがやりたいことを後半は全くできなかったというふうに選手たちは思っているでしょうね。まあ、どんなゲームでも簡単なゲームはないということを改めてチームで勉強させてもらったと思います。
実際に前半の最後10分のところからちょっとプレッシャーがかかってきている状況でそれを引きずって後半に入ってしまったという感じはありました。
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――改めてヒートに来た経緯を教えて下さい
多くの人がそう思うよね。4年間イタリアに残ることもできたんだけど。自分自身としても変わりたいというように思っていた部分もあるし、新たなことにチャレンジするのが好きなんですよ。8年間ずっとインターナショナルのラグビーに関わってきて、あと4年残るよりは新たなチャレンジしてもいいかなと思ったのが最大の理由かな。
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右から2番目がマリウス・フーセンコーチ、その横がキアラン・クローリーHC
――キアランHCとのコンビ、イタリア代表とヒートのイメージがダブってしまうし、期待してしまうところもあります。イタリア代表を強化したようにヒートを強くするイメージなどをキアランHCと話していますか・
今のヒートの状況が、イタリアの3、4年前みたいな状況で、そうしたチームを上にあげることは難しいということは自覚しています。自分とキアランはいいコンビだと思っているんで、しっかり彼と一緒にいい仕事をしてチームを引き上げられたらいいなと思っています。
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――4年後はイタリアと同様にヒートもトップチームに?
イタリアのように4年もかからないでほしいね(笑)。1年でできたらいいなと思っているよ。ただ、今はディビジョン1に残るということを最優先にしてフォーカスして仕事をしていきたい。それからさらにチームを上に引き上げていきたいね。
――ヒートの選手たちにポテンシャルを感じますか
いい選手はたくさんいるよ。本当に彼らがベストな力を引き出してあげられるかというろころが一番大事だと思っている。
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キアラン・クローリーHC
――入替戦まであと1試合残っています。この1試合をどう活かしていきますか
自分が加わってからここまで1試合ずつ、すこしずつですが改善しています。すべてのプロセスが大事だと思っているので、今日の試合でも良くなったものがありますし、今日得たものを次の試合につなげていきたいね。
――リーグワンのレベルをどう感じていますか
ディビジョン2の事はよくわからないですけど、自分的にはディビジョン1と2では強度の違いがあるんだろうなと思っています。