太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2022開幕記念・シリーズ通算記録室 | ラグビージャパン365

太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2022開幕記念・シリーズ通算記録室

2022/04/24

文●大友信彦


太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2022がいよいよ始まる。
ワールドシリーズと同じ大会フォーマットで年間4戦を行う、女子セブンズの国内サーキットという世界でも例を見ないユニークな大会は、2014年に誕生。今年で9年目、8大会目を迎えた。
この間、多くの日本代表選手、あるいは他国の代表選手、オリンピアンたちがこの大会で育ち、巣立っていった。
第1回大会が開幕した龍ケ崎大会から(何度かの欠席もあったが)毎年取材を重ねてきたRJ365より、2022年シーズンの開幕にあわせ、過去の大会の記録振り返りをお届けする。

2014年(年間表彰なし)

第1戦(龍ケ崎)5/17-18 アルカス熊谷(初)
第2戦(札幌)6/14-15 アルカス熊谷(2)
第3戦(横浜)7/19-20 アルカス熊谷(3)

太陽生命ウィメンズセブンズ第1戦・アルカスクイーンがラガールセブンを下して優勝!

2015年 総合優勝:アルカス熊谷 年間MVP:小出深冬(アルカス熊谷)

第1戦(保土ケ谷)4/18-19 アルカス熊谷(4)MVP:堤ほの花(チャレンジ)


太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2015開幕!激戦をアルカスが制す!

太陽生命ウィメンズセブンス・チャレンジチームの挑戦

第2戦(東京)6/20-21 東京フェニックス(初)MVP:平野優芽(ラガールセブン)

太陽生命ウィメンズセブンズ第2戦東京大会・トライ王は2大会連続の堤ほの花とライチェルのチャレンジ勢2人、 得点王はケガから復帰の追手門学院大・福島わさなが戴冠!

第3戦(秋田)6/27-28 アルカス熊谷(5)MVP:大黒田裕芽(アルカス熊谷)
第4戦(横浜)7/25-26 アルカス熊谷(6)MVP:小出深冬(アルカス熊谷)


「当たらない。パスを使って、一人が0.2人分抜く」−−太陽生命横浜大会準優勝した躍進・追手門学院大学のセブンズ哲学

2016年 総合優勝:日体大 年間MVP:福島わさな(追手門学院)

第1戦(保土ケ谷)4/23-24 アルカス熊谷(7)MVP:マテイトンガ(アルカス熊谷)

アルカス熊谷がカップトーナメント優勝!太陽生命ウィメンズセブンズ2016保土ヶ谷大会

太陽生命ウィメンズセブンズ2016第1戦保土ヶ谷大会・RJ365選出ドリームセブン

第2戦(秋田)5/14-15 日体大(初) MVP:山本実(日体大)

第3戦(東京)6/4-5 ラガールセブン(初) MVP:加藤あかり(ラガールセブン)

太陽生命ウィメンズセブンズ2016第3戦東京大会・RJ365選出ドリームセブン

第4戦(裾野)6/11-12 日体大(2) MVP:及川由季(日体大)

太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2016・日本体育大学が劇的な逆転勝利で優勝、シリーズチャンピオンに!
太陽生命ウィメンズセブンズ2016第4戦富士山裾野御殿場大会・本誌集計・大会得点&トライランク&本誌選出・大会ドリームセブン

2017年 総合優勝:アルカス熊谷 年間MVP:中村知春(アルカス熊谷)

第1戦(秋田)5/13-14 アルカス熊谷(8) MVP:山中美緒(アルカス熊谷)
第2戦(東京)5/20-21 アルカス熊谷(9) MVP:中村知春(アルカス熊谷)

太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2017東京大会・アルカス熊谷が2戦連続カップ戦優勝!日体大が2位。

太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2017第2戦東京大会・RJ365選出ドリームセブン

第3戦(保土ケ谷)10/28-29 アルカス熊谷(10)日体大(3)※両者優勝 MVP:光月三智(日体大)

太陽生命ウィメンズセブンズ・保土ヶ谷大会ドリームセブンズ

第4戦(裾野)11/11-12 三重パールズ(初) MVP:伊藤絵美(三重パールズ)

本誌が選ぶ「ドリームセブン」太陽生命ウィメンズセブンズ2017・富士山裾野御殿場大会

2018年 総合優勝:日体大 年間MVP:山本実(日体大)

第1戦(東京)4/29-30 日体大(4)MVP:堤ほの花(日体大)

本誌選出 太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2018・第1戦東京大会ドリームセブン

第2戦(秋田)5/26-27 三重パールズ(2) MVP:ジャンナ・ヴォーン(三重パールズ)
第3戦(裾野)9/8-9 三重パールズ(3) MVP:ジャンナ・ヴォーン(三重パールズ)
本誌選出・ドリームセブン|太陽生命ウィメンズセブンズ2018・第3戦富士山裾野御殿場大会

第4戦(鈴鹿)10/13-14 日体大(5) MVP:山本実(日体大)

本誌選出・ドリームセブン|太陽生命ウィメンズセブンズ第4戦・鈴鹿大会

2019年 総合優勝:ながとBA 年間MVP:タイシャ・イケナシオ(ながとBA)

第1戦(秋田)4/28-29 ながとBA(初) MVP:タイシャ・イケナシオ(ながとBA)

本誌選出!ドリームセブン・太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2019秋田大会

第2戦(東京)5/18-19 三重パールズ(4)MVP:保井沙予(三重パールズ)

太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2019東京大会・ドリームセブン

第3戦(鈴鹿)6/8-9 ながとBA(2) MVP:ヘーゼル・トゥビック(ながとBA)

太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2019・鈴鹿大会ランキング&ドリームセブン

第4戦(裾野)6/29-30 濃霧により第2日全試合中止

太陽生命ウィメンズセブンズシリーズ2019年間王者はながとブルーエンジェルス、年間MVPはタイシャ・イケナシオ選手に

2020年 全大会中止

2020年は新型コロナ感染拡大防止の観点から中止となった。

2021年 総合優勝:ながとBA 年間MVP:ファタシンプキンズ・カタリナ(ながとBA)

第1戦(東京)5/1-2 チャレンジ(初)MVP:大黒田裕芽(チャレンジ)

本誌選出!ドリームセブン・ベストトライ、タックル―太陽生命ウィメンズセブンズ東京大会

第2戦(エコパ)5/15-16 三重パールズ(5)MVP:山本実(三重パールズ)

太陽生命ウィメンズセブンズ2021第2戦・静岡エコパ大会個人ランキング&ドリームセブン

第3戦(熊谷)6/5-6 チャレンジ(2)MVP:ファタシンプキンズ・カタリナ(ながとBA)

本誌選出!ドリームセブン・太陽生命ウィメンズセブンズ熊谷大会、ネクストセブンも同時選出

第4戦(鈴鹿)6/26-27 東京山九フェニックス(2)MVP:鹿尾みなみ(東京山九フェニックス)


本誌選出ドリームセブン・ネクストセブン―太陽生命ウィメンスセブンズ2021・鈴鹿大会

年間トライ王

次に個人記録を見てみる。年間トライ王と年間得点王は以下の通りだ


2014 山口真理恵(ラガールセブン)23T
2015 堤ほの花(チャレンジ)25T
2016 磯貝美加紗(追手門学院)24T
2017 原わか花(石見智翠館)21T
2018 ジャンナ・ヴォーン(三重パールズ)29T
2019 ニア・トリバー(北海道ディアナ)30T
2020 全大会中止
2021 鹿尾みなみ(東京山九フェニックス)22T


年間得点王

2014 大黒田裕芽(アルカス熊谷)193
2015 堤ほの花(チャレンジ)127
2016 福島わさな(追手門学院)210
2017 原わか花(石見智翠館)105
2018 ジャンナ・ヴォーン(三重パールズ)145
2019 ニア・トリバー(北海道ディアナ)150
2020 全大会中止
2021 ファタシンプキンズ・カタリナ(ながとBA)142

個人通算得点ランク

次に個人通算記録を見てみる。


1 477 山本実(日体大、三重パールズ)
2 427 大黒田裕芽(アルカス熊谷、チャレンジ)
3 370 藤崎春菜(追手門、ながとBA)
4 358 井上愛美(グレース)
5 354 上運天(加藤)あかり(ラガールセブン、ながと、フェニックス)
6 353 福島わさな(追手門、フェニックス)
7 334 鹿尾みなみ(チャレンジ、グレース、フェニックス)
8 329 堤ほの花(チャレンジ、日体大)
9 325 磯貝美加紗(追手門、ディアナ、ながとBA)
10 304 清水麻有(チャレンジ、日体大)

個人得点ランク1位の山本実はイングランドのウースターに留学中。大黒田裕芽は昨年、チャレンジチームで2大会に出場して82得点。再逆転は果たしてあるか?


個人通算トライランク

1 66T 鹿尾みなみ(チャレンジ、グレース、フェニックス)
2 65T 堤ほの花(チャレンジ、日体大)
2 65T 磯貝美加紗(追手門、ディアナ、ながとBA)
4 62T 上運天(加藤)あかり(ラガールセブン、ながと、フェニックス)
5 59T 原わか花(石見智翠館、フェニックス、チャレンジ)
6 56T 藤崎春菜(追手門、ながとBA)
7 55T タイシャ・イケナシオ(フェニックス、ながとBA)
8 50T 清水麻有(チャレンジ、日体大)
9 49T ダールス・ジョージア(三重パールズ)
10 48T 井上愛美(グレース)

昨年の最終戦となった鈴鹿大会の最後のトライで鹿尾みなみが通算トライで堤の記録を塗り替えたが、今回の熊谷大会では鹿尾が欠場し、堤が2年ぶりにシリーズ参戦。同じく1差につける磯貝美加紗もながとBAで出場。通算トライ記録は試合ごとに塗り替えられるかも?

個人通算コンバージョンランク

1 176 山本実(日体大、三重パールズ)
2 114 福島わさな(追手門、フェニックス)
3 112 大黒田裕芽(アルカス熊谷、チャレンジ)
4 107 黒川 碧(石見智翠館、アルカス、フェニックス)
5 103 平山 愛(チャレンジ、SeALs、自衛隊体育学校)
6 92 トゥビック・ヘーゼル(ながとBA)
7 67 青木 蘭(フェニックス、横河武蔵野)
8 61 モーガン・モロー(ラガールセブン、横浜TKM)
8 61 ヴェロニカ・スキャヴォン(フェニックス、横浜TKM)
10 59 井上愛美(グレース)

得点記録同様、歴代トップに立つ山本実が不在のシーズン。大黒田裕芽、黒川碧がどこまで追い上げるかだが、2人とも所属は東京山九フェニックス。どちらがキッカーを務めることになるのか…?


個人大会出場数ランク

1 25 鈴木育美(横浜TKM)
2 24 藤崎春菜(追手門学院、ながとBA)
3 23 岡田はるな(追手門学院、東京山九フェニックス)
3 23 末 結希(アルカス熊谷、三重パールズ)
3 23 藤埜瑳紀(追手門学院、ながとBA)
3 23 黒川 碧((石見智翠館、アルカス、フェニックス)
7 22 上運天(加藤)あかり(ラガールセブン、ながと、フェニックス)
8 21 鹿尾みなみ(チャレンジ、グレース、フェニックス)
9 20 田坂 藍(アルカス、東京山九フェニックス)
9 20 庵奥里愛(チャレンジ、日体大、パールズ)
9 20 藪内あゆみ(アルカス熊谷、ながとBA)
9 20 平山 愛((チャレンジ、SeALs、自衛隊体育学校)

ケガなく、大会に出続け、太陽生命シリーズの歴史を刻んできた「無事是名馬」選手のランキング。TKMの鈴木育美は太陽生命シリーズが産声をあげた2014年の第2戦・秋田大会からこれまで行われた太陽生命シリーズ27大会中25大会に出場している。

もっとも、こちらも1差でながとBAの藤崎春菜が、2差で東京山九フェニックスの岡田はるなら4人が追っている。1位の鈴木育美、2位の藤崎春菜、3位の末結希と黒川碧は今大会も登録されている。太陽生命シリーズの歴史を築いてきたレジェンドたちは、どこまで記録を伸ばすか。

大友信彦
(おおとものぶひこ)

1962年宮城県気仙沼市生まれ。気仙沼高校から早稲田大学第二文学部卒業。1985年からフリーランスのスポーツライターとして『Sports Graphic Number』(文藝春秋)で活動。’87年からは東京中日スポーツのラグビー記事も担当し、ラグビーマガジンなどにも執筆。

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